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聖地  |    2024.02.18

【江戸時代に実在した娘が今も仕える?】「於菊稲荷神社」語り継がれる神秘の物語|群馬県高崎市

群馬県の代表的な都市、高崎市には歴史的なスポットや文化財が数多くあります。高崎市にある「於菊(おきく)稲荷神社」は、長年地元の方から愛される、季節折々の美しい御朱印が人気の神社です。

そんな於菊稲荷神社には、江戸時代に実在した美しい娘「お菊」と「稲荷の神様」の物語が今もなお語り継がれています。

今回はその神秘的な物語を紐解いていきましょう。

商売繁昌・家業繁栄の神として信仰される「於菊稲荷神社」

於菊稲荷神社は天正十年(1582)、北条氏により、古より鎮座していた小祠を社に再建したと伝わっています。その後、2017年に新社殿となり、美しく建て替えられました。

現在は地元のみならず日本全国から参拝者が多く訪れ、その歴史が現代にも色濃く残っています。

色とりどりの花手水が美しい「手水舎」

高崎市の文化財に指定されている手水舎。文政六年(1823)、水鉢には江戸時代を代表する書家・大窪詩仏の書が刻まれています。

現在は花手水として花々が浮かべられており、その美しさに見ているだけで心まで清められます。

美しい朱色の鳥居とのぼり旗が連なってトンネルのようになっています。その鳥居のトンネルを抜けると、静かに佇む荘厳な本殿が見えます。

黄金色に輝く本殿は2017年に建て替えられました。

神のお使いである白狐(びゃっこ)は強い神通力を持ち、商売繁昌、家業繁栄、心願成就など、参拝者の皆さまを守っています。

白狐社

眷属(※)である白狐をお祀りするお社。たくさんの眷属が集合し、参拝者の願いを叶えるお手伝いをしています。

※眷属(けんぞく)…神様のお使い。神に代わって神の意志を伝える動物のこと。

稲荷の神様とお菊の不思議な物語

その昔、お菊は稲荷神社で地元の子供たちの面倒を見ていることが多く、地域の人々に愛されていました。

しかし、ある日突然重い病にかかり、住む家を失ってしまいます。そこで、子供たちの親がお菊を気遣い、稲荷神社の近くに小屋を建てて看病し続けました。

3年後のある夜、お菊は稲荷神様から夢の中で「人々のために尽くすように」と告げられます。

そのお告げの後、不思議なことにお菊の病は完治し、稲荷神社の巫女となりました。献身的な奉仕を続けるうちに神秘的な力を授かり、多くの参拝者が彼女のもとを訪れるようになりました。

彼女の評判は広まり、その神社はお菊という名前にちなんで「於菊稲荷神社」と呼ばれるようになりました。今も、お菊は大好きなお稲荷さんのお手伝いを続けているとされています。

お菊が巫女として神様のお手伝いをしていることから名付けられた「於菊稲荷神社」。

彼女の清らかで心根の優しい話は、今も長い時間を経て多くの人に語り継がれています。

一年を通じて集めたい、季節ごとの御朱印

於菊稲荷神社は御朱印集めをされている方からも人気。

とってもかわいい狐のイラストや切り絵のものまで、四季折々の御朱印が楽しめます。宮司さんは優しく穏やかで、丁寧に対応してくださいます。

遠方でなかなか参拝できない方のためにWeb授与所があり、海外からのお問い合わせもあるとのこと。気になる方はぜひ見てみてくださいね。

於菊稲荷神社・Web授与所はこちら

於菊稲荷神社で商売繁昌・家業繁栄のご利益を

清高な稲荷の神様とお菊が守り続ける「於菊稲荷神社」。

綺麗な参道や境内に行くだけで、とても晴れやかな気持ちになれる神社です。群馬に行った際はぜひ一度立ち寄ってみてくださいね。

於菊稲荷神社

住所:〒370-1301 群馬県高崎市新町247
電話:0274-42-3303
授与所受付:9:30~16:00 ※お昼休み11:50~13:00
アクセス:
・車でお越しの場合
関越自動車道  高崎玉村インター、上信越道  藤岡インター、北関東自動車道  前橋南インターより15分
・電車でお越しの場合
JR高崎線 新町駅下車 徒歩8分

公式サイト
instagram

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この記事を書いた人

下田 真理子

埼玉県出身、群馬県在住の好奇心強めライター。国内美容メーカーに勤務後、2021年よりWebメディアを中心に活動中。 群馬県民ならではの視点で、隠れたヒト・モノ・スポットをお届けします。

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