こんにちは!福島県いわき市担当のMediallライター、さわきゆりです。
今回は、いわき市勿来(なこそ)町にある「國魂神社」(くにたまじんじゃ)の素敵な夏詣をご紹介します。
夏詣とは、初詣から半年間を無事に過ごせたことへの感謝と、向こう半年間の平穏を願って、7月1日以降に神社・仏閣を詣でることです。
國魂神社でも、6月30日に執り行われる「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」に併せて、夏詣が開催されています。
國魂神社の夏詣を盛り上げているのは、夏らしい色彩と音色に包まれた約40メートルの参道。
2021年に始まり、いわき市民に少しずつ浸透し始めている美しい夏の一場面です。
いったい、どんな光景なのでしょう?
いわきの夏を彩る風鈴の参道
鳥居をくぐると、参道に設置した棚に色とりどりの風鈴を吊るした、夏詣にしか見られない情景が広がっています。
風が吹くたびに、透き通った風鈴が軽やかな音色を奏でます。その数、なんと約800個!
参道へ入る前に、手水舎へ行ってみました。
飾られた花々の美しいこと!
やわらかな色合いが、参拝者の気持ちを和ませてくれます。
視線を落とすと、そこには鮮やかなひまわりの花手水。
足元のお洒落も大切ですね。
色彩あふれる風鈴たち
対になった提灯の間を通って、参道へと入ってみましょう。
ひとつひとつ音程の違う風鈴の音色が、まるで合唱のように聴こえます。
足を踏み入れると、色彩あふれるたくさんの風鈴たちが迎えてくれます。
涼やかな透明感と音色に、暑さを忘れてしまいそう。
参道には風鈴だけでなく、苔玉も下げられていました。
潤いのある緑が、また涼しげです。
近くで眺めると、風鈴ひとつひとつに夏が閉じ込められています。
金魚がぷくりと泳いでいました。
柄のある風鈴を探してみるのも、楽しみ方のひとつです。
参道の奥には、大きな茅の輪(ちのわ)がありました。
左回り・右回りと順に「茅の輪くぐり」をして身を清め、拝殿でお参りをします。
お参りの後の風景
参道の横には、木陰に作られたお休み処がありました。
ここにも風鈴たちがたくさん飾られています。
そよ風と音色に包まれながら、ほっと一息。
情緒あふれる大きな唐傘も、木と一緒に日陰を作ってくれます。
青紅葉の清々しい緑と、空気を透かす風鈴のきらめき。
日本の夏らしい、何とも言えない趣が素敵です。
夏詣を終えた参拝客を、立派な狛犬がお見送りしていました。
まとめ
夏詣の國魂神社は、風鈴の色彩と音色が涼やかな、とても居心地の良い場所でした。
2014年に浅草神社で始まり、今では全国に広がっている夏詣。
國魂神社では、この時期しか見られない情景を楽しみながら、涼やかな気持ちで参拝することができます。
風鈴の参道は、空と海が色を深める夏のいわきに、新しく加わった風物詩です。
國魂神社の夏詣期間は、6月30日から8月20日までです。
夏詣御朱印や夏詣御守、厄落とし人形(ひとかた)の頒布もありますよ。
ぜひ一度、足を運んでみて下さいね。
國魂神社
住所:〒979-0141 福島県いわき市勿来町窪田馬場72
TEL :0246-65-2384
公式HP:https://kunitamajinjya.com/
アクセス:
常磐自動車道いわき勿来IC~車で約5分(駐車場15台)
JR常磐線勿来駅~タクシーで約10分(徒歩で約40分)