「四季の景色を京都に行って楽しみたい!」
「京都でお寺の雰囲気をゆったり感じたい!」
京都旅行の計画を立てながらこんな風に思う方は多いのではないでしょうか。
京都市の東山・岡崎エリアにひっそりとたたずむ「法然院」では、季節によって色とりどりの景色が見られます。京都の寺院の中では観光客も少なめであるため、ゆったりと京都の四季を感じられる点も魅力です。
そんな法然院が好きすぎてこの1年で5回も訪れた私が、法然院の四季の魅力を紹介します。
おすすめの周辺スポットも紹介しますので、ぜひ次の京都旅行の参考にしてみてください!
法然院とは
法然院は、正式名を「善気山 法然院 萬無教寺(ぜんきさん ほうねんいん ばんぶきょうじ)」といいます。専修念佛の元祖・法然上人が、鹿ヶ谷の草庵で弟子の安楽・住蓮とともに、念佛三昧の修行をしたことが発祥です。現在の伽藍の基礎は、江戸時代に忍澂和尚によって築かれました。
東山の山間にひっそりとたたずみ、参道と庭園を開放してはいるものの御朱印の受付や本堂への入堂は行っていません。
4月と11月には伽藍内の特別拝観を行っていますが、本尊阿弥陀如来坐像への参拝は本堂の縁側からになります。
境内を包む自然と静かな空気が魅力の寺院です。
新緑と法然院
まずは新緑に包まれる法然院の境内を紹介します。
5月ごろから新緑の季節になり、緑が深まる夏にかけて法然院の境内は緑一色となります。
鳥のさえずりを聞きながら参道に入ると、深い緑の先に見える山門。
境内の庭園も見事な苔に覆われ、緑一色の世界です。
夏の法然院の魅力は、なんといっても「涼しさ」。
京都の市街地から比べると少し高い場所にあり、さらに木々に覆われていることから境内にはひんやりとした空気が漂います。
写真を撮りに行ったときは7月で、自転車で来ていた私は汗だくだったのですが、30分も居れば汗が引いていました。
灼熱の京都では貴重な避暑地ともいえます。
紅葉と法然院
京都の行楽シーズンである秋。法然院の境内も紅葉で色づきます。
山門の周りを囲うように紅葉しており、絵画のような景色です。
午後の時間帯に行くと木々の間から日が差し込み、紅葉がキラキラと輝きます。一方で曇りの日であっても、紅葉の色がより濃く見えて、紅葉に包まれたしっとりとした空気を楽しめるでしょう。
法然院の魅力は、京都の紅葉シーズンでもゆったりと拝観できることです。観光客向けのサービスを行っていないためか、哲学の道や銀閣寺といった人気観光地が近くにあるにもかかわらず、観光客の数は少なめといえます。
とにかく人の多さに疲弊する秋の京都観光。法然院で紅葉を見ると、ほっと一息つけます。
人混みから離れて京都の紅葉狩りを楽しめる穴場スポットを探している方におすすめです。
雪と法然院
1年に数回、京都市内には雪が積もります。
雪景色の法然院もまた魅力でいっぱいです。
緑も紅葉も散り、真っ白になった景色は、どこかもの寂しさを感じます。雪が積もった庭園と山門の景色は、まるで水墨画のようです。
また、法然院は少し山を登ったところにあるため、京都市街を見渡せる場所があります。
朝の時間に行くと、雪を被った京都の街を見られる、プチ展望台のような楽しみ方もできるのです。
法然院の周辺観光スポット
法然院から徒歩圏内にある周辺の観光スポットを5つ紹介します。
哲学の道
銀閣寺と南禅寺を結ぶ約2kmの散歩道。桜、紅葉、雪など四季の風景を楽しめます。法然院に行く際には必ず通るので、ぜひ寄り道してみてください。
銀閣寺
室町幕府8代将軍の足利義政が開いた相国寺派の寺院です。正式名称は「慈照寺」。立派な庭園が魅力で、質素で剛健な東山文化を感じられます。
安楽寺
法然院からすぐ近くにある浄土宗系の寺院。通常は非公開ですが、春と秋の期間などに一般公開されます。
真如堂
比叡山延暦寺を本山とする天台宗のお寺です。三重塔と本堂を囲むように境内中に広がる紅葉が有名。桜や雪景色も綺麗で四季の景色を楽しめます。
南禅寺
京都五山で別格に位置付けられる臨済宗の寺院。山門と水路閣が有名です。法然院からは少し離れますが、哲学の道をのんびり楽しみながら徒歩でアクセスできます。
まとめ
京都の東山にひっそりとたたずむ法然院は、季節によっていろいろな景色を楽しめます。京都の四季をゆったりと感じたい人におすすめのスポットです。
周辺の有名観光地と合わせて、一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか!
法然院
交通アクセス:
・阪急四条河原町駅より京都市バス32系統銀閣寺前行 南田町下車後徒歩5分
・JR京都駅、京阪三条駅より京都市バス5系統岩倉行 浄土寺下車後徒歩10分
・京阪出町柳駅より京都市バス錦林車庫行 浄土寺下車後徒歩10分
拝観時間:6:00~16:00(山門開門時間)
入山料:無料(特別公開期間中の伽藍内の拝観は有料)