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聖地  |    2023.08.23

ひんやり涼しいパワースポット♪夏のおでかけは三重県志摩市の「天の岩戸」がおすすめ

天の岩戸【三重県志摩市】

セミの大合唱が鳴り響く暑い夏の日には、ひんやり涼しいパワースポットがおすすめです。

三重県志摩市磯部町にある「天の岩戸」は、その昔天照大御神(アマテラスオオミカミ)が、弟の須佐之男命(スサノオノミコト)のいたずらを戒めるため隠れ住まわれたと伝えられる場所です。

「恵利原の水穴」の名でも親しまれるこの地は、名水百選にも選ばれるほど澄んだきれいな水が湧き出ています。その美しい水が川の流れとなって、境内へと続く山道の脇を流れているのです。かつては水量も豊富で、川のせせらぎが涼しさを伝えていましたが、今回はところどころ川の水が途絶えており、少しさみしさを感じました。

ただ、流れている水の美しさと冷たさは変わらず、凛とした神秘的な空気も以前のままです。

水の流れが心地よく響く…天の岩戸へと続く整備された山道

ひんやりと涼しい山道

駐車場に車を停めて、山あいの参道を10分ほど歩きます。車を降りると、ひんやりとした空気が心地いいです。木々のあいだを抜けるとすぐに鳥居があり、奥には石灯篭も見えてきます。ここまで来ると涼しさを肌で感じるようになります。

天の岩戸から流れ出す名水百選の湧水

山道脇の石段を降りて、流れる川の水に手を伸ばすこともできます。この水の透明度の高いこと…それにひんやりと冷たい感触。これがとても気持ちがいいのです。サンダルならザバザバと水の中に入ってしまいたい気持ちになります。

洞窟から流れ出る湧水…ここが天照大御神が隠れたとされる天の岩戸

みそぎ滝。この上に天の岩戸がある

山道を登りきると、みそぎ滝が見えてきます。その脇を通って上に登ると洞窟があるのです。洞窟には鳥居が立ててあり、中を覗くことはできます。でも、正面から撮影するのはためらいました。

ここまで登ってくると、あたりが凛とした空気に包まれているのを感じます。

鳥居の奥が天の岩戸と呼ばれる洞窟

参拝を済ませたら、鳥居の前に腰かけて洞窟からの風を感じながら冷たい水で涼をとります。洞窟からは常に冷たい風が流れていて、中から湧き出ている水もキーンと冷たいです。

すぐ脇には、みそぎ用の更衣室も完備されています。この季節に冷たい水は心地よさそうですね。今でもみそぎに訪れる人もいるようです。

自然を満喫しながら天然クーラーが心地いい風穴へ

天の岩戸から続く山道

次は、風穴を目指して洞窟から山道を登っていきます。風穴とは、洞窟の中と外の温度や気圧の違いから風が生じ、風が流れ出ている洞窟の入り口のことです。

若干足元の悪い、細い山道をドンドン登って行きます。さほど勾配もなく、木陰が続いているからかあたりはひんやりとしていて心地いい空気です。この日の最高気温は34度でしたが、まるでハイキングをしている気分でした。

岩に生息する青々とした苔

山道脇の木々や岩には美しい緑の苔がたくさん生息していて、なんとも神秘的な光景です。手つかずの自然が心を癒してくれます。

三重県志摩市磯部町にある風穴

600mほど進むと山の中腹に洞窟が見えてきます。そこが風穴です。最後の約10メートルは、少しきつめの勾配を登ってたどり着きました。

岩で囲われた洞窟を覗くと、ひんやりと冷たい風が流れてきます。その風にあたりながらの休憩は至福のひととき、まさに天然のクーラーです。洞窟の中をのぞくと何もなく、どこまでも洞穴が続いて見えます。それでも、冷たい風はやむことなく流れているから不思議です。

帰りは、来た山道をそのまま引き返して下山します。自然の中を歩いていると、不思議と心が癒されます。

下った先には天の岩戸もあり、そこでまた涼を取るのもよし、そのまま駐車場まで歩いていくもよしです。駐車場に着くと、ドッと暑さが戻ってきます。何度訪れても変わらない涼しさで迎えてくれるので、夏に行きたくなるパワースポットです。

春には樹齢360年以上の大島桜、「岩戸桜」が若葉を伴ってあたりを桜色に染めるそう。こちらも見ものです。

天の岩戸の情報

住所:〒517-0209 三重県志摩市磯部町恵利原
駐車場:あり 約20台
アクセス:県道伊勢磯部線から約2㎞

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この記事を書いた人

日向 くらげ

旅行と温泉、神社仏閣をこよなく愛するWebライター。 残りの人生を自分軸で生きるため、 大きく羽根を伸ばして生きています。フットワークの軽さが取り柄で、西へ東へ自由気ままに出かけるのが大好き。 今住んでいる町も、生まれた町も、大好きなこの土地のお話を綴っています。

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