地元、岐阜県中津川市とお隣の長野県をまたぐ日本百名山のひとつ「恵那山」に登ってきました!
恵那山について
標高2191メートル。
中津川市・恵那市の中では1番高く、日本神話では天照大神のへその緒を埋めた地としても有名です。
また、百名山とはいえ「展望が開けてない山」としても有名…。
山頂の展望台より周りの木が高い。
ルートは4つ
・展望がいい反面アップダウンが体力を奪う神坂峠
・定番の黒井沢(路面崩壊のため通行止め中)
・最長で「山頂での避難小屋泊」を中津川市が推奨する前宮
・長野県側からの登山口で、4つ中1番短い広河原。
神坂峠口!
恵那山、実際「ほぼ森」です。
長野県でも例えば麦草峠のように森林を散策する登山もあるとはいえ、玄人向け。
だからちょっと恵那山は…な方にすすめたい神坂峠口。
こっちは展望めちゃくちゃいい。
前半は開けてた場所を歩き、中盤も定期的にビューポイントが現われそのたびに恵那山が迫ってくる。
1枚目は神坂峠にもつらなる富士見台高原。
2枚目が神坂峠口序盤の眺め。
甲乙つけがたい感じ。
神坂峠口近くには山小屋の萬岳荘もあり、宿泊がてら神坂口ルートの途中まで登りにくる人もいるくらい。
アップダウン
神坂峠口、この展望は中盤まで。
その先はずっと森になります。
そして延々と繰り返されるアップダウン。
逆に、帰りも登ったり下りたりしながらの戻りとなり、登山初心者にはつらいかもしれない。
画像は実際の登りのライン。
下り用に逆方向から読むと、最後の最後に大きな登りがドドメを刺しにくるイメージ。
そのため、中津川市公式サイトには「上り約5時間・下り約4時間30分」と行き帰りの時間差がほぼない。
登ってみた!
往復の参考タイムはほぼ10時間。
僕自身は体力が並みの少し上なくらい。
実際登ってみて、登り3時間半・下り3時間弱と休憩入れても参考タイムよりかなり短めの7時間で帰ってこれました。
が、それでも帰りの終盤はまあまあつらかった…。
1メートル前後の段差もあり、帰りでは疲れた体でそこを下りるためヒザが痛い。
神坂口、ポイントをまとめると
・分岐は3ヶ所。看板も大きく迷いにくい
・序盤は熊笹多く、時間帯により朝露対策も必要。道が狭い所では熊笹で埋もれた崖の踏み外しに注意
・終盤は岩場や上記の段差のため、初心者はハイカットの登山靴がいいかも
・隠れた見どころ「崖」
特にこの崖。
案外激しい崩落地が各所にあるようで、看板も設置されています。
なだらかなイメージもある山ですが、実際は結構な崖が多い。
山頂!
山頂の避難小屋。
前宮ルートでは中津川市がここでの宿泊を推奨しています。
すぐ近くには水洗トイレもあります。
裏手の岩場を登ると富士山も見える。
(展望台より眺めがいい…)
山小屋の裏にある岩場を登ると長野方面の山も遠望できます。
恵那山の中ではここが1番展望がいいかな。
ちょっとしたロッククライミング気分。
ただ神坂ルート方面に回るとこちらを登った先にも出られるため、状況に合わせて。
ちなみにこの恵那山の山頂の社はメインとなる奥宮の他、摂社として7つのお社があります。
全部往復しても平地で15分くらいなので、時間や体力を見て、ぜひ。
※摂社=メインで祀られてる神様とは別に、サブ的に祀られてる神様。
恵那山はご神体が恵那山、ご祭神が伊邪那岐大神(いざなきのおおかみ)、伊邪那美大神(いざなみのおおかみ)。
恵那神社方面のルートからだと、軽くロッククライミングしないと拝めない石仏も鎮座しています。
登山としてはハイカットおすすめですけど、それだと足が重くて上がらないクライミングが必要な場所にみえるの。
なんでここに…。
最後に
恵那山と神坂峠のご紹介でした。
展望もあるため「途中まで登る」の選択肢もOKと初心者でも楽しく、アップダウン的にガチ勢も満足。
前宮ルートや長野県側にも横断ができる。
富士見台高原や萬岳荘もすぐそこ。
多様なニーズに応えるルートが神坂峠口でした。
※近年出没の増えている熊ですが、この地域も例外ではありません。
熊笹や木々による死角も多く、勾配により足音だけするけど熊が人間か分からない!なんてことも。
リスクを下げるためにも熊鈴は必須です。
アクセス
恵那山神坂峠口
(駐車位置は付近の路肩もOK。ただし長野県側からの路線バスもあるため、道路にはみ出すのは厳禁)