東急東横線元住吉駅を中心に、東西に伸びる2つの通りがあります。東側を「オズ通り」、西側を「ブレーメン通り」というこの通りは、タワーマンションが立ち並ぶ武蔵小杉から一駅の場所にありながら、昔ながらの雰囲気を感じさせる商店街となっています。
名称の由来
こちらの通りは、実は30年ほど前までは普通の商店街でした。しかし1990年頃、それぞれ童話『オズの魔法使い』と『ブレーメンの音楽隊』をモチーフにした名称に変更され、飛躍的な発展を遂げてきました。前者には「夢と希望のある商店街にしたい」、後者には「高齢者にも優しい商店街をつくりたい」、という思いが込められています。1
商店街の特徴
実際に通りを歩いてみると、店舗数の多さに驚かされます。昔ながらの魚屋さんや八百屋さん、地域の名産品を扱うお土産屋さん、近年人気のチェーン店など、その種類も様々です。
昨今、日本全体では所謂シャッター商店街が社会課題となっておりますが、所狭しと店が立ち並ぶ様子は、そのような課題を微塵も感じさせません。加えて、日常に溶け込んだ商店から、少し贅沢をしたいときに使えるレストランまで、多種多様な店舗が揃っているので、老若男女問わず楽しめる空間になっています。
私自身、何度も商店街を訪れておりますが、仕事帰りのサラリーマンや、地元の方同士で交流を楽しむおじいちゃん・おばあちゃん、買い出しに来た主婦の方など、常に様々な年代の方が行き来しています。どの時間帯でも人通りが多くあり、活気に溢れた商店街となっていることも魅力の一つです。
歩いて楽しい商店街
さらに商店街では、歩いて楽しい工夫が施されています。商店街の数カ所に、音楽隊のレリーフがあるのです。街灯の柱や、店と店の間の壁など、ところどころにいる動物の姿を探すのも、楽しみの一つではないでしょうか。
また、季節ごとに様々なイベントも開催されており、ハロウィンやクリスマスには、商店街をあげた盛り上がりを見せます。その中でも、特に大きなイベントが、毎年10月に開催される「フライマルクト」です。本場ドイツのブレーメンで開催されているお祭りを模したイベントで、毎年10万人の人出を誇るそうです。私も昨年お邪魔しましたが、バンドの生演奏や移動式遊園地などが見られ、非常に盛り上がっていました。ぜひとも、10月の商店街も訪れてみてください。
【モトスミ・ブレーメン通り商店街/モトスミ・オズ商店街】
〒211-0025 神奈川県川崎市中原区木月1丁目29−18 元住吉コミュニティーセンター
営業時間:11:00‐20:00
TEL:044-422-3626
HP:https://bremen-st.com/ https://www.oz-doori.com
- 商店街HPより ↩︎