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アクティビティ  |    2023.06.15

もしも、私が旅のプランを立てるなら?!夏の旅行計画の参考に!北薩を巡る

気づけばあっという間に夏が近づき、そろそろ夏の旅行に向けて計画を立て始められる方もいるのではないだろうか?

今年の夏はどんな夏を過ごそうか。
何か旅選びの参考になるプランはないか。

そんなお困りの読者に向けて、旅のプランを考えてみた。

舞台は、鹿児島県北薩地域。
鹿児島県の北部に位置する阿久根市、出水(いずみ)市、薩摩川内市、さつま町、長島町からなる3市2町のエリアだ。

地のものを味わえる。
地元の人の暮らしに溶け込んだ時間を過ごせる。
ここでの行動が地域や地球にやさしい。

Z世代に喜んでもらえそうな、そんな旅を意識して行程を組み立てた。

DAY1 – 出水麓武家屋敷群と吉村金物店の魅力

九州新幹線に乗って出水駅まで

レンタサイクル「HIRARIN」で出水麓武家屋敷群へ

出水麓武家屋敷群(写真協力:公益社団法人 鹿児島県観光連盟)

江戸時代、薩摩藩は地方支配の拠点「外城」を設置し、政務や地方警護を担う武士の住居と陣地を兼ねた町を「麓」と呼んだ。藩内に100ヶ所近く存在した麓だが、なかでも肥後国(現在の熊本県)との境に近い出水麓は藩内で最初に築かれ、最大規模となる。

ここは国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、当時の町並みは400年前からほどんど変わっていない。東京ドーム9個分といわれる広大の敷地をガイド付きの観光牛車に乗って巡るのがおすすめだ。

可愛いが止まらない「吉村金物店」でお買い物

出水の商店街にある吉村金物店。その道路を挟んで向かい側にガラス張りの器屋がある。普段の食卓がもっと楽しくなるお茶碗やコップ、箸置きなどがたくさん陳列されていて、この空間にいるだけでワクワクする。オンラインショップでの販売はしておらず、店頭販売のみなので足を運んで、手に取って選ぶのを楽しもう。

薪焼きのイタリア料理店「KAI」でランチ

世田谷の名店で経験を積み重ねた後に、出水の豊かな食材のポテンシャルに魅了された大矢シェフが展開している。提供されるコース料理のほとんどが出水産の食材を使用。

箱崎八幡神社を参拝

箱崎八幡神社の「日本一の大鈴」(写真協力:公益社団法人 鹿児島県観光連盟)

高さ4m、直径3.4m、重さ5tの日本一の大鈴が参拝者をお出迎えする箱崎八幡神社。この鈴には「成せば成(鳴)る。大願成就の大鈴」という意味が込められている。

また、敬宮愛子さま生誕記念に建立された宝物鈴殿には日本一小さな鈴が納められている。

肥薩おれんじ鉄道に乗って阿久根駅へ移動

2014年、肥薩おれんじ鉄道開業10周年を記念して「にぎわい交流館 阿久根駅」としてリニューアルされた駅舎。待合室とカフェの間には図書コーナー、子どもたちが安心して遊べるキッズコーナーなどが駅舎ではあまり見かけないコーナーが設けられていたり、待合室はミニコンサートやマルシェ、ギャラリーなど様々な用途で使えるようなデザインが施されていたりと思い思いに過ごすことができる。

港町珈琲焙煎所でカフェタイム

空き物件をリノベーションしてオープンしたカフェで本日のコーヒーと日替わりのケーキをいただく。天気の良い日には海の見えるテラスで過ごすのも良さそう。

イワシビルに宿泊

イワシビル(引用元:https://marusatsu.jp/service/112/)

イワシビルは、1階はカフェ・ショップ、2階は工場、3階はホステルという様々な機能が融合した施設。夜の阿久根を散策しに、街を繰り出したり、ホステルでゆったりと旅の疲れをとったりするのもよい。

DAY2 – 脇本海水浴場とアキノ染色工芸の楽しみ方

日本快水浴場100選に選ばれた「脇本海水浴場」で海水浴

脇本海水浴場(引用元:http://go-akune.jp/spots/detail/24)

午前中の早い時間を狙って、浜辺で寝そべったり、マリンスポーツを楽しんだり楽しみ方は自由。ウミガメの産卵姿にも出くわせるかも?

アキノ染色工芸で染物体験

アキノ染色工芸(引用元:http://go-akune.jp/spots/detail/143)

港町・阿久根では漁船の進水式や水産会社の催事に大漁旗が欠かせず、その産地だ。また、それに限らず、ハレの場で大漁旗を揚げる風習も残っていることからアキノ染色工芸では「古式祝旗」も作製している。この工房では職人の技を学びながら染色を体験できる。

きららの楽校でランチ

廃校になった白男川小学校を「遊ぶ」「学ぶ」「泊まる」「食べる」の複合施設に生まれ変わらせた「きららの楽校」。土日限定で営業している「でんでんカフェ」では、地元の新鮮な米や野菜を取り入れた美味しい里山ご飯を味わうことができる。

薩摩びーどろ工芸で薩摩切子の製作風景を見学

観音滝(写真協力:公益社団法人 鹿児島県観光連盟)

自然豊かな観音滝公園に薩摩切子を製造する工房がある。ここでは販売だけでなく、切子師が手作業でつくる製作の姿の見学もできる。

川内高城(たき)温泉宿に宿泊

川内高城温泉(引用元:https://www.sendaitakionsen.com/)

薩摩英雄・西郷隆盛が愛した、昔ながらの温泉郷・川内高城温泉郷はタイムスリップしたかのようなレトロな町並みが残るどこか懐かしいほのかな硫黄と故郷の香りが漂う。日本の名湯百選に選ばれた美人湯であり、トロトロとした肌触りのお湯がたまらない。

DAY3 – 甲冑工房丸武と鹿児島北薩の歴史体験

甲冑工房丸武を見学

甲冑工房丸武(写真協力:公益社団法人 鹿児島県観光連盟)

ドラマや映画で観る甲冑の多くを製作・修理している甲冑工房丸武。アメリカ大リーグで大活躍の大谷翔平選手が本塁打を放った選手に兜をかぶせるパフォーマンスが話題となったが、この兜はここで製作されたもの。工房では丸武の成立や歴史などを学べる戦国武将展示館や射的場、着付け体験や工房見学などが楽しめる。

甲冑工房丸武師「戦国武将展示館」(写真協力:公益社団法人 鹿児島県観光連盟)

川内駅から九州新幹線に乗車

好きなようにあなた色に染めて

今回のプランでは、長島町を除く3市1町を巡ることができる。長島町はじゃがいもや鰤の生産が有名で、ここの魅力を語り出すと止まらない。このコースは一例に過ぎないので、気になるスポットをピックアップしたり、足したり引いたりしてオリジナルの旅の行程をカスタマイズしていただけたら嬉しい。

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この記事を書いた人

きゃんまり

鹿児島出身、関東在住。広告代理店に勤務し、ライターとしても活動中。取材ありの記事執筆やイベントレポートの作成が得意。一歩鹿児島を出ると、「鹿児島の本当の魅力が知られていない」「鹿児島と無縁の人が多い」と痛感しています。大好きなふるさと鹿児島を一人でも多くの人に知ってもらい、ファンになってもらうために、鹿児島のモノ・コト・ヒトに関する情報をお届けします。

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