日本には富士山をはじめ、日本を横断している日本アルプス、全国各地の百名山など、多くの人を魅了する素晴らしい山がたくさん存在します。眺めるだけでもその圧倒的な存在感に感動することでしょう。特に、冠雪の山は圧巻です!
しかし、雪山は見ているだけではもったいない!ぜひ、その山に登ってみてください。階段も林道も関係なく、登りたいように雪原を歩き回る。時にはスキーやスノーボードで。夏に登ったことがある山でも、夏とは全く違う絶景があなたを待っています!
今回は、初心者でも絶景が楽しめる、積雪期の「新田山」を紹介します。
新田山
新潟県糸魚川市に位置する新田山は、標高924m。比較的低い山ではありますが、林道を抜けてからの眺望は見事と言う他なく、一見の価値がある素晴らしい山です。
今回、筆者は3人の登山パーティーでの山行です。いざ、出発!
登山口
焼山温泉横、現在は閉鎖している焼山温泉スキー場から登ります。リフトの鉄柱が残されているので目印に進むといいと思います。
雪上ハイキング
筆者たちは、陽が昇る頃に出発しキラキラと輝く雪原を歩き始めました。この景色を見ると、もうワクワクが止まりません!
スキー場を登ると、しばらくは林道を進みます。
この日はスキーヤーのトレースがあったので、このトレースを利用して登りました。登りは大変ですが、”絶景”と”ランチ”の2つのご褒美があるので頑張れます!
林道を抜けると景色が開けてきました。ここからは、ずっと絶景ゾーンです!とにかく気持ちがいい!ひたすら美しい景色とキリっと澄んだ美味しい空気を堪能してください。
ふと振り返ると、日本海が見えました。船が通るのも見えました。足元を見て一歩一歩歩みを進めるのも大切ですが、時々、足を止めて周りの景色を楽しみましょう。 そこでしか見ることのできない景色が広がっています!
あまりにも気持ちが良いので、テンションが上がった筆者は山頂付近で雪にダイブ!笑
雪山は、童心に返ることができる、最高の遊び場です!
登頂!
360度に近い眺望があり、どこを見ても素晴らしい、唯一無二の絶景です!どれだけ眺めても見飽きることがありません。
火打山、焼山、昼闇山などが一望!
左のツンツンしている山が阿彌陀山。右の台形の山が烏帽子岳。山は、角度の違いで表情が変わるのも楽しみ方の一つです。歩きながら、周辺に見える山々を観察してみましょう。
冬山ランチ
登頂した後は、スコップで雪を掘りテーブルを作成します。のんびりと楽しいランチタイムです!
冬山に限らずランチは楽しみの一つだと思いますが、冬山のランチは特別。それぞれ自慢の得意ランチがあります。しゃぶしゃぶ、ステーキ、ホットサンド、うどんなど。それぞれをみんなに振る舞いながら、楽しい時間を過ごします。もちろん、鍋や食材、水などは、全て背負って登ります!
この日の同行者は、手作りの餡子を持参し、ぜんざいを作ってくれました!少し焼き色が付いたお餅が香ばしく、優しい餡子の甘さで疲れを癒してくれました。絶景の中で食べるランチ。控えめに言っても、最高です!
お腹と心が満たされたら下山です。後ろ髪を引かれると思いますが、美しい景色に別れを告げましょう。下山時は、比較的楽に行動できると思いますので、ぜひ景色を堪能してください。
次に、筆者が携行した装備品や服装を紹介します。季節や環境などによって内容は変わりますので、雪山登山の参考にしてください。
装備
登山靴、ワカン(輪かんじき)、ダブルストック、帽子、サングラス。この他、テーピングやバンドエイド、常備薬などを入れた非常用バックは必ず携行しましょう。
※雪上ハイキングの際は、雪の上を歩くための道具が必要です。登山靴では雪に沈んでしまうので、筆者はワカンを使用しました。他にも、スノーシューやスキーなど、より浮力のあるものがあります。
服装
化繊のアンダーウエア、ミドルにフリース(行動中は脱衣)、防水性のアウターを着用。休憩時用に、薄手のダウンを携行。
パンツは、保温性のあるタイツ、動きやすい登山ズボン、アウターに防水性のズボンを重ねて着用。
靴下は、保温性の高い厚手のものを着用。
手袋は、保温性のあるものの上に、防水性のあるものを重ねて着用。
最後に
初心者でも絶景が楽しめる、冬の「新田山」。絶景ポイントではあるものの、あまり人が訪れない穴場的なスポットです。さあ、コタツから飛び出して、雪原ハイキングへ出かけましょう!そこには、今まで見たことがない絶景が広がっています。ぜひ、あなたも「新田山」の魅力を満喫してください!
新田山
住所:新潟県糸魚川市
登山口:旧焼山温泉スキー場
焼山温泉スキー場住所:新潟県糸魚川市大平6429