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アクティビティ  |    2023.06.26

【都内にいながら自然を満喫】山登り初心者さんにもおすすめ!東京・高尾山の歩き方

突然ですが、「日本遺産」ってご存知ですか?
日本遺産とは、文化庁によって認定された、地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語るストーリーのことです。有形から無形のものまで、104件の文化財が登録されています。(※2023年6月現在)

そして、東京で唯一日本遺産に認定されているのが、八王子市内にある高尾山です。
日本遺産においては、「霊気満山 高尾山~人々の祈りが紡ぐ桑都物語~」として、かつて八王子で盛んに行われていた織物産業の歴史や、養蚕農家・絹商人らによる高尾山信仰など、29の関連文化財が認定されています。

高尾山は観光地としても有数の場所であり、標高も599mとあまり高くないため、登山初心者でも比較的登りやすい山として知られています。

ちなみに、筆者である私・Mediallライターこじまりは日頃全く運動をしない人間です…。
もちろん山に登ったこともほぼありません…。
そんなド初心者でも本当に満喫できるのか、体験レポートとして今回は高尾山の魅力をお届けしたいと思います。

中腹まではケーブルカー or リフトでラクラク

高尾山の玄関口・高尾山口駅から少し歩くと見えてくるのが、ケーブルカー・リフト乗り場。
こちらを利用しなくても登山自体は可能ですが、体力にあまり自信がない方にはぜひおすすめです。

高尾山中腹まで、ケーブルカーなら6分、リフトなら12分で到着します。ちなみに今回私は、登山時はリフト、下山時はケーブルカーに乗車しました。

こちらの2人乗りリフト、スピードはゆっくりですが、手前にバーや手すりのようなものはありません。高所恐怖症の方は、もしかしたら少し身が竦んでしまうかも…?
ただ慣れてくれば、まるで空中散歩をしているかのような気分を味わえます。

鮮やかなイエローの車体が目を引くケーブルカー。
高尾山のケーブルカーは、最急勾配が31度18分。ケーブルカーの線路としては、日本一を誇る急勾配なのだとか。
実際に乗ってみると、確かに車体がかなり大きく傾いているのを感じました。

リフトとケーブルカー、それぞれ違ったスリルを楽しめます。

登山ルートは1つじゃない!あなたはどう登る?

高尾山の登山ルートは1つだけではありません。
1号路〜6号路、稲荷山コースなど、複数のルートが存在しています。

今回はリフトから降りた後、4号路を通って山頂を目指しました。
高尾山観光のシンボル的存在である寺院「髙尾山薬王院」を通る1号路が最も定番のコースではありますが、今回はあえて外れてみました。

平日の午前中だったこともあり、4号路には人影がほとんどなし。
川のせせらぎや鳥のさえずりがこだまする中、まるで山を独り占めしているかのような錯覚に陥りそうになりました。

梅雨真っ只中なので天気が心配でしたが、運良く空を味方につけられました。
太陽は雲の陰に隠れていたため、むしろ山登りには心地良い気候でした。

こちらは、高尾山唯一の吊り橋・みやま橋。
カエデやブナなどの木々に囲まれたその風景はとても幻想的。高尾山の穴場スポットです。

山頂到着!晴れていれば富士山も一望

中腹から、1時間かからないくらいで山頂に到着しました。
絶賛運動不足の私は、ぜいぜい息切れしながら登頂記念の1枚を。

とはいえ、頂上まで登りきった時の達成感は格別なもの。
日頃の運動不足解消には持ってこいの登山時間でした。

この日はあいにくの曇り空だったので、山頂から一望できる絶景をばっちりお見せできないのが少し残念。
晴れていれば、遥か遠くにそびえる富士山も綺麗に望めます。

高尾山グルメで腹ごしらえ

高尾山の名物グルメの1つが、とろろそば。
山の麓から山頂まで、数多くの蕎麦屋がひしめいています。

今回は、山頂の程近くにある「やまびこ茶屋」で絶品とろろそばをいただきました。

冷やし山菜とろろそば(1,300円)

舌触りのいいとろろが蕎麦と滑らかに絡み合い、程よく疲れた身体に美味しさがじんわり染み渡りました。コリコリとした山菜の食感も楽しくて、するりと1杯完食。

下山時は1号路を通り、ケーブルカー乗り場を目指しました。
1号路はコンクリートでの整備も行き届いているため、かなり歩きやすいです。

中腹にある複合施設「高尾山スミカ」では、食べ歩きグルメとして大人気の天狗焼が購入可能。土日は長蛇の列ができるほどの盛況ぶりを見せています。

カリッと焼かれた生地の中には、あんこがぎっしり詰まっています。あんこには甘さ控えめの黒豆が使われており、できたての天狗焼はホクホクの温かさ。
片手で食べられるサイズ感なので、食べ歩きNo. 1の人気ぶりにも大納得でした。

さいごに:平日の高尾山は穴場!

土日や大型連休などは多くの観光客で賑わいを見せているようですが、平日の高尾山は比較的ひっそりとした空気感が漂っています。
都内にいることを思わず忘れてしまうような、そんな大自然に包まれている高尾山。ぜひ、気持ちのいい登山時間を束の間過ごしてみてはいかがでしょうか。

施設・店舗情報

やまびこ茶屋
住所:東京都八王子市高尾町2176
営業時間:10:00〜15:00
★不定休ですが、悪天候時は休業する場合があります。
TEL:042-661-3881
詳しくはこちら

高尾山スミカ
住所:東京都八王子市高尾町2182
営業時間:10:00〜16:30(冬季は16:00)
TEL:042-661-4151(高尾登山電鉄代表)
詳しくはこちら

高尾登山電鉄
ケーブルカー:清滝駅⇄高尾山駅を15分間隔で運行(始発8:00)
リフト:山麓駅⇄山上駅を運行(始発9:00)
詳しくはこちら

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この記事を書いた人

こじまり

埼玉出身、東京在住のフリーランスライター。エッセイ・小説などの文筆活動も行っています。 故郷は山に囲まれた小さな小さな田舎町。幼少期は大都会に憧れを抱いていたものの、大人になった今は自然豊かな故郷をいとおしく思っています。地域特有の魅力を伝えるべく、ここでしか読めない記事を発信していきます!

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