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鹿児島市のバーチャル広報サポーター・木花桜子(このはなさくらこ)さん、MBC南日本放送バーチャルタレント・みなみちゃん。
これらのキャラクターデザインを手掛けているのは、地域密着型イラストレーターのまむねむこさんだ。
現在、夫の仕事の都合により、鹿児島市と奄美大島での2拠点生活をしながら創作活動をしている。
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彼女が描くイラストは鹿児島の写真を背景に女の子が登場したり、薩摩焼酎の銘柄の特徴を女の子に擬人化したりと、一度見ると忘れられない印象と独特な世界観がある。
そんなイラストの産みの親である彼女の世界に潜入したくお話を伺うと、鹿児島や鹿児島の人たちへの愛と感謝、彼女だからこそ引き寄せてきたさまざまな縁や機会で活動の幅を拡大していることが感じられた。
スクールソーシャルワーカー時代に訪れた転機
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まむねむこさんは1987年、鹿児島市出身。甲南高等学校、京都府立大学を卒業。精神保健福祉士を取得後、南九州市教育委員会でスクールソーシャルワーカーとして不登校の生徒を支援してきた。
当時、自分の「好き」を活かして、知人のCDジャケットのイラスト制作をしたり、支援する子どもたちに絵を描いたりといったことをしていた。
あるとき、鹿児島のアプリゲーム開発会社主催の「アプリゲームを作ろう!」という会に参加。そこで、その会社の代表から「ゲームのイラストを描いてもらえないか」という依頼を受け、教育委員会で勤務する傍ら、イラスト制作のバイトを始めた。
これが、のちにイラストレーターとしての道に進んでいく始まりとなる。
仙巌園の庭園を背景に描いたイラストで反響を実感
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このバイトでイラストが得意だと自信がつき始めた頃、まむねむこさんが大好きな仙巌園で開かれた花菖蒲展に感動し、そのときに撮った写真に自分のイラストを描き込んだものをSNSに投稿。すると、インプレッションが通常の5倍になり、仙巌園からも好評を得た。
この思わぬ反響を通して、「萌えの要素を取り入れることで、若い世代が興味を持ったり、鹿児島を盛り上げたりできるきっかけになるかも」と可能性を感じたという。
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その思いで、地元のテレビ局が主催する「ナマ・イキVOICEアートマーケット」に出展すると、なんと審査員賞を受賞。
この受賞によって、鹿児島県文化事業の美術展「神はスミに宿る」のシークレットゲスト出展者として鹿屋市役所に作品を出展した。
次々に活動の幅が広がった鹿屋での2年半
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翌年には、同市で開催されたポップカルチャーイベント「りなかる!りなネオ!」のメインビジュアルを担当することに。
会場に来ていたテレビ局の取材陣の目に留まり、「うちのタレントのイラストを描いてもらえないか」と依頼を受けた。ここで生まれたご縁が、番組のプレゼントステッカーやバーチャルタレントの誕生に繋がっていく。
繋がった先でまた新たな繋がりが生まれることの繰り返し
イラストレーターとしての基盤を築いていった鹿屋では、2018年から2020年の2年半を過ごした。
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その後は鹿児島市に戻る。すると今度はテレビ局から「マグマやきいも電車」の出発式に来賓者として招待された。
その式でマグマシティ(鹿児島市のシティプロモーションの合言葉)のシンボルマークを手がけたロゴデザイナーが「このデザインには余白を設けているから遊んでほしい」と言っていたことが印象に残り、「これを活かしたキャラクターを描いてもいいですか」と広報戦略室の室長にその場で提案。
その3日後、描き上げたイラストを送ると室長から「デビューはいつですか」と返事をもらった。こうして鹿児島市のバーチャル広報サポーター・木花桜子さんが誕生。
鹿児島と奄美での2拠点生活は子どもたちにとっても刺激的
そんなご縁で鹿児島市の市民のひろばサポーターになり、今年8月にはマグマシティパートナーズにも認定された。
今年5月からは夫の転勤で奄美との2拠点生活を開始。夫、娘2人は奄美市に転入したが、まむねむこさんは鹿児島市に住民票を残している。
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3歳と1歳の娘がいる2拠点生活に大変さを感じることはなく、むしろ生活にメリハリがつき、快適だという。そして、子どもたちにとっても刺激になっているようで、奄美では綺麗な海で海水浴や夜釣りをしたり、ナイトツアーに参加したりと奄美ならではの生活を楽しんでいるようだ。
まむねむこさんの軌跡から、人とのご縁に恵まれ、繋がった先々で新たな出会いを紡いできたことが感じられた。これからもイラストを通じていろんなことを仕掛け、大好きな鹿児島に貢献していくのだろう。
まむねむこさんに関する情報
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