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アート  |    2023.08.21

水戸の景色を一望できる高さ100メートルのシンボルタワー「水戸芸術館」

茨城県水戸市にあっと驚くような建物がありました。水戸駅から20分ほど歩いた場所に突然現れたのは、高さ100メートルほどの特徴的な形をしたタワー。螺旋状のタワーが空高くに伸びています。一体、これは何の建物なのでしょうか。

水戸を日本一の文化都市に

この特徴的なタワーは、水戸市制100年を記念し1990年に開館した複合文化施設「水戸芸術館」のシンボルタワーです。設計したのは、国際的に活躍した建築家の磯崎新。磯崎新は、2019年に建築界のノーベル賞と言われているプリツカー賞を受賞しています。

水戸芸術館の特徴は、当時多く建築された多目的ホールや単独の施設ではなく、専用の美術館・劇場・音楽ホールを備えた複合文化施設であるという点。

建物の内部には、コンサートホールATM、ACM劇場、現代美術ギャラリーの3つの独立した施設があり、音楽、演劇、美術の3部門がそれぞれに自主企画による多彩で魅力溢れる事業を展開しています、

水戸の景色を一望できる展望室

やはり気になってしまうのは高さ100メートルのシンボルタワー。この内部は4階建ての構造になっており、地上86メートルには最上部の展望室が。ガラス張りのエレベーターに乗って最上部の展望室までいくと、水戸の景色を一望することができますよ。

タワーの外装はチタンパネル。1辺9.6メートルの正三角形57枚を組み合わせています。三重らせんが空に向かって上昇していくデザインは、無限に発展する水戸を象徴しているのだとか。また、夜はライトアップも行っています。ライトアップされたタワーは、季節や時間によって様々な表情を見せてくれます。夜は昼とはまた違った景色を楽しむことができますよ。

シンボルタワー

  • 入場時間平日 9:30~18:00
  • 土・日・祝日 9:30~19:00 
  • お問合せ:029-227-8111
  • 大人200円小中学生100円

国内最大級のパイプオルガン

天井がとても高いエントランスホールの2階を見上げると、そこには大きなパイプオルガンが。高さが11メートルもあるエントランスホールは、ヨーロッパの教会建築の様式を取り入れて設計されました。そんな教会建築に似たこのエントランスホールには、残響時間の長い音響特性を活かしてパイプオルガンが設置されています。パイプオルガンは、日本人の手で作られたオルガンとしては、なんと国内最大級。ドイツで修行し、マイスターの称号を得た2人の日本人によって作られたんだそう。

どんな音が鳴るのか、聞いてみたいですよね。週末には、無料のコンサートが開かれるそうです。ぜひ、足を運んでみてくださいね。

アートに浸りながら、コーヒーを

ちょっと一息つきたいなぁというときにぴったりなお店が、サザコーヒー水戸芸術館店。サザコーヒーは、茨城県ひたちなか市に本社を構えるコーヒー店で、茨城県を代表する有名な個人カフェです。コロンビア直営農園を運営しており、買い付け、焙煎、抽出まで、原料にこだわりぬいたコーヒーを提供しています。

カフェ内には、現代美術ギャラリーでの展示の図録などがずらり。展示を見た後に余韻に浸りながらコーヒーを1杯、なんていうのも素敵ですね。カフェからガラス越しに広々とした緑の芝生の様子を眺めることができ、景色も抜群です。

子どもから大人まで楽しむことができる憩いの場

水戸芸術館は、建物内でアートや音楽を楽しめるだけでなく、開放的な緑の芝生の広場では子どもたちが遊んでいたり、フリーマーケットやブラスバンドのコンサートが開催されていたりと、市民の憩いの場となっています。ぜひ、足を運んでみてくださいね。

芸術館の情報

水戸芸術館

  • 〒310-0063 茨城県水戸市五軒町 1-6-8
  • TEL. 029-227-8111(代) FAX. 029-227-8110 (代)
  • 開館時間:9:30~18:00(催事によって延長いたします)
  • 休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)・年末年始

水戸駅からは、バスをご利用になると便利です。「北口バスターミナル4~7番のりば」から乗車頂きますと、すべてのバスが水戸芸術館の最寄のバス停に停車します。
「泉町1丁目」下車、乗車時間は約10分です。降車後バスの進行方向の反対に進み、すぐの交差点で大通り(国道50号)を渡り、そのまま路地を直進してください。徒歩2分ほどで到着します。

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この記事を書いた人

tumugi

エッセイとアート記事を書く人

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