武生(現越前市)のご当地グルメといえばボルガライス。そして、ボルガライスといえば「ヨコガワ分店」をイメージする人が多いといいます。
今回はボルガライスを食べに、わざわざ滋賀から越前市まで約70kmの遠征となりました。(本当は別件で近くを通りがかっただけ)実のところ、ボルガライスの存在は以前から認識していましたが、食べたことはなく、ヨコガワ分店にも行ったことがありません。
しかし、雑誌やWeb記事を読んで恋焦がれていたこともあり、ドキドキしながら訪れました。念願の夢が叶った記念に、報告しておきたいと思います。
ご当地グルメのボルガライスとは?
ボルガライスとは、オムライスの上にカツをのせソースをかけたもの。オムライスだけでは物足りず、欲張ってカツも食べたい人にはおすすめの洋食です。
ボルガライスの名前の由来は諸説あり、本当の由来は謎に包まれたままとなっています。下記はほんの一例。
- ロシア料理説
- イタリア地方説
- ボルガ川連想説
- ボストンライス説
- ロシアの車「ボルガ」説
名前の由来はわかりませんが、福井県越前市の武生地区では、30年以上前からボルガライスが食べられてきました。現在は、越前市内にボルガライスを提供しているレストランや食堂がいくつもあります。
各店舗のボルガライスはそれぞれのオリジナル。店舗によって見た目も味も大きく異なる点も魅力のようです。ヨコガワ分店のボルガライスは、シンプルかつ王道のボルガライスといってもよいでしょう。
店舗前の「ボルガライス 有り」の旗が食欲をそそります。
カーナビではわからない?総社大神宮を目指そう!
ヨコガワ分店をカーナビに設定して向かったのですが……
「目的地周辺です。案内を終了いたします」
お決まりのセリフで店舗を見つける前に案内が終了してしまいました。同じ場所をぐるぐると徘徊していると、「ヨコガワ分店」の看板を発見。道路から少し入っている場所のため、初めて訪れる人には難しいかもしれません。
ヨコガワ分店の奥に総社大神宮があるので、そちらを目指した方が確実でしょう。駐車場は一旦神社の鳥居前を通り、店舗前まで入って行かなければなりません。狭いこともあり、常連さんの中には神社の駐車場(参拝者駐車場)を利用している方もいらっしゃるようでした。
鳥居の前を通ってさらに右折すると、ヨコガワ分店に辿り着きます。
到着したのは日曜日の正午頃、最も混み合う時間帯かと思われましたが、行列ができているわけでもありません。思い切って中に入ってみると……
予想通り、満席でした。特に名前を書く必要もなく、外の椅子に並んで座って待ちます。その内に列ができ、隣の方と軽く会話。「滋賀から?」と驚く家族連れの車は石川ナンバーでした。
遠くから訪れる方も意外と多いようです。
ほとんどの客がボルガライスを注文
20分ほど外で待ち、店内に通されました。店内はどちらかといえば狭く、16席(座敷4席・カウンター12席)しかありません。厨房は一人でまかなっておられたので、料理の提供も大変そうです。
メニューを見るとボルガライスだけではなく、古き日本の「The洋食屋」の印象。ただし、ほとんどの来店客はボルガライス目当てのようでした。
店舗はオープンキッチンとなっており、目の前で調理されている様子が見られます。目の前で一つずつ丁寧に調理されていくボルガライス。次か、次かと待ち続けました。今回、写真撮影は仕事の邪魔になるかと思って遠慮しましたが、撮影しても大丈夫だったかもしれません。
ボルガライスはどこか懐かしい味
ヨコガワ分店のボルガライスは、オムライスとカツが丁度よいバランス。それぞれが主張し過ぎないイメージで、秘伝のソースによってつなぎ止められた仲の良い熟年夫婦のような絶妙な関係性でした。
カツ単体でもなく、オムライス単体でもなく、一人よりも二人で生きていくことをお互いが望んでいると言っても過言ではありません。
店内の雰囲気もアットホームで落ち着きます。
日本ボルガラー協会のポスターを発見
店内には、日本ボルガラー協会のポスターが貼られていました。ポスターのイラストは越前市出身の漫画家、池上遼一氏によって描かれたものです。池上遼一氏といえば、金曜ドラマ「トリリオンゲーム」で話題沸騰中。個人的には「サンクチュアリ」や「クライングフリーマン」も好きでした。
「武生に来たらボルガライス」
ぜひ、食べてみてください。
ヨコガワ分店の基本情報
ヨコガワ分店の基本情報は下記のとおりです。
- 住所 :福井県越前市京町1-4-35
- 営業時間:11:30~23:00
- 定休日 :火曜日
- 電話 :0778-22-7172
- 駐車場 :店舗前数台
- アクセス
福井鉄道「越前武生駅」から徒歩約9分
JR「武生駅」から徒歩約6分