「久しぶりですね、今日はお仕事お休みですか?」
注文の前に、そう声をかけられて胸の奥がふっとゆるむ。
コーヒーの香りと一緒に言葉の温度が伝わってくるよう。
何度か通っているだけなのに、私のことを覚えていてくれる。
その一言で、この店では“お客さん”ではなく
“ひとりの人”として迎えられている気がしました。
温かいコーヒーと、さりげない声かけに心がほぐれるカフェ。
今回は、島根県出雲市平田町にある
「自家焙煎珈琲 香房 はぜ屋」を紹介します。
この記事では、店主が大切にしている想いや「好きなこと」にも目を向け、
インタビュー形式でお話を伺いました。
読んでくださるあなたが、
「このお店に行ってみたい」と感じるだけでなく、
自分の“好き”を見つめ直すきっかけになればうれしいです。
店主が語る、コーヒーとの出会い

店主がコーヒーを好きになったのは、中学生の頃。
きっかけは、親が自宅にコーヒーメーカーを購入してきたことでした。
「コーヒーに興味を持ったタイミングですね。中学生でしたけどブラックで飲んでいましたよ」
大人になってからは、自分で焙煎をするように。
最初は手網という小さな道具から始め、
焙煎機を手作りして試すこともあったそうです。
そうして試行錯誤を重ねるうちに、
次第に焙煎そのものを楽しむようになっていきました。
自分の好きな味がつくれるようになると、
「このおいしさを、ほかの人にも飲んでもらいたい」
という気持ちが生まれたといいます。
「好きだな」と感じる瞬間

「このお店をやっていて、好きだなと感じるのはどんな時ですか?」
そう聞くと、店主は
「自分のコーヒーを飲んで、ほっと一息ついてもらえたらうれしいですね」
と話してくれました。
常連さんや地元の方だけでなく、
遠方から訪れる方や外国人の方も来てくれるそうです。
お店で飲む時間だけでなく、
家でコーヒーを淹れて飲む時間も含めて、
自分のコーヒーが誰かの暮らしの中にあること。
それがうれしいと教えてくれました。
コーヒーづくりで大切にしていること

コーヒーへのこだわりについて聞くと、
「他のお店と比べたことがないので…」
と前置きしながら、こう話してくれました。
「自分が好きだと思える味であること。そして、豆を丁寧に扱うことです」
豆の仕入れから、ピッキング、焙煎、抽出まで、
すべての工程を店主が行っています。
ピッキングも時間はかかりますが、ひとつずつ確認しているそうです。
他の店と比べることはせず、
自分が「おいしい」と思える味をつくり続ける。
その姿勢が、このお店らしさなのだと感じました。
常連さんが集う、日常の延長にある場所

インタビュー中も、店内には次々と常連さんが訪れていました。
「最近どうですか?」
「この前の地震、大丈夫でした?」
そんな何気ない会話が、自然と交わされていきます。
ただそれだけなのに、
ここでは人と人との距離がちょうど良い。
必要なときに、さりげなく声をかける。
その距離感が、このお店の居心地の良さにつながっているように思います。
ご近所さんと顔を合わせて普段の会話をする。
はぜ屋は、そんな日常の延長にある場所だと感じました。
まとめ|自分が「いい」と思える一杯を、今日も丁寧に

はぜ屋のコーヒーは、他と比べて語られるものではありません。
店主が大切にしているのは、自分が好きだと思える味であること。
そして、その一杯を誰かの暮らしの中に丁寧に届けることです。
コーヒーを介して、
少し話をして、また日常に戻っていく。
そんなゆるやかな時間が、ここには流れています。
出雲市平田町を訪れたときは、
ぜひ一杯のコーヒーを飲みに立ち寄ってみてください。
【自家焙煎珈琲 香房 はぜ屋】
住所:島根県出雲市平田町7178
(温泉施設「ゆらり」テナント内)
営業時間:10:00〜19:00
定休日:月曜日
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