長崎市で生まれた長崎のソウルフード「長崎ちゃんぽん」「皿うどん」。
お正月やお盆、冠婚葬祭など、家族が集う時にテーブルに鎮座している「皿うどん」は長崎の風物詩で、県外から帰省した時に「長崎に帰ってきたばい」と思える風景です。
今回ご紹介するのは「中華料理 かたおか」。
幼少期、祖父母宅に遊びに行った時に配達してもらっていた皿うどん、実は結婚後の義実家でも定番でした。
偶然にも中華料理かたおかの配達圏内だった祖父母宅と義実家。
地元民に愛されている「長崎の味」をご紹介します。
中華料理かたおか
住宅街の中にあるお店で、配達も店内飲食もできる「中華料理 かたおか」。
カウンター5席、テーブル席4、畳敷きテーブル3の33席のお店です。
今回、食事に伺った時間は平日19時でしたが、すぐに店内満席となり、カウンターまで埋まっている盛況ぶり。
壁には訪れた有名人のサインが飾ってあり、人気がうかがえます。
メニューは豊富ですが、色々悩んだ結果、定番の長崎ちゃんぽん・皿うどんに落ち着いてしまうのは、結構あるあるだったりします。
メニューには「ちゃんぽん」と「特製ちゃんぽん」がありますが、特製と付く方にはエビ・イカ・コーンが追加されるそうです。
特製ちゃんぽん
具沢山で野菜たっぷり。ちゃんぽん麺までたどり着くのに、野菜をかき分ける必要があります。
濃厚スープとちゃんぽん麵、野菜たっぷりの具のバランスがバッチリ!!
特製皿うどん(細めん)
皿うどんは、細麺と太麺から選ぶことができます。
皿うどんと言えば、パリパリの揚げ麺に野菜たっぷりの餡がかかった皿うどんを想像することが多いと思います。
県外へのお土産の皿うどんの写真もほぼ細麺皿うどんの写真です。
しかし!
パリパリ揚げ麺の、細麺皿うどんではない「太麺」も存在します。
パリパリ揚げ麺がちゃんぽん麺に代わるのですが、あんかけ焼きそばとは違う1 品になっているのは、上にかかっている野菜たっぷりの餡が「これは皿うどんだ!」とアピールしているからだと思います。
皿うどんも、下のパリパリ麺が覆い隠されているほど具沢山!!
今回注文したのは、パリパリ細麺の特製皿うどん。
パリパリ細麺が、餡と馴染んで段々とシナっていくのも皿うどんの醍醐味。
長崎市では、学校の給食メニューに「皿うどん」が出ます。
給食の皿うどんは、パリパリ麺が餡と馴染んだシナシナ麺ですが、みんなダイスキな給食のメニューです。
焼豚ラーメン
一緒に出掛けた息子が焼豚ラーメンも注文しました。
細麺でさっぱりとした醤油ラーメンも、昔ながらの中華料理屋って感じでいいですね。
長崎の郷土料理~ちゃんぽん・皿うどん
「皿うどんは」全国的に知られる長崎名物の麺料理。
1899年(明治32年)に「ちゃんぽん」を考案した中華料理店『四海樓(しかいろう)』の店主・陳平順(ちんへいじゅん)が、汁なしのちゃんぽんとして作ったもので、その独自の味わいから、後年「ちゃんぽん」と並んで全国的に知られる麺料理に育っていった。「皿うどん」という名称は、誕生当時、麺は椀や丼などの深い器に入れるのが常識だったところ、皿で出されたことで多くの驚きを誘い、そこから付けられたものだといわれている。
長崎の多くの家庭では、冠婚葬祭など人がたくさん集まる時には、3~5人前くらいの皿うどんを大皿に載せ、テーブルを華やかにします。
長崎では、皿うどんにウスターソースをかけて食べることが多く、出前した皿うどんには、ビンに入ったウスターソースが付いてくるのも「あるある」でした。
栄養ドリンクが入ってましたか?という遮光瓶に入っているウスターソースは、最近はプラボトルに代わってきて、時代の変化を感じますが、長崎プチ情報として、以後お見知りおきを。
家族では取り分けるのが定番なので、「取り皿」をお願いする前に取り分け用のお皿が届いたのも嬉しい気配りでした。
長崎でちゃんぽん・皿うどんを食べるときは、恥ずかしがらずに取り皿を依頼して、長崎の色んな味を楽しむことをおススメします。
中華料理 かたおかは、長崎市西山台にあり、市営住宅も立ち並ぶ住宅街にあるお店です。
長崎市街から、高台に向けて車やバスで行くことができます。
西山台は長崎市内の名所、稲佐山や女神大橋を見渡せる位置にあるので、中華料理 かたおかから、ほんの少し歩いて長崎市街を見渡すと、長崎港を取り囲むように、すり鉢状になっている独特の地形、斜面に立ち並ぶ家々の明かりが作り出す立体的な夜景を見ることができます。
お店の情報
中華料理 かたおか
〒852-8122
長崎県長崎市西山台1丁目23-25
定休日:毎週木曜日
営業時間:10:30~14:30、16:30~20:00
引用リンク
農林水産省「うちの郷土料理」:
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/46_7_nagasaki.html