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フード  |    2024.03.10

年間100万本以上販売されている「武平作だんご」。あらゆる世代から愛される秘密とは?

季節ごとに『旬』を取り入れたお店に特化する武平作

大正12年創業と、歴史の深い武平作。創業100周年を迎え、直営店を栃木県内に5店舗展開しています。

創業以来「せんべい一筋90年」と語り継がれてきた武平作せんべい。現在では、せんべいを中心に和菓子・洋菓子、話題のスイーツなど、幅広いラインナップを展開しています。

春には『苺屋武平作』。秋には『栗菓子屋武平作』などと、旬を盛り込んだお店に特化するのも武平作の特徴です。

メニューも充実する中、『武平作だんご』も名物の1つ。地元民でしたら1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

武平作だんごは、なんと年間に100万本以上売り上げられているのです。

そんな武平作の「世代を超えて愛され続けている秘密」は何でしょう?その秘密を探るべく、小山店ときのテラスを訪れました。

賞味期限は“わずか1日”

賞味期限が“わずか1日”とされる武平作だんご。そのわずか1日しか味わえない美味しさを求めて、最近では関東近辺を中心に県外からのお客様も目立つようになったそう。

武平作だんごは、出来立てが運ばれています。早い日は午前のわずか数時間で完売してしまう種類もあるそうですよ。

鍛錬に磨き上げられた職人技。

武平作だんごは、和菓子職人が鍛錬に技術を磨き、厳しい条件をクリアしたものだけが店頭に並びます。

気温・湿度・素材の質感を極めた職人だけが作り出せる努力の賜物なのです。

抜群の焼き加減の香ばしい香り。柔らかくて、もっちりとした食感。

こしあんはなめらかで、品を感じる甘み。みたらしあんは、とろーりととろけながらも、しっかりとお団子を包み込む。

『一口・口にした瞬間から、食べた人を魅了する』と言っても過言ではない程、職人技が光るお団子です。

イートイン限定で、9種のお団子食べ比べができる企画も行われていましたよ。

お団子作りが見学できる『できたてキッチン』

武平作では、お団子作りを間近で見学できる『できたてキッチン』があります。

大きな窓・カウンター越しに、職人さん達が1本1本お団子を手作りする所を見学できるのです。

この日、伺った際は、女性の職人さんが活躍中で、真剣な眼差しながらもイキイキとキッチンに立たれていました。

お団子をくるりと回転させながら焼き加減を見極めたり、手際良くあんやみつを絡める姿は、まさに職人技です。

小さなお子様が「見て見て、お団子作ってるよー!」と背伸びをしながら見学する姿が見えました。その可愛らしい姿にお応えするかのような、職人さん方の優しい笑顔も印象的でしたよ。

作り手とお客様との距離感が近く、コミュニケーションを図りながらお団子を作る『できたてキッチン』。小さなお子様をはじめ、お客様にとっても良い体験・思い出として残るのではないでしょうか。

武平作だんごはお皿にも、こだわりあり。

武平作のお団子が並ぶショーケース内をご覧になったことはありますか?

実は、このお皿にもこだわりが隠れています。

「お団子がどうしたら引き立つか、考えられて作られたお皿」なのです。

武平作だんごの提供時は、名産品の『益子焼』のお皿が使用されています。

益子を代表する窯元である『窯元よこやま』の、益子焼作家・横山雄一氏の作品であり、武平作のお団子の為だけに作られた特注品です。

1つとして同じお皿はありません。お団子それぞれが「どうしたら美味しく見えるか」を考えられて作られた、特別なお皿なのです。

王道のあんには、1点ものの貴重な大皿。つやのあるみたらしあんには、土の風合いのある引き締まったデザイン。黒ごまあんには、黒色が引き立つ、白系のスタイリッシュなお皿が使用されているとのこと。

お団子を乗せた時を想像して作られたお皿達。お客様に喜んでいただきたい気持ちが表れていますね。お団子を手に取る際、是非お皿も眺めてみてください。

全ての世代の人々の記憶に残る『ときのテラス』

小山店ときのテラスでは、どんな方にも安心して利用できる「ユニバーサルデザイン」設計なお店になっています。

駐車場には、ゆとりのある「おもいやり駐車場」が3台分。妊婦さんや足の不自由な方にも安心です。テラスから広い庭へ出る所にはスロープがあります。緩やかな傾斜の為、ベビーカー・車椅子での出入りも安全ですね。

お店の東側には『ドッグエリア』もあり。ワンちゃん連れのお客様も、ペットと一緒に過ごせます。

できたてキッチンには『小上がりスペース』があり、低めのテーブルとクッションが設置されています。靴を脱いで過ごせる為、赤ちゃん連れにも安心ですよ。 

開放感のあるテラス席からは、広い庭も一望できます。小さなお子様が、急に駐車場へ飛び出さないよう『箱庭設計』になっているのだそう。子ども達が夢中になって遊んでる所を眺めながら、ママ達も一息つける空間になっているのです。

『子育て中のママがゆっくりお団子を食べられるように』という武平作の想いが込められています。ありがたいですね。

庭には、涼やかな川が流れています。冒険心くすぐるドッカン山では、芝すべりも楽しめるのです。砂場では“どろ団子作り”だってできてしまいます。

くつろげるスペースもあり。座り心地の良いベンチやハンモックで、ゆったり過ごしたい方にもオススメです。

子どもから大人まで、想い想いの“時“を過ごせるのが『ときのテラス』。どんな方にも過ごしやすく、あなただけの”時”を見つける場所です。

まとめ

・武平作は、季節ごとの「旬」を盛り込んだお店に特化する。幅広いラインナップで、常連様方も年間を通して楽しめる。

・武平作だんごは、厳しい条件をクリアしたお団子だけがお客様の元へと届けられる。

・職人さんがお団子作りをする様子が、できたてキッチンで見学できる。お客様とのコミュニケーションを大切にしながら作られている。

・お皿は益子焼作家による武平作だけの特注品。「お団子がどうしたら美味しく見えるか」を考えて作られた1点もの。

・ときのテラスでは、あらゆる世代の方々が過ごしやすい環境作りがされている。

・『武平作だんご』を通して、お客様へ喜んでいただきたい想いが、お店全体に溢れている。

年間100万本を売り上げる武平作だんご。どの世代からも愛され続ける秘密は……それ以上に、お客様を愛し続けてた形なのかもしれませんね。

【店舗情報】

住所︰栃木県小山市東城南4-30-1
電話番号︰0285-28-7277
OPEN︰10:00〜18:00 武平作茶屋︰10:30〜16:00
定休日︰元旦 
駐車場︰26台(内3台は思いやり🅿)
駐輪場︰あり(サイクルスタンドあり)
ドッグスペース、小上がり座敷あり。完全バリアフリー設計。

https://maps.app.goo.gl/sovDTZo7NNjPZpAP9

https://buheisaku.com/tokinoterrace/

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この記事を書いた人

上原 千明

栃木県で生まれ育ち、県南在住。 トータルフードコーディネーター×ベジタブルフルーツアドバイザーとして【食】を中心に『日常を特別な日にする』情報を配信しています。栃木県は、新鮮野菜や果物を使用した隠れ家の宝庫。まだ、地元民にしか知られていないカフェやレストラン・施設などの『とっておきな場所』があちらこちこちに隠れています。 そんな『特別なひととき』を過ごせる場所や物・人々を発掘し、皆様の笑顔を作る橋渡しができましたら幸いです。それらに携わる方々の想いを乗せて、唯一無二のMediall地方創生ライターになれたらと思います。

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