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フード  |    2024.03.19

四国中の銘酒を味わえる日本酒好きの祭典|第25回 四国酒まつり【前編】

水の清き処に美酒あり──四国も例に漏れていません!!
仁淀川や四万十川、吉野川に穴吹川など、日本酒造りに欠かせない清流があり各県ごとに特色あるお酒造りが行われています。

中でも徳島県三好市は日本酒造りに適した地域であり、「四国の灘」と称されてきました。
三好市では毎年2月に四国中の銘酒を一堂に集めた「地酒試飲会」と、地元酒蔵の「酒蔵開放」をメインとした四国最大級のイベント『四国酒まつり』が催されています。

今回、三好市を挙げて盛り上がった『四国酒まつり』の様子を、三好市在住ライターがお届けします!

普段はスポーツの熱気に沸く池田総合体育館は、日本酒好きの熱気に包まれていた

地酒試飲会の会場である三好市池田総合体育館前に、開場前から大勢の人が並んでいました!
「皆さん、お酒好きですか~!?」と尋ねたら「は~い!!」と元気なお返事が返ってきそうです。

会場内には四国の地酒72銘柄の酒瓶がずらっと並べられた一角があり、何とも壮観です!
去年はコロナ禍の制限がある中での初めての開催で、46銘柄でしたから約1.5倍の銘柄が出品されました。
深酔いを防ぐ為に合い間に飲む「和らぎ水」を配るコーナーもあり、安心です。

入場者を笑顔で出迎えたのは和服姿の高井 美穂市長。
「今日は仲居さんスタイルでおもてなしです」とにっこり。

入場者には「第25回 四国酒まつり」と書かれた陶器製のぐい呑みとおつまみが配られます。

どこを見ても日本酒…お酒好きの夢の空間!

入り口から左側には愛媛県、右側には高知県と香川県、正面には徳島県と三好市と、どこを見ても日本酒の瓶が並んでいます!

瓶にはサーバーが取り付けられており、1杯分のお酒を注いでくれます。
ぐい呑みを手にお目当てのお酒を試飲しようと、会場内は大いに賑わっていました。

筆者は去年から高知の司牡丹さんのお酒に興味津々でした!
2023年春~夏にかけて放送されていた、連続テレビ小説「らんまん」のモデルになった牧野富太郎博士のご実家である「岸屋」から酒蔵を譲り受けた司牡丹さん、朝ドラファンとして見逃す訳にはいきません!
(※司牡丹さんの前に1つ人手を挟んでおり、また平成16年の台風被害で酒蔵は倒壊しています)

「船中八策」は、「辛口だけど飲みやすい」とはこういう事かという感じで、日本酒はものによっては飲んだら喉がカッと熱くなったりしますが、全くならず爽やかな飲みやすいお酒でした。

日本酒に詳しくない筆者ですので、比較の為に他のお酒も飲んでみました。

愛媛県の梅錦さん、愛媛県に向かう途中に看板などでよく見かけるので気になっていました!
「酒一筋」は甘めというか旨みが強い感じでスルッと入ってきました。

香川県の金陵さんもあちこちでよく看板を見かけますし、金比羅さんの参道沿いに資料館があるのでご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね。
「濃藍」は、なめらかな旨みがありました。

どれも甲乙つけ難い美味しさで、自慢のひと品を出品されているのが分かりました。

今年の1番はどこの県!?『地カクテルバトルロイヤル』はふるさとにこだわったカクテルで地元への熱い思いを表現!

開場を出てすぐのスペースでは『地カクテルバトルロイヤル』が行われていました。
地カクテルは2010年に四国から始まった取り組みで、「地元のお酒で」「地元の食材をもとに」「ふるさとのプロが作り」「ふるさとの人が選ぶ」「ふるさとのためのカクテル」というコンセプトで、地元への熱い思いをカクテルで表現しています。

四国各県の代表が、県の地酒をベースに各県の特産品を組み合わせた創作カクテルを作り、入場者100人が審査し投票して、その年の四国チャンピオンを決定します。

第11回となる今年の優勝者は徳島県でした!!
カクテル名は「桜花爛漫」といい、御殿桜さんのどぶろくと徳島県産の苺を使い、春を待ち望むような桜色のカクテルになっています。
もちろん徳島県なので、すだちジュースも入っていますよ!

香川県は、川鶴さんの本醸造極辛口と香川県産のみかんとキウイに自家製のジンジャーシロップで仕上げた「カブキモノ」というカクテルでした。

愛媛県は、華姫桜さんの極辛口と桜リキュールなどを使い、愛媛県産の苺と伊予柑の寒天が添えられた「淡墨桜(うすずみざくら)」というカクテルでした。

高知県は、司牡丹さんの土佐宇宙深海酒とマキノジンと甘酒に、皮まで食べられる高知県産のよさ恋バナナを合わせた「バナナマン」というカクテルでした。
牧野博士に、バナナマンからのやなせたかしさん、共に2023年・2025年の朝ドラを意識してますね~!?

お酒好きじゃなくても楽しめる協賛イベント:イケダ酔いどれ横丁

JR阿波池田駅のすぐ隣にある「へそっこ公園」は「イケダ酔いどれ横丁」となり、三好市内の飲食店などが出店していました。
ジビエ料理、お弁当やおにぎり、サンドイッチやピザ、地ビールやハイボールなど、相性の良いおつまみから焼き菓子などの多彩なグルメで訪れた人々をおもてなし!
更に、アクセサリーなどの雑貨の出店やお子さんが遊べる屋台もあり、お酒が飲めない人も楽しく過ごせる場所としてとても賑やかでした。

また、公園内のステージでは「池田は第2の故郷」を明言するスカバンド『HESO Riddim Circle(ヘソ・リディム・サークル)』によるライブも行われ、イケダ酔いどれ横丁を盛り上げました!
HESO Riddim Circleは、三好市のまち興しキャラクター『つたはーん』のテーマソング「ビバ!つたはーん」も作っています。

青空の下でご当地グルメに舌鼓!:駅前ガーデンカフェ&特産品まつり

阿波池田駅前通り商店街にある公園「ふらっとスクエア」では、『駅前ガーデンカフェ&特産品まつり』が開催されていました。
三好市の郷土料理である「でこまわし」と「そば米ぞうすい」、ご当地バーガーや特産品だけでなく徳島県内からの出店もあり、酒の肴を探しに来た人やテーブル席で飲み交わす人達で、こちらも盛況でした。

親子で一緒に揚げパンを食べていたり、苺に目を輝かせてるお子さんがいたり、協賛イベントは家族連れも楽しめる雰囲気が窺えます。

「酒まつり盛り上げ隊」が歌とダンスで、「阿波池田たばこ踊り保存会」が伝統芸能で駅前ガーデンカフェに興を添えていました。

後編では、三好市内の酒蔵による酒蔵開放の様子をお届けします、お楽しみに!

四国酒まつり

〒778-0222
徳島県三好市池田町マチ2191-1
池田商工会議所
TEL:0883-72-0143(代表)
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この記事を書いた人

犬山 涼

名前:犬山 涼 (犬が書いてます) 四国のへそ在住ライター。探究心のままに幅広いジャンルで執筆、四国の「知る人ぞ知る」ならお任せあれ! まだまだ知られていない「人・事・物」をお届けします。 珈琲豆の自家焙煎・販売も行っています。ご購入は各種SNSまで。     ↓「記事一覧」を押していただくと、各種SNSのリンクあります♪ ↓

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