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フード  |    2023.07.04

農家キッチン「あるもんで」地元のあるものでおもてなし!おなかも心も大満足

こんにちは!Mediallライターのきょうわかです。今回私がご紹介するのは、農家キッチン「あるもんで」です。近くで採れる自然素材を使用し、手作り料理が食べられるこのお店。実際にランチメニューをいただいてきました。

「あるもんで」のある場所は、秋田県雄勝郡羽後町田代地区。秋田県の南側に位置し、自然豊かな豪雪地帯です。羽後町は日本3大盆踊りである「西馬音内盆踊り」が有名で、開催時は多くの観光客でにぎわいます。

この記事では、ランチの詳細やお店で働くお母さん方からのお話をご紹介します。近隣を訪れた際のお昼の参考にしてくださいね。

「あるもんで」は「あるもので」の意味ですよ

お店の名前「あるもんで」は地元の方言で、「あるもので」の意味です。地元のお母さん方が、そのときの季節にあるものを使った料理でもてなしてくれます。昔ながらの味を求めて、県外からのお客さんが多いのも特徴です。

「旧長谷山邸」がお店の舞台

あるもんでがある旧長谷山邸の外観

あるもんでは「旧長谷山邸」の中で営業されています。今も総合的な交流の場として利用されている、元の地主屋敷です。

建物の特徴は大きな「はり」

旧家のたたずまいに圧倒されながらも店内へ。忙しく働くお母さん方が出迎えてくれました。

季節のランチと月に一回の御膳料理

あるもんででいただけるのは「季節の1,000円プレートランチ」と月に一回の「御膳料理」。地元の食材を使った、どちらも魅力あふれる料理です。それぞれ紹介していきますね。

いただいたのは季節の1,000円プレートランチ

今回いただいた、季節の1,000円プレートランチはこちら。

「季節の1,000円プレートランチ」

今あるものがふんだんに使われた料理の数々でした。目の前に広がる山菜の香りに、思わず心がくすぐられます。どれも昔懐かしい味で「自分も子どもの頃に食べた味だなぁ」と、30年前の思い出に浸りながら食べられました。

今回頂いたランチのメニュー表。アドリブでのメニュー提供も、あるもんでならでは。

一応山菜通である筆者ですが、味わったことのない食材も登場。お母さんたちの忙しそうな合間を縫って「これはなんの天ぷらですか」とたずねたところ、「それはね、ウルイの花だよ。食べたことないでしょ」と、優しく教えてくれました。初めて食べたウルイの花はほろ苦く、お酒が欲しくなるような味わいでした。

聞こえてくるお客さんの声に耳を傾けると、やはり昔食べた記憶があるようです。あるもんでの料理は、田舎に住んでいた人であれば、誰しもが懐かしさを感じられるようなランチなんですね。

最後は、手作りデザートとゲンノショウコなど薬草入りのお茶で締めくくります。あるもので作ったとは思えないランチ。満腹感と幸福感でいっぱいでした。

ぜひとも食べたい月に一回の御膳料理

今回お目にかかれなかったのは月一回の「御膳料理」です。提供される品数が多く、作るのが大変なので月一回の営業が精一杯だそうです。令和5年の御膳料理の日程はこちらです。

きっと御膳料理はまた違った味が楽しめるでしょう。「次は月一御膳の日においで」と温かいお声もかけてもらいました。

あるもんでよければまた来てね

営業終了後は、片付け前のまかないの時間にお邪魔をしてきました。あるもんでができた経緯を伺うと、「もともとこの地域には『伝統食の会』というのがあって。形を変えてでもつないでいけたらと思って始めたのが『あるもんで』なの」とのこと。

受け継がれている伝統食は、今も訪れるお客さんを楽しませています。

そんなあるもんでは、春から雪が降る前の期間のみの営業です。豪雪地帯がゆえに、冬季の営業はお休みしています。

「あるもんでよければまたこいな~(あるものでよければまたきてね~)」

受け継がれる伝統食を味わいつつ、お母さん方の優しい人柄にも触れられるあるもんで。ぜひ羽後町のお昼にいかがでしょうか。

お店の情報

農家キッチンあるもんで
営業日:令和5年度は日曜日のみ
営業時間:11:00~14:00
月一回の御膳料理は完全予約制
住所:秋田県雄勝郡羽後町田代字麓71
TEL:090-7796-0991
メールアドレス:ugoalmonde@gmail.com
公式Facebook:農家キッチンあるもんで Japanese Farm Kitchen Almonde
アクセス:JR大曲駅(秋田新幹線停車駅)より車で約50分
西馬音内盆踊りの会場より車で約15分

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この記事を書いた人

きょうわか

「秋田県在住ライター」林業を本職としている、「自然」が大好きなライターです。秋田の魅力を発信中!!

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