みなさんは、毎日野菜を食べていますか?かくいう私はあまり食べていません…。苦手意識のある野菜を「フリッツ」として販売しているキッチンカーが2023年、茨城県土浦市で誕生しました。
茨城県は、さつまいもやれんこんなど野菜の生産地としても知られています。今日はフライドポテト好きである私が虜になった「ポテトフリッツ」を販売しているキッチンカー「frifri」を紹介します。
フリッツとは
フリッツとはもともと、フライドポテトの発祥地であるベルギーで作られたフライドポテトのことを指します。通常のフライドポテトより太くカットされているのが特徴で、製法も通常とは異なります。
1度低温で長時間じっくり揚げたあとに一晩寝かせるそうです。その後、高温で2度揚げすることによりカリカリに。frifriのフリッツもこの製法で作られています。
定番メニュー「ポテトフリッツ」
2024年夏某日。炎天下の暑い中で千葉県柏市のお祭りに出店していたfrifriを1年ぶりに訪ねました。私とfrifriとの出会いは去年の夏、土浦市立図書館に勉強に来ていた際に駅前で出店されていたので、ポテトを食べに行ったのがきっかけです。
私は旅が好きなのですが、同じくらいフライドポテトが大好き。今までにない感じのフライドポテトにすっかり虜になってしまいました。
frifriのフライドポテトは、主に4つの特徴があります。
- 本場ベルギー同様の2度揚げ製法
- 茨城県各所の農家から仕入れたじゃがいもを使用
- じゃがいもは手作業ですべてカットされている
- 茨城県で最終加工された天然塩を最後に”フリフリ”
定番メニュー「ポテトフリッツ」は、手間暇かけて丁寧に作られています。
外はカリカリサクサク、揚げたてで提供されるため中はアツアツホックホクでした。商品への愛を感じました。
販売されている商品について
来訪したときのメニューはお祭り仕様だったため、通常メニューとは少し違っていました。
梅タルタルやホワイトマヨネーズといったトッピング類も自家製です。茨城県産の野菜や特産品をふんだんに使用し、手作りにこだわっています。
ほかにもさつまいもを使用した「おいもフリッツ」や、老舗梅干し店「吉田屋」とのコラボ商品である「梅タルタル」などさまざまなメニューも。出店の際のメニューは、あらかじめ公式Instagramで告知されます。
キッチンカー出店のきっかけ
frifriのオーナーである湯原さんがキッチンカー事業を始めたきっかけは、以下の2つです。
子どもに寄り添える生活のため
湯原さんは2023年5月まで、会社員との兼業でキッチンカー事業をなさっていたそうです。しかし、お子様が産まれて5ヶ月が経過した頃に「硬膜下膿瘍(こうまくかのうよう)」という、頭蓋骨と硬膜の間に膿がたまってしまう病気に侵されてしまいました。
幸いなことに手術は無事に成功し、お子様も順調に回復したそうですが「このままサラリーマンを一生続けてよいのだろうか?」と自問自答の日々を繰り返したとのこと。奥様からの「1度きりの人生だよ?」という言葉に背中を押され、2023年6月から専業キッチンカーとして再スタートを切ったのです。
廃棄される規格外野菜を活用するため
茨城県には美味しい野菜が沢山あり、なかでもじゃがいもは2021年時点では全国4位の収穫量があります。しかし、規格外となった野菜は市場に出回らず廃棄されているそうです。
規格外野菜は日本の「食品ロス」としてカウントされませんが、廃棄されている量は1人あたり茶碗1杯分だといいます。
この現実に驚いた湯原さんは、茨城県の規格外野菜やその他の食材を活用し「フリッツ」や自家製マヨネーズなどにして広めることで、「茨城ブランド」を全国へ広げる活動に取り組んでいます。
今後の将来の目標・夢について
湯原さんが抱いている夢について、メッセージでのやりとりで伺いました。
- 「ジャパニーズフリッツ」を逆輸入すること
- メイド・イン茨城を全国へ広げること
- 海外進出すること
3つとも非常に素敵で、私自身もその夢を応援したいと思いました。
frifriの出店情報は公式Instagramにて事前・当日に掲載されます。茨城県に訪れた際はぜひ美味しい「ジャパニーズフリッツ」を召し上がれ!
店舗情報
営業可能地域:茨城県・東京都・千葉県、他地域は要相談
受付可能時間:7:00〜22:00
Webサイト:http://www.vegeile413.com/
Instagram:https://www.instagram.com/vegeile.frifri/