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フード  |    2024.11.25

フレンチシェフによる豚の生姜焼き!北総に新しい食の魅力|千葉

こんにちは。

千葉県や茨城県を中心に取材ライターをしているくまと申します。

「千葉県って生姜の生産高が国内でもベスト3に入っているのか」

「北総でこんなおいしい銘柄豚があったのか」

「豚肉の生姜焼きってこんなおしゃれな食べ物だったかな」

今回はそんな魅力のつまったキッチンカー「みみのすけ」を取材してきました。

キッチンカー「みみのすけ」とは

千葉県北総エリアに新たな食の魅力を発信する、フレンチシェフの曽我部さんが立ち上げたキッチンカー「みみのすけ」。

地元の食材を活かした豚の生姜焼きとクラフトジンジャーエールを看板メニューに、従来の生姜焼きのイメージを覆す斬新な味わいを提供しています。

シェフの曽我部さんはフレンチが専門

曽我部さんと奥様の素敵なツーショット

「みみのすけ」を展開する㈱未々乃介の曽我部さんは大手航空会社の機内食開発、外食大手でプロのシェフとして活躍されていました。

また、長い間シングルファザーとして子育てをしてきましたが、息子が高校生となり、コロナ禍で自分を見つめ直し独立を決意。

これまでの経験やスキル、やってみたいこと、可能性などを考えて飲食サービス運営会社を設立しました。

2024年10月5日より、キッチンカー「みみのすけ」の営業を開始。

成田駅前やドラムの里等、北総エリアを中心に今後展開していく予定です。

豚肉を使ってアレンジした生姜焼きが魅力

「豚肉はいろいろな食材と相性のよいなかなか稀有な食材」と曽我部さんは話します。

フレンチでは、トマトをはじめとした野菜やイチジク、プラム、林檎、柑橘類などの果物と豚肉を合わせることも一般的だそうです。

曽我部さんは御自身のYouTube「料理×広島東洋カープ Gabee’s Kitchen」で、オレンジマーマレードを使った豚料理を披露しています。

豚の生姜焼きは濃いタレとマヨネーズにキャベツの千切り

そんな、固定観念をなくしてこれまでになかったような豚の生姜焼きを「みみのすけ」では提供しています。

地域の食材にこだわった逸品

「みみのすけ」の特徴は、地元食材へのこだわりです。

成田市の飯田畜産が生産する銘柄豚「飯田プレミアムポーク」と、香取市のさかいのうえんの根生姜をはじめとしたさまざまな野菜を使用し、千葉県産の食材の魅力を最大限に引き出しています。

曽我部さんは「千葉県は生姜の全国屈指の生産地なのに、あまり知られていません。この素晴らしい食材をもっと多くの人に知ってもらいたい」と語ります。

令和4年の統計では、生姜が第3位に入っているのを筆頭に千葉の農林水産物が多くランクイン。

参考:ちばの農林水産物ランキング!(順位別)|千葉県

自然由来の容器

「みみのすけ」では、環境への配慮、食の安全を目的として自然由来の容器を使っています。

ご飯がくっつきやすい点から今後も改善を続ける予定だそうです。

私が食べた感想としては、ご飯がくっついて取りづらいとは思いませんでした。

このように、「みみのすけ」ではさまざまな観点で配慮されているのがわかります。

これまでになかった!「みみのすけ」の生姜焼き

「みみのすけ」の生姜焼きは、濃いタレやマヨネーズの味がまったくしません。

さっぱりと食べられるこれまでと違う生姜焼き

これまでの生姜焼きとは全く違うものを食べている感覚です。

また、豚の生姜焼き「トマト」は豚肉やトマト、たまねぎ、生姜の酢漬けなど素材一つひとつの味わいがしっかりと残っています。

お米は北総エリアである千葉県酒々井町で宮野茂さんが生産したものを利用。

酒々井町は下総台地からきれいな水が湧き出ており、約2,000年米作りが続いています。

「みみのすけ」の生姜焼きをいただいていると、北総エリアにはさまざまな特産物があるのだなと実感しますね。

豚の生姜焼き「きのこ」を惣菜として購入しました。

「みみのすけ」ではご飯がついているお弁当と、おかずだけのお惣菜から選択可能。

豚肉ときのこ以外に生姜の甘酢漬けを添えています。

写真は2人前です。

お惣菜を頼んでも、しっかりと地元の野菜がついてくるのが嬉しいですね。

さつまいもやピーマンなど、季節の色とりどりな野菜を味わえます。

曽我部さんは、さかいのうえんさんをはじめ、農家さんに「(美味しいけど)訳ありで市場に出せない野菜はある?」と聞いているそうです。

美味しい食材に、ひと手間加えた季節にあった野菜も「みみのすけ」の魅力の1つです。

曽我部さんの地元愛と、いろいろな食材に合わせられる豚肉があってこその「みみのすけ」ですね。

曽我部さんに「みみのすけ」への思いを聞いてみた

「みみのすけ」オーナーの曽我部さんに、はじめたきっかけや思い、今後の展開などをお伺いしました。

固定の店舗を持つ予定はありますか?

固定の店舗を持つ予定はありません。現在はプレイヤーとして調理をしていますが、今後は経営者としてキッチンカーを増やしていきたいと思っています。

家族と会える時間をとれない、健康に不安があるなど課題を抱えているシェフに、家族との時間を大事にできる環境を提供できれば嬉しいです。

キッチンカーでの販売は営業時間が短く、しっかりと取り組めば固定店舗よりも安定した収入が見込めるほか、作業はすでに標準化しているのですぐに活躍していただけます。

生姜焼きのイメージが変わりました

「みみのすけ」では自然な優しい味のたれや自家製の甘酢生姜を使っていることが特徴です。

甘酢生姜は優しい味わいを提供するだけでなく、生姜が後追いするのでより味わい深くなります。

甘辛く強い味付けやキャベツにマヨネーズといった世界観を壊したい

軽やかな味わいの生姜焼き、カフェのメニューに出てくるような季節の副菜をお出ししています。

今後の展開を教えてください

現在、成田駅やドラムの里などで営業を行っていますが、今後は北総地域を軸に活動範囲を少し広げていく予定です。

地域の食文化に新たな価値を生み出して、北総地域の新たな名物として「みみのすけ」の豚の生姜焼きが広く愛されるようになると嬉しいです。

私が感じた「みみのすけ」の魅力

豚の生姜焼きの美味しさや、地元の食材を使う取り組み、農家さんや料理人に対するサポートなど、曽我部さんの思いが伝わりました。

さらに、私が素敵だなと思ったのが曽我部夫妻の人柄です。

常にニコニコされているので、お客様が話しかけやすい雰囲気があるように感じます。

いかがでしょう、思わず話しかけたくなりませんか。

すでにリピーターが多いのも、味や取り組みはもちろんのこと、お二人の人柄も大きく影響していると思っています。

また、「北総地域の皆さんが豊かに感じてほしい。地域の食材をもっと知って欲しい」といった地域愛を強く感じます。

「みみのすけで豚の生姜焼きのイメージが変わったよね。北総地域といえば豚の生姜焼き、
なんてなったら面白いですね」

と語る曽我部さん。

成田って鰻の街だけど、豚の生姜焼きもあるよね

今後の活躍に注目が集まりますし、私も少しでも曽我部さんの取り組みを紹介したいと強く思っています。

「みみのすけ」の販売スケジュールは、公式Instagramをご確認ください。

曽我部さんのInstagramでは、息子さんに作ってきたお弁当も拝見できます。

「みみのすけ」で利用している食材は、それぞれ公式HPやSNSをご確認ください。

さかいのうえんさん

公式ホームぺージ

公式Instagram

飯田畜産さん

公式ホームぺージ

公式Instagram

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この記事を書いた人

くま

個人事業主としてWebライター、デザイナー、翻訳、司会業などをして5年目になります。 いろいろな地域で出会った風景、グルメ、そのほか文化に関連することなどを紹介していきます。 メインは千葉県ですが、仕事やプライベートでよく行く場所のおすすめも発信していきますね。

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