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フード  |    2024.12.11

「和cafe WA!KKA」至福のスイーツ・定食を和の空間で!【後編】|愛媛県松山市

笑顔がステキなお二人

前編では、松山市にある「和cafe WA!KKA」のお店の特徴や定食・スイーツの魅力などを紹介しました。

前編はこちら

「和cafe WA!KKA」至福のスイーツ・定食を和の空間で!【前編】|愛媛県松山市

後編では、お店を二人で切り盛りする姉・真紀さんと妹・恵美さんの美人姉妹にインタビューした模様をお届けします。開店に至った経緯や、これからの夢や目標、お客さんへの思い、お金との向き合い方など、普段は聞けないお話をしていただきました。

お店を始めたきっかけは?

和を感じるステキなデザイン

真紀さん:「以前ここで営業していた鉄板焼き屋(鉄板グリルWA!KKA)が閉店するとき、新たに調理人を雇ったり居抜きで貸したりしようかなと考えたことがありました。

いっそのこと辞めようかなと思い、父に相談したら、辞めてどうするのって言われたんですよ。それで辞められない!と思いました。自分たちでお店を作りたいっていうよりも最初にお店があって、そこで何かできないかなっていう状況でした」

型抜きで作られた可愛らしいクッキー

恵美さん:「2人とも父のことが好きで、喜ばせてあげたり安心させてあげたりしたいという思いがベースにあったのが一番ですね。

せっかくお金かけて、立派なお店があるから、もうちょっと頑張ってみないかという話もあり、おはぎと白玉だけで改めて開店しました。それから、もがきながらも今に至る感じです」

自家製のあんこを作り始めたきっかけは?

常に真剣に食材と向き合う姿勢からおいしいものが生み出される

真紀さん「二人ともあんこが好きだけど、市販のあんこが甘すぎると感じていたんです。本当はすごく気に入ったあんこ屋さんがあったんですけど、ちょっと遠くて。自分たちで作れたら取り寄せしなくてもいいのでは、と思ったのがきっかけです」

あんこに合うメニューを考えた結果おはぎになったのですか?

見た目にも美しいおはぎ

真紀さん「そうですね。鉄板があるからどら焼きを焼いてみようとか、最初はいろいろなアイデアがあったんです。試行錯誤したんですけど、なかなかうまくできませんでした」

恵美さん「おはぎを試作して持って帰ったところ、家族やご近所さんに好評だったので、おはぎにしようと」

元々料理は好きだったんですか?

自身でデザインしたというあんこ愛100%のTシャツ

真紀さん「嫌いではないです。主婦として毎日やる感じです。娘がアレルギー体質で、小学生ぐらいのときに給食を食べられなくなり、食事から体質を改善することに興味を持ち始めました。

自分たちの体って食べたものでできていますよね。何か特別なものじゃなくても、普段から体にいいものを取り入れるのが大事だと思っています」

松山の人にも体によいものを届けたいと?

手作りのぬくもりが伝わります

真紀さん「そうです。コロナがきっかけで、改めて自分の体って大事だなって感じるようになったと思うんですよね。いろいろな薬で病気を治すっていうよりも、まず自分の体を健康にする食事がベースになると思っています」

あんこのこだわりは?

あんこ好きな方は特に注目のTシャツ

真紀さん「北海道産のあずきとてんさい糖を使っています。てんさい糖は寒いところでできるのが特徴で、寒いところの食べ物は体を温めると言われています。黒糖だと味が変わってきますし、普通の上白糖の場合は甘すぎるなと。

てんさい糖は素材の味を邪魔しない優しい感じの甘さで、血糖値がぐっと上がったりはしないんですよ」

目標のお店はあるんですか?

「和」で統一された店内

真紀さん「本当はこういうことをやりたいんだけどね、と話すお客さんが結構いらっしゃるんです。そういう夢を現実にできるお手伝いができたらいいなと、最近思い始めています。

お客さんは主婦層の方が多く、子育てで自分のやりたいことができていないケースも多く見られます。実際私もそうだったのですが、主婦の人が何かにチャレンジするときは、最初のハードルが特に高いんです。料理とか私なんかが作っても、みたいな気持ちがすごくあったので。

かぎ針編みで丁寧に作られるステキなバッグ

だけど、お客さんに応援してもらったり、作り手の方の気持ちがすごく伝わる料理でしたと言われたりすると、やってよかったって思えるんですよ。だから、同じ女性として、何かを始めるときの後押しをできたらと。料理とは関係ないけど笑」

恵美さん「女性のお客さんが来てくれて、自分のやりたいことを実現させる一歩になるようなヒントを与えられる場所にしていけたらいいです。サポートできたり、他に来ているお客さんからも刺激をもらったりして、みんなが活性化というか、元気にやっていける場所になれれば。

お客さんに成長させてもらっているお店だから、こちらとしても何か還元できればと思います。やりたいことがあると思っている人をサポートしたいです」

感動したエピソードは?

プロの絵描きさんが描いたようなおしゃれなデザイン

恵美さん「甘酒特集をテレビのニュース番組でしてもらったことがあり、それを見たという年配の男性が西条市(距離約60km)の方からやってきて、ランチをしてくれたんですよ。

帰り際に、応援しているのでなくならないように頑張ってください、って声をかけてくれて本当に嬉しかったです」

真紀さん「酵素玄米とかを出しているお店がないからと、南予(距離約100km)から来てくださったお客さんもいました」

売上は右肩上がりですか?

富士山のように日本一のお店になる日も近いかも

真紀さん「そもそも儲けるぞっていう意識がそこまでなく、基本誰かに喜んでもらって笑顔で帰ってもらえるっていうのが、わたしたちの喜びで、お互いにwinwinですよね」

添加物が入っておらず自然な食材のみで作られた焼き菓子も要チェック

恵美さん「お客さんに喜んでもらえたら、それでいいやっていう感じです。お店を続けるにはお金が大事だけど、お客さんに美味しかったと言ってもらう方が嬉しいです。

お客さんから値上げした方がいいんじゃないかと言われるんですが、経営が厳しくてもなかなかできません。私達はチャレンジさせてもらえた結果、ステップアップしてこられました。だから、お金儲けをメインではなく、ある意味自己の成長を目的としているのかも知れません笑」

今後やりたいことはありますか?

絶妙のチームワーク

真紀さん「子供食堂など、何かしらのボランティアができたらいいなと思っていますね。他には、駐車場がある郊外に出店して、飲食店や美容室、スタジオなどのお店が集まる環境で営業するのも一つかなと。

妹はヨガのインストラクターの資格を持っているものの、今のお店では難しいので。​将来的にやりたいことはいっぱいあります笑」

 アイデアはどこから生まれるんですか?

クリエイティブな才能も光る恵美さん

恵美さん「お客さんと他愛もない話をしている中から、思いついたことがヒントになることがあります。ランチないの?と言われて定食を作ったり、日持ちがするものがほしいと言われて焼き菓子を作ったりしてきました。

お客さんから頂く要望から誕生しているメニューが多く、自然とお店に反映されていますね」

インタビューを終えて

マスコットキャラクターの家ちゃんに癒やされる

営業中にも関わらず、お二人は丁寧にインタビューや撮影に応じてくださいました。

お客さんではなく、第三者の立場で接するとき、人やお店の本質は垣間見えるものです。お二人の話す内容や姿勢から学ぶことは多かったです。この場を借りて、改めて感謝します。

定食やスイーツだけでなく、WA!KKAではお二人の人柄のよさにも触れてみてください。

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この記事を書いた人

渡邉 謙

愛媛県松山市でWebライターとしてお仕事させてもらっています。 県外の出身だからこそわかる、愛媛の人の暖かさや街の魅力。 自信を持ってオススメしたい商品やサービスなどを、わかりやすく発信します。 気になるお店にはぜひ足を運んでください♪

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