いくつになっても、お弁当を開ける時はワクワクしてしまいます。
『料理で心がオドルヨウニ』
今回はそんなワクワクが詰まった料理を提供する「オドルヨウニ」の店主の土井 淳矢さんにお話をお伺いしました。
笑顔をくれたお弁当
筆者の私がオドルヨウニさんのお弁当に初めて出会ったのは、コロナ禍で世間では外食を控える傾向にあったステイホーム真っ只中の時期。
子どもたちの学校も休校になったり、仕事にも行けない。一日中台所に立っているような毎日。憂鬱で食べることしか楽しみが無いのに、作るのも辛い。
そんなとき、友達が頼んでくれたオドルヨウニのお弁当。開けた時、憂鬱な日々にパッと華が咲いたようでした。
生まれ育った堺市でお店を出したきっかけ
ーーなぜ堺市でお店を出そうと思われたんですか?
土井さん「出身が堺なんですよ。料理の修行のために福岡や京都に行ったりしていて、そのあいだ堺を離れていたんですけど、独立した後にめぐりあわせでここ(堺市)に店を出すことになったんです」
フランス料理などさまざまな料理の修行を積み、企業と一緒にメニュー開発をしたり料理人を育成したりとコンサル業もしていた土井さん。
店舗を持たないフリーランスの料理人として独立後、コンサル時代に知り合った社長の方々から「パーティをするからケータリングをお願いしたい」など要望をいただくようになりました。
土井さん「初めは知人のお店を借りて料理をしていたんですけど、注文が多くなってきたこともあって、そろそろセントラルキッチンを持ちたいと思い始めたんです。」
セントラルキッチンとは:複数の調理を一気に引き受ける調理場のことで、給食センターが例として挙げられます。
引用元:セントラルキッチン ウィキペディア
土井さんは、ちょうどその頃お世話になっていた人から堺市が公募している物件があると聞き、現在の店舗物件をセントラルキッチンとして使いたいと市へ相談しました。
しかし、堺市としては「地域活性化」のために物件を使ってほしい、最低でも週に1日はお店を開けてほしいとの答え。
周りは住宅街でお店が少なく大通りから中に入った道なので、お店のことを知らない人は見つけることは難しい。
ならば、何屋さんなのか知ってもらうために、お弁当と得意とする焼き菓子を売り始めました。
ケータリングを主軸にしつつお弁当と焼き菓子の販売を始めた土井さんは、試行錯誤を重ねて焼いたカヌレをご近所に配って回りました。
カヌレが話題をよぶ
ご近所の方から口コミが広がり「カヌレの販売してるんですか?」と、カヌレをきっかけとしてお店の名が知れ渡っていきました。
そこから「お弁当もやってるんですか?」「ケータリングもしてるんですか?」と他のサービスも広く認知され、最近では「お店では食べれないんですか?」の声でランチをスタートさせました。
ランチは完全予約制で、instagramで毎月のランチ営業日をお知らせしています。
お店を持つ前から始めていたケータリングも大人気で、テレビ局のロケ弁・企業のパーティ・お祝い行事など大阪市内にも配達しています。
お店を始めて意外だったこと
ーーお店を始めてから今までにあった印象的なことはありますか?
土井さん「印象的というか意外だったのが、ご近所さんがありがたいことに結構来てくれたこと。お年寄りから子どもたちまでお店に来てくれるんですよ」
ご近所の方の中には“はじめてのおつかい”をオドルヨウニでされたお子様もいたそうで、その光景を見てすごく微笑ましく嬉しかったと話されていました。
今後、オドルヨウニがチャレンジしたいこと
ーーこれからチャレンジしたいことはありますか?
土井さん「今一番思っているのは、二拠点にして田舎でお店を展開したい。ケータリングを軸にすることは変わらず、修行で色んな料理を作れることが強みなんで、ここだったら何ができるか、その土地のニーズに合わせて料理を提供していきたいですね」
土井さんのお話をお聞きして、初めてオドルヨウニのお弁当を開けた時のことを鮮明に思い出しました。
『食べる前から心オドル料理にしたい』
オドルヨウニの料理は土井さんの想いがちゃんと伝わっていました。
堺市にお越しの際や、大阪でお集まりの時にはオドルヨウニの料理で大切な方と素敵な時間を過ごしてみてください!
お店の情報
odoruyouni オドルヨウニ
住所:大阪府堺市堺区並松町20-1
電話番号:072-242-8769
Email:odorucook@gmail.com
定休日:月・火
営業時間:11:00〜18:00 売切れ次第閉店
駐車場:1台(お店向かいにある青いコーンが目印です)
ご予約はinstagramのDM・TEL・Emailにて承ります。
営業日や日替わり弁当メニューなど詳細はinstagramにて更新しています。
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