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フード  |    2025.03.31

実店舗を持たない焼菓子店『un rythme』とチーズケーキ専門店『Pecheka』|滋賀県長浜市

「ごめんなさい、もうほとんど売れてしまって……」

申し訳無さそうに話すのは、焼菓子店『un rythme(アンリトム)』の古城桃花さん。地域の火葬場が休業日に設定している毎月1日に開催されるアイビーマルシェでの一コマです。

アイビーマルシェの開催秘話については、こちらの記事をご覧ください。

古城桃花さんは夫の睦也さんと共にチーズケーキ専門店『Pecheka(ペシュカ)』と『un rythme』の2店舗を経営しています。大きな特徴は、共に実店舗を持たない洋菓子店というところ。

un rythmeの焼き菓子は滋賀県長浜市を中心にマルシェやイベントでの販売とインターネットによる通信販売です。一方、Pechekaのチーズケーキはインターネットによる通信販売専門店として運営を開始しました。

今回は、un rythmeとPechekaの開業のきっかけや今後の展望などについて、桃花さんに詳しく伺いました。

幼い頃の夢を実現!専門学校からパティシエへ

お菓子屋さんになりたかったと語る桃花さん

「幼い頃からお菓子屋さんになりたかったんです」

幼い頃からの夢を叶えた桃花さん。高校を卒業後に専門学校で洋菓子を学び、その後、パティシエとして洋菓子店に就職しました。就職後は、色々な経験を積みたいと考えてカフェやパン屋さんでも働き、最終的には自分で洋菓子店を経営したいと考えていたそうです。

しかし、すべてが順風満帆ではありません。事態が急変したのは、2019年でした。

ロックダウンで職を失い地元に帰省

2019年、新型コロナウイルスの感染が拡大し、多くの飲食店が大きなダメージを負ったことは記憶に新しいでしょう。

「当時は大阪で働いていたのですが、ロックダウン状態になってしまい、多くの店舗が営業停止になりました。私の働いていた店舗も営業できずに経営も困難になったため、そのタイミングで実家の長浜市に帰ることにしました」

イベント(長浜ものづくりTECH 2024)での出店の様子

実家に帰省してからは、来る日も来る日も焼き菓子を作っていたといいます。あるとき、「インターネットで販売してみては?」と言われたことをきっかけに、自分なりに調べて挑戦してみたのがきっかけでした。

コロナ禍でも販売できるように、2020年10月にun rythmeを開業。その後、ネット販売をメインにしつつ、地域のイベントなどに参加して販売ルートを拡充します。

「コロナ禍ではお店を作るという事自体がなかなかできなかったのですが、ネット販売によって活路を見出だせた感じです」

当時は独身だったため、一人で試行錯誤しながら運営していたそうです。

夫婦別々の屋号で事業を開始

マルシェではさまざまな種類のチーズケーキが並ぶ(画像出典:Facebook)

桃花さんが一人で営業を開始したun rythmeですが、現在は夫婦二人で運営しているとのこと。しかも、un rythmeは妻の桃花さん、Pechekaは夫の睦也さんの屋号。別々の屋号で活動しています。

「もう、一つにしてしまってもいいとは思っているのですが、Pechekaはチーズケーキに特化してネットのみの販売を目的に始めました。現在、un rythmeのネット販売については不定期です。それぞれに特徴があるので、今のところは別々の店舗になっています」

un rythmeの意味はフランス語で「一つのリズム」。un rythmeの焼き菓子が、人生を彩る新たなリズムとなるようにと名付けられました。商品を手に取ると、作り手のリズムも伝わってくるようです。

自衛隊を辞めてチーズケーキ専門店『Pecheka』を開業

仲良くun ythmeの店舗に立つ古城夫妻

話を伺って驚いたのは、睦也さんの前職が陸上自衛隊という点です。自衛隊とチーズケーキは、イメージがなかなか結びつきません。睦也さんは、お菓子作りとはまったく縁がなかったといいます。

未経験だったチーズケーキ作りを学び、自分の店舗として『Pecheka』を立ち上げたそうです。Pechekaはフランス語で「桃の花」を意味する言葉で、桃花さんの本名から付けられています。桃の花の花言葉は「貴方の虜」。虜になる様なチーズケーキとの意味が込められているとのこと。

夢は実店舗!近い将来に叶えたい

イベント出店の様子(画像出典:Facebook)

un rythme、Pechekaの集客方法や今後の展望について伺いました。

「集客はほとんどがInstagramです。マルシェに出店されているほかの店舗のつながりや口コミもありますが、特別なことはしていません」

SNSが秘める力は底知れないものがあるようです。一時期はLINEも利用したといいますが、最終的には広告やブログなども使わずInstagramのみの情報発信によって、多くの顧客を獲得できたとのこと。

実店舗を持たず、Instagramの集客のみで現在のような人気店となっているため、さらに夢は大きく広がります。

「近い将来、実店舗を持てたらいいと思っていますが、いつになるかわかりません」

桃花さんは幼いころから思い描いた夢の実現に向け、安定したリズムで歩き続けているようです。un rythmeとPechekaの焼き菓子は、花言葉のとおり多くの人を魅了し虜にすることは間違いありません。

店舗詳細

店舗の詳細やイベントへの出店情報は、以下をご確認ください。

un tythme

◆Instagram:https://www.instagram.com/un.rythme/

◆facebook:https://www.facebook.com/unrythme/

◆通販サイト:https://unrythme.thebase.in/

Pecheka
Pechekaで販売しているホワイトチョコチーズテリーヌ(画像出典:BASE)

◆Instagram:https://www.instagram.com/pecheka.cheese/

◆通販サイト:https://pecheka.base.shop/

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この記事を書いた人

のがわ

滋賀県担当のアラフィフライター「のがわ」です。地元の滋賀県や隣県の福井県に関する情報をお届けします。趣味の剣道は練士七段ですが、試合は中学生にも負けるレベルです。色々な地域に出稽古に行き、出会った方々の物語や観光情報などを記事にします。

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