
たこ焼き、カステラ、焼き芋、蜂蜜……
葬儀ホールには似つかわしくない商品が並びます。ここは滋賀県長浜市の『常照院アイビーホール(以下、アイビーホール)』です。開催されている催しは、『アイビーマルシェ』。
長浜市には火葬場『こもれび苑』があり、毎月1日が休日となっています。火葬場の休日に合わせ、葬儀ホールも休日を設定しているため、アイビーホールも月始めの1日が休日です。
アイビーマルシェは葬儀ホールの休日である毎月1日(元日を除く)に開催され、その都度多くの訪問客で賑わっています。
アイビーマルシェが開催されるようになったのは、今からちょうど3年前のこと。いったい、どのような経緯があり葬儀ホールでマルシェが開催されるようになったのでしょうか。
今回は、アイビーマルシェ開催のきっかけや当時の様子、今後の展望などについて、立ち上げにかかわった古城桃花さんに詳しく伺いました。
生ケーキを売るには冷蔵庫が必要だった

アイビーマルシェの主催者は、株式会社常照院の代表取締役、高藤さん夫妻です。しかし、マルシェが開催されるようになったきっかけは高藤さんではなく、その娘の古城さんでした。
「私の両親が常照院を経営しているのですが、マルシェは私の『生ケーキを売りたい』という要望から始まりました。『un rythme』という屋号で焼き菓子のネット販売を始めたのですが、もう少し大きく販売したかったこともあり、両親に相談したのがきっかけです」

生ケーキを売るには、どうしても冷蔵庫が必要でした。アイビーホールにはすでに業務用の冷蔵庫が備え付けられており、生ケーキの販売には最適です。
また、毎月1日がアイビーホールの休業日となっているため、「毎月1日の昼間に開催するのならいいよ」と了承を得られたといいます。
条件が整い第1回目が開催されたのが、2022年4月1日でした。アイビーマルシェは、2025年4月1日で3周年を迎えます。
一人で始めたマルシェが今では最大13組に

当時は滋賀県湖北地方には「マルシェ」というものがなく、珍しい取り組みだったと古城さんは語ります。
「マルシェといっても、最初は私一人だけでした。その後、知り合いの方が3組増え、そこから徐々に口コミや各地のマルシェ仲間が参加するようになったという感じです。最大で13組の方が出店していた日もあります」
取材に伺った日は土曜日だったため、出店者は比較的少ないようでした。出店者によっては幼いお子さんを抱えている人もいるため、平日の昼間の方が参加しやすいようです。
徐々に来場者も増えてきた

徐々に地元の人にも定着してきたこともあり、来場者も少しずつ増えてきました。できれば、地域をもっと盛り上げたいと語る古城さん。
「現在、ホール内は出店者で埋め尽くされている状況ですが、屋外や廊下部分、ホールの奥などを使用すればまだ十分入れます。ただし、机がないので、出店者側で準備しなければなりません」
アイビーマルシェでは、クリスマスやハロウィンなど季節ごとにさまざまなイベントを開催しているとのこと。出店者独自での周年イベントなども開催されているため、目が離せません。
イベントについてはInstagramやLINEを使って告知しているので、ぜひ各店舗の情報をチェックしてみてください。

アイビーマルシェ詳細情報

所在地
〒529-0425
滋賀県長浜市木之本町木之本1510
アクセス
- JR北陸本線(米原~金沢) 木ノ本駅から徒歩4分
- 北陸自動車道 木之本ICから車で1分
開催日時
- 毎月1日(元旦を除く)
- 11:00~17時(各店売り切れ次第終了)
出店者
出店者は開催する日によって異なるため各店の情報をSNSなどでチェックしてください。過去に出店があった店舗は以下のとおりです。
- un rythme(焼き菓子・洋生菓子)
- un bro. (コーヒー・ジュース・アクセサリー)
- Pecheka (チーズケーキ)
- 丸忠(お弁当・お惣菜)
- DivaAlance(アクセサリー)
- ダルマヤ商店(焼き芋・冷やし芋けんぴ)
- びぃふぁむみつばちの雫(はちみつ)
- たこ・マサ(たこ焼き・かき氷)
- サンカリーズ(カレー)
- ベビータッチングケア協会
- タイ古式マッサージ(クイックマッサージ)
- un.K(キッチンカー)
- Choco(缶バッチなど)
- Okamura Coffee(コーヒー)
常照院アイビーホールSNS
公式ライン:@vsh5085n