草津温泉の源泉は50℃を超える高温。そのままでは入浴できませんが、水を入れて温度を下げると、温泉の効能が薄まってしまう。そんな理由から生まれたのが「湯もみ」という文化です。
その湯もみをおさるたちがやってみようというユニークな発想から誕生したのが、草津温泉の体験型施設「おさ湯」。湯畑から徒歩圏内の場所にあり、約15分のパフォーマンスと動物ふれあい体験がセットで楽しめます。
※おさるの湯もみショー中は、カメラに反応してしまう可能性があり、写真・動画の撮影はNGです。本記事では、終演後の撮影OKタイムに撮った写真を使用しています。
出演者は名人とやんちゃな見習い、そして女性の3人

ショーに登場するのは、ベテランの「名人」と、見習いの「きずちゃん」という2匹のおさる、そして司会のお姉さん。開演前、お姉さんから「観客の反応が薄いとおさるたちがやる気をなくしてしまうので、リアクション大きめでお願いします」と伝えられます。
でも、そんなお願いは全く必要ありません。おさるたちのパフォーマンスがあまりにも可愛くて、自然と笑顔になり、拍手が止まらなくなるのです。
やんちゃな見習い vs ベテラン名人の掛け合いが絶妙

ショーは、お姉さんの「これじゃ熱くて入れないよ、温度下げる方法ないかなきずちゃん」という問いかけから始まります。
すると、見習いのきずちゃんが一生懸命に温度を下げる方法を提案。扇風機で湯を冷やそうとしたり、水を入れようとしたり。温度を下げようと頑張るきずちゃんの姿は、なんとも愛らしいものです。
しかし、その度にベテラン名人が怒りを露わにします。「そんなことしたらダメ!」と言わんばかりに、なんと司会のお姉さんを軽くキック。この予想外の展開に、観客席からは驚きと笑いが起こります。
きずちゃんが悪いのに、なぜかお姉さんが蹴られるという理不尽さが、また面白い。 このやり取りが何度か繰り返されます。きずちゃんの提案、名人の怒り、そしてお姉さんへのキック。まるで計算されたコントのような完璧なテンポ感。おさる同士の掛け合いだけでなく、人間とのやり取りまで含めた、三者三様のパフォーマンスに、会場は笑いに包まれます。
そして、きずちゃんの失敗を経て、いよいよ正しい方法を教える時が来ます。お姉さんの掛け声に合わせて、2匹のおさるが湯もみを始めるのです。
クライマックスは2匹揃っての湯もみ

ショーのクライマックスは、名人ときずちゃんが揃って湯もみを披露する場面。2匹が一生懸命に板を持って湯をかき混ぜる姿は、可愛いを通り越して感動すら覚えます。小さな体で大きな板を扱う姿に、会場からは大きな拍手が沸き起こります。
約15分という時間は、あっという間。最初から最後まで、おさるたちの可愛らしいパフォーマンスに目が離せません。
料金は1,100円、隣接するカピ湯とのセット

料金は、おさ湯とカピ湯のセットで1,100円(税込)。かぴ湯には温泉に入ったカピバラのほか、猫やウサギもいるなど、動物好きにはたまらない空間です。


約15分のショーと、カピバラを含めた動物と触れ合えて1,100円(税込)なら、十分に納得できる内容でした。なお、おさ湯のみの場合は700円(税込)、かぴ湯のみの場合は500円(税込)です。セットで100円引きになるので、おさ湯とかぴ湯の両方を楽しみたい場合は、セット券を購入しましょう。
おさ湯・かぴ湯の営業時間
営業時間は平日が9時30分から16時まで、土日祝日が9時30分から17時30分までとなっています。チケット販売は開園と同時に開始され、カピ湯の最終入場は平日が15時、土日祝日が16時です。
おさるの湯もみショーは30分おきに実施されており、平日は初回10時から最終15時30分まで、土日祝日は初回10時から最終17時まで上演されています。上演時間は約10分から15分。出演するキャストやおさるは各時間帯によって異なるため、何度訪れても違った雰囲気を楽しめるのも魅力の一つです。
おわりに
草津温泉の伝統「湯もみ」を、可愛いおさるたちが再現する「おさ湯」。名人ときずちゃんの掛け合いには思わず笑みがこぼれ、湯もみの歴史も自然と学べるひとときでした。
15分という短い時間ながら、内容は濃く、温泉街散策の合間に立ち寄るのにもぴったり。草津の新しい名物体験として、訪れてみてはいかがでしょうか。
~草津温泉おさるの湯もみ処~おさ湯
住所:群馬県吾妻郡草津町大字草津字泉水505
定休日:なし(メンテナンスなどによる休業あり)
営業時間:9:30~17:30
※平日の最終公演は15:30〜、土日祝の最終公演は17時〜
電話番号:0279-82-1715




