春の風物詩の一つとして河津桜がありますが、群馬県には名所がいくつもあり、見頃を迎えるとフォトグラファーや見物客で賑わいます。今回は筆者おすすめの3つの名所を訪れてみました。花盛りとなった群馬の美しい河津桜をぜひご覧ください。春の訪れを感じ、心が軽やかになることを祈って。
【前橋市 利根川沿い国体道路の河津桜】スポーツ・レジャーと一緒にお花見を楽しめる

利根川国体道路沿いの河津桜は、その名の通り前橋市の利根川沿いを走る通称国体道路のそばにある名所の一つで、別名「敷島公園河川敷の河津桜」とも呼ばれています。
近くには県立敷島公園や敷島緑地ラグビー場、上毛新聞敷島球場があり、スポーツやレジャーもできるエリア。河津桜への目印は「敷島タクシー」の看板で、敷島公園の入り口近く。国体道路を走り現地が近づいてくると、ピンクの河津桜が遠目から見えてきます。

こちらが利根川沿い国体道路の河津桜。例年の見頃は2月下旬から3月上旬ですが、今年は3月中旬でも美しい花を見せてくれました。目の前を行き交う車をよそに、薄いピンクの河津桜が可憐な花を見せてくれました。河津桜の花は風が吹くと、サラサラと心地よい音を立てて揺れます。フォトグラファーや見物客で平日、休日を問わず美しい花を楽しむ人で賑わっていました。

近くに敷島公園など自然豊かなスポットがあるので、お花見と一緒にゆっくりレジャーやお散歩も楽しめる河津桜の名所です。
住所:群馬県前橋市敷島町240-1
駐車場:あり 無料
アクセス:車 関越自動車道前橋ICより約20分
【前橋市 江田鏡神社】お散歩・参拝とお花見が楽しめるパワースポット

江田鏡神社は、花が開き始めると見物客やカメラマンで賑わう、群馬のメジャーな河津桜の名所の一つです。例年の見頃は3月中旬なので、それに合わせて訪れましたが、ピンクの花々が見事に咲き誇っています。メジロがさえずりながら飛び交い、目と耳で春の訪れを感じられます。境内の参道沿いにはベンチがあるので、お花見や参拝を楽しんだ後に休憩もできますよ。

小さな神社で、創建は確かではありませんが平安後期と推定され、歴史と風格を感じます。上野国(現在の群馬県)の国府から近かったこともあり、国府誕生後に鏡作りの集団を集め、大和国の鏡作神社を勧請したといわれています。
石凝姥命(いしこりどめのみこと)、建御名方命(たけみなかた)、大日孁貴命(おおひるめのみこと)、火雷命(ほのいかずちのかみ)が祀られ、産業開発、技術向上、延命長寿、武勇掲揚、五穀豊穣などのご利益があるとされています。
境内には市重要無形民俗文化財の「江田鏡神社の獅子舞」の石標があり、隔年の10月8日に奉納が行われるのだそう。

拝殿左手には境内社、右手には二十二夜様と淡路様が祀られているので、お花見と一緒にゆっくり参拝もできる、河津桜の美しいパワースポットです。
住所:群馬県前橋市江田町689
駐車場:あり 無料
アクセス:車 関越自動車道前橋ICより約6分
【熊野神社】参拝しながら境内から河津桜を楽しめるパワースポット

前橋市と高崎市を繋ぐ県道6号沿いに鎮座する熊野神社は、群馬を代表する河津桜の名所の一つです。例年3月中旬に見頃を迎え、県道6号を走ると北側にピンクの河津桜が見えてきます。

神社前の駐車スペースに車を停めると、目の前に河津桜が咲き誇っています。まるで、神社の入り口に案内してくれるかのように桜並木が続きます。
石段を上り、鳥居をくぐって参道を歩きながら振り返ると、美しく咲き誇る河津桜の向こう側に街の風景も眺望できます。

熊野神社の創建は不明ですが、石段を上り鳥居をくぐると境内には本殿、拝殿、石祠さらに、江戸時代に建立されたとされる石籠もあり、歴史を感じます。事解之男(ことさかおのみこと)、速玉之男神(はやたまのおのかみ)、伊邪那岐命(いざなみのみこと)が祀られ、厄除けや安産、良縁成就、縁結びなどのご利益があるとされています。
歴史情緒と一緒に河津桜を楽しめるおすすめのパワースポットです。
住所:群馬県前橋市青梨子町1364
駐車場:あり、無料
アクセス:車 関越自動車道前橋ICより約10分