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フード  |    2024.06.22

名喫茶との出会いから生まれた「Good Will Coffee」|群馬県高崎市

高崎駅から歩いて10分ほどの場所にある「Good Will Coffee」。2023年9月に閉店した名店「いし田珈琲」の跡地にオープンした。以前の雰囲気を残しながら、新しいお店を育む。今回はGood Will Coffeeの店主・小須田純一さんに、オープンまでの経緯や今後やっていきたいことなどについてお話を伺った。

いし田珈琲との出会いをお聞かせいただけますか

地元の人々に長年愛され続けた名喫茶「いし田珈琲」

小須田さん:いし田珈琲に通い始めたのは、近所に住んでいたことがきっかけでした。以前に1回だけお店に行ったことがあって、その時の記憶が残っていたんです。引っ越した時に「あ、あの喫茶店、確か近くにあったな」って思い出して。実際に行ってみたら歩いて行ける距離にあったんです。

ちょうどその頃、趣味でホットサンドとコーヒーを作っていて、週末に知人の店舗の一角で提供していました。

カジュアル、クラシック、モダンな雰囲気がバランスよく融合した空間

そんな時に、いし田珈琲のマスターに「豆を使わせてもらえませんか」とお願いしたら、快く承諾してくれたんです。お店に通い始めてからは、コーヒーの淹れ方を教わったり、最近のことを話したりしていく中で、マスターとの距離もだんだんと近くなっていったのを今でも覚えています。

マスターの口数はそんなに多くはなかったけど、思い返してみると、私にコーヒーの道を志していってほしいという気持ちがあったのかなと感じます。いつも「頑張れよ」と言葉をかけてくれたので。勘違いかもしれませんが(笑)

そこからオープンまではどのような経緯があったのでしょうか

メニュー表は、いし田珈琲のマスター夫婦が愛用していたキャビネットの一部を活用

小須田さん:前の仕事を辞めることになり、次のステップについて考えていました。
そんな時ご縁があり、長期休業になっていた「いし田珈琲」で代理の店長としてお店に立たせていただくチャンスをもらいました。

週末お店を開けつつ平日仕事をしていたんですが、その数か月後「いし田珈琲」はこのまま閉店になる、との知らせがあったんです。

イタリア版のアイスコーヒーともいわれる「Shakerato (シェケラート)」

この場所をどうするのか、自分自身どう踏み出すのか、と自分なりに考えた末、この場所で珈琲店を開業することを決めました。

それからは開業に向けて自己資金を貯めながら、セミナーなどにも出向き準備を進めていき、業者さんや代理店さん、友人の協力を得ながら、なんとか5月2日のオープンに至りました。

お店づくりで意識していることや、コーヒーの中で特に人気の種類について教えてください

豆の種類や目的に合わせて最適な焙煎度合いを見極める

小須田さん:お店は老若男女、年齢も性別も関係なく、誰もが自由に過ごせる空間にしたいと思っています。お店に立っていた時、近所の人が世間話をしていたり、高校生が宿題をしていたりする光景を見て、「ああ、こういうお店っていいな」と感じたのがきっかけですね。

コーヒー豆は様々な種類を取り寄せて、焙煎と試飲を繰り返して厳選しました。ブレンドで人気なのは、「Good」と「Joni」の2種類。「Good」は苦味、酸味、甘味のバランスがちょうどよく、欲張った感じのブレンドです。「Joni」は華やかな香りとスッキリとしたキレが特徴です。

最後に、今後取り組んでいきたいことを教えてください

凝縮された深い味わいのエスプレッソは、カフェの心地よいひとときにぴったり

美味しいコーヒーを淹れるのは難しいと思っている人が多いですが、実はポイントさえ押さえればそれほど難しくありません。「こうすれば美味しくなりますよ」というコツをどんどん伝えていきたいと思っています。なので気軽に聞いてもらえればと思います。

定休日にセミナーもやっていく予定なので、お家でコーヒーを楽しむ時間がもっと充実したものになれば嬉しいです。(了)

Good Will Coffee(グッドウィルコーヒー)の情報

住所:〒370-0833 群馬県高崎市新田町1-3
営業時間:11時-19時
定休日:月曜
アクセス:JR高崎線 高崎駅下車 徒歩10分

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この記事を書いた人

下田 真理子

埼玉県出身、群馬県在住の好奇心強めライター。国内美容メーカーに勤務後、2021年よりWebメディアを中心に活動中。 群馬県民ならではの視点で、隠れたヒト・モノ・スポットをお届けします。

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