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スポット  |    2023.09.19

夜の植物公園に潜入!神代植物公園大温室夜間公開に行ってきたよ【前編】|東京都調布市

東京都最大級の植物公園「都立神代植物公園」。通常は昼間に開園しているこの公園ですが、夜の時間帯に開催される特別プログラムがあるのをご存知でしょうか?

本稿では、神代植物公園で2023年8月25日と26日に開催された「大温室夜間公開」の様子をレポートします。

神代植物公園とは

神代植物公園芝生広場
神代植物公園の芝生広場(2022年10月撮影)

神代植物公園は、東京都調布市深大寺にある都立植物公園です。約50㎡を超える広大な敷地に大きな樹木が林立し、梅、桜、バラ、ツツジなど、さまざまな植物の名所として知られています。

公園へのアクセスは、JR吉祥寺駅・三鷹駅、京王線調布駅・つつじヶ丘駅からのバスが便利です。詳細は、神代植物公園のホームページにてご確認ください。

大温室夜間公開とは

今回ご紹介する、神代植物公園「大温室夜間公開」は、夏の数日間だけ行われる特別イベント。夜にしか見られない、熱帯・亜熱帯の植物のすがたを観察できます。

2023年の開催情報は、下記のとおり。

  • 日時:2023年8月25日(金)、26日(土) 17時30分~20時30分 (最終入園20時)
  • 公開エリア:大温室・つつじ園の池
  • 参加費:300円(中学生以下は無料)
  • 内容:大温室夜間公開、ワークショップ(神代植物公園オリジナルうちわ作り)、キッチンカー(ローストビーフ丼・かき氷・冷たいドリンク等)

過去の開催実績を遡ると、初開催は大温室リニューアル翌年の2017年。その後、2018年、2019年と開催を重ね、コロナ禍を経た2022年に3年ぶりの開催と続くので、今回は5回目の大温室夜間公開になるようです。

夜間公開の開催日は年によって異なり、開催情報は公式ホームページ等をチェックしていなければなかなか見つけられません。今回、筆者は公開日直前の8月23日に公式X(旧Twitter)で開催を知り、25日に駆けつけました。

そんなわけで、このイベントは訪問難易度が比較的高めだと感じています。しかし、誰もが簡単に参加できるわけではないからこそ、参加できた時のプレミアム感も高まるもの。花金の夜を珍しい植物を観察して過ごすというのは、なかなかにオツな体験でした。

夜の植物公園に潜入!

神代植物公園大温室夜間公開
ランタンの明かりが大温室までエスコート

それでは、ここから神代植物公園大温室夜間公開の様子をお届けします。

筆者が訪れたのは、2023年8月25日金曜日の夜。17時半に仕事を終え、急いで帰宅し、自宅から自転車で参りました。到着時刻は、黄昏時も終わりかけの18時50分頃で、園内はかなり暗くなっていました。順路に置かれたランタンの灯りをたどり、暗闇に目を慣らしながらぷらぷらと歩きます。

ばら園、芝生広場、雑木林などがある広大な敷地のうち、今回の夜間公開で立ち入れるのは、正門から大温室までの一部区間のみ。大温室まで向かう道々にも、夜の展示が用意されていました。

神代植物公園大温室夜間公開
つつじ園の池は今回が夜間初公開

上の写真は、つつじ園にあるパラグアイオニバスの池です。スイレン科オオオニバス属に属するパラグアイオニバスは、子どもが乗って遊べるほどの大きな葉が特徴で、夜に白い花を咲かせます。

カラスウリの花|神代植物公園大温室夜間公開より
カラスウリの花のアルコール標本

こちらはウリ科のカラスウリの花の標本です。雑木林や市街地の空き地などに自生し、秋になると朱色の実をつけるカラスウリは、日本ではポピュラーな植物です。しかし、その花は夜咲きの一日花。花びらの縁が蜘蛛の巣のように糸状に伸びていて、まるで月明りの下で舞う踊り子のような妖艶さを感じました。


(後編へつづく)

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この記事を書いた人

青井なの

東京・多摩地区出身のフリーライター。大学卒業後、第一次産業関連の飲食店立ち上げ・運営や食品メーカーの商品企画職、D2Cプラットフォームの立ち上げを経験。その過程でwebメディアの魅力にハマり、今に至る。資格:食品衛生責任者、星空準案内人、二級愛玩動物飼養管理士 趣味:畑、星空撮影、猫の世話

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