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建物  |    2023.09.21

まるで植物園の温室!鷺沼の園芸店「Flower Village」

温室に入った瞬間、肌に触れる熱気。
目に飛び込んでくるのは普段目にすることのない植物の数々ーー。

東急田園都市線の鷺沼駅から徒歩7分。坂の途中の農園に、温室の園芸店「Flower Village」があります。

植物園を思わせる空間が広がるお店で、季節を感じられる素敵な場所です。今回、オーナーの持田さんにお話を伺いました。

「過酷な環境はまるでアトラクション」逆に楽しんでほしい

Flower Villageは、観葉植物やアガベ、塊根植物といった多肉植物を扱うお店です。

「最初は草花や一般的な観葉植物しかなかったんですけど、好きな植物がどんどん増えていきました」(持田さん)

お店には一般的なものから珍しいものがそろいます。

「お客さんの目を惹くような、他の園芸店では見かけない少し変わったものも積極的に仕入れるようにしています」(持田さん)

「売れないので利益にはならないんですけどね」と持田さんは笑います。

見事な「ギラウミニアナ」。形が美しい。

農園の中にあるFlower Villageは、開放感のある環境の中で、季節を感じられるのも魅力です。

「今は冷暖房が完備されていて、綺麗なお店がいっぱいあるじゃないですか。その中で、Flower Villageは『ちょっと過酷な環境を逆に1つのアトラクションとして楽しんでもらう』という思いでやってきました」(持田さん)

ジャングルや植物園のような「“わんさか”している感じ」を出すようにしたと言う店内は見応えがあります。

愛らしいフォルムの多肉植物や、見たことのない珍しい木々に夢中になれるーー。

どこか非日常を感じさせる空間です。

お店には、植物以外に厳選した雑貨も。持田さんたちが自ら「こういうのなかなかないね。こういうのあったらいいね」というものをセレクト。インテリアとして飾りたくなるようなおしゃれなジョウロが並んでいます。
店内には、持田さんの妹さんが描かれたオリジナルのボタニカルアートも。センスの良いおしゃれな作品は評判を呼んでいます。

「自分の好きな植物を集めたらこうなった」|趣味から始まったFlower Villgage

鷺沼で生まれ育った持田さん。

鷺沼は坂が多いものの、利便性も高く、農園や公園もあるため、住みやすい場所だと言います。

そんな鷺沼で、持田さんの家は代々農家をやっていました。

「うちのおじいちゃんがハウスを建てて、その中でトマトとか色々な野菜を作っていたみたいです。お店がある場所も元々は全部畑だったと思います」(持田さん)

そして、おじいさんからバトンを渡された持田さんのお父さんは、パンジーやビオラといったお花の生産を開始します。

「Flower Village」という名前はお父さんの代から。

持田さんは元々園芸や農業とは全く関係ない仕事に就いていたと言います。

お父さんから「手伝ってほしい」と言われたことを機に、仕事を辞めて少しずつ農業を始めました。

「最初は植物に全然興味がなかったし、つまらなくて。正直やめたくなっちゃったんですよね。でも、毎日ぼーっと植物をいじっているうちに植物が好きになってきちゃって」(持田さん)

「トマトをいじっている時に『すごいな、この葉っぱ!よくこんな形をしているな』と思ったんです。トマトの葉っぱって、形がギザギザしていてすごいんですよ。あと、ブルーベリーの紅葉も綺麗ですごいなって思いましたね」(持田さん)

植物の素晴らしさに触れ、植物に魅了された持田さんは、ホームセンターや園芸店など、至る所を走り回り、植物を買いあさったと言います。

「こんなに買っているんだったら、もうお店やっちゃった方がいいなって。趣味から今のFlower Villageが始まりました」(持田さん)

「良いものをお客さんに届けたい」生産者の道へ

持田さんは、仕入れにあたって、良いと思った生産者にはコンタクトをとるようにしていると言います。

しかし、仕入れの際は断られることも多いのだとか。

「遠方に多肉植物を綺麗に作る生産者さんがいたんですけど、一度断られても、どうしても諦められなかったんです。それで、すぐに電話をして『来週行くのでなんとかお願いします!』と頼み込んでOKしてもらったこともあります」(持田さん)

お店では立派な「パキポディウム・エブレネウム」も見られます。

持田さんが心がけているのは「状態のいいものを、なるべくお求めやすくお客さんに届ける」ということ。

しかし、苦労して仕入れた植物が次の日には状態が悪くなってしまうこともあるそうです。

そんな状況に嫌気がさした持田さんは「自分で生産すれば、いいものをお客さんに安く出せる」と生産を決意します。

「実は、あんまりお客さんには言っていないんですけど、今ハウスで塊根植物やアガベとか、多肉植物を中心に生産しているんです。まだ出荷量は多くはないんですけど、これから比率を増やしていきたいと思っています」(持田さん)

Flower Villageでは、観葉植物やお花などは仕入れる、高いものやなかなか手に入らないものを生産するという形にシフトしてきていると言います。

「植物は1ヶ月やそこらじゃ変わらないんですけど、半年、1年育てると『大きくなったな』『きれいになったな』と感じられるんです。育っている過程を見て楽しむ、それが仕事のモチベーションになっているのかもしれません」(持田さん)

「最近は売るよりも生産する方が好きになっちゃって」と言う持田さん。

生産場所のハウスできれいに並ぶ多肉植物の姿をみると、持田さんの植物への愛と丁寧な仕事ぶりが伝わってきます。

植物を見ながらお茶が飲める、思い思いにくつろげる空間へ

Flower Villageでは、時折イベントも開催されています。

「イベントでは普段お付き合いのある店舗を呼んで出店してもらっています。コロナ禍でしばらくできなかったのですが、今年の春に2、3年ぶりに開催しました」(持田さん)

今年は、野菜の生産者や多肉植物の寄せ植えの先生、鉢やドライフラワーを作っている方が勢ぞろい。普段Flower Villageでは取り扱うのが難しいラインナップが集まる貴重なイベントとなりました。

イベントには、近所のお客さんだけでなく、電車や車で数時間かけて来店するお客さんの姿もあります。

植物の生産や販売、イベントの開催などを行っているFlower Village。

これからどんなお店になっていくのか、持田さんの夢を伺いました。

「自然を感じながら、お客さんが思い思いの好きなところに座って、植物を見ながらお茶を飲めるような環境にしたいです」(持田さん)

鷺沼は、駅から少し離れると気軽に入れるようなカフェがほとんどないそうです。

「今の温室の良さや自然を残しつつ、冷暖房を完備して、お客さんが気軽に入りやすく、過ごしやすい環境を提供したい」と持田さんは語ってくれました。

お気に入りの植物を見つけて、それを眺めながらお茶を飲むーー。

Flower Villageでそんな贅沢な体験ができる日がくると思うと、今から楽しみでなりません。

Flower Villageの店舗情報

  • □店名 Flower Village
  • □住所   〒216-0004 神奈川県川崎市宮前区鷺沼1−14−2
  • □アクセス 東急田園都市線 鷺沼駅徒歩7分
  • □営業時間 11時〜17時(月曜11時〜15時)
  • □定休日 水曜日・木曜日(臨時休業はSNSやBlogでお知らせ)
  • □電話番号 044-863-6155
  • □HP https://flowervillage.jp/
  • □インスタグラム https://www.instagram.com/flowervillage_saginuma/

地図

持田さんからのメッセージ

「Flower Villageでは、自分たちで生産したものはお求めやすくしています。また、あまりお目にかかれない植物も取り扱っているので、散歩がてら気軽にお越しください。夏場は暑いので体調を崩されないように気をつけて来ていただけたらと思います」(持田さん)

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この記事を書いた人

Takano

フリーライター。元WEBエンジニア。社会福祉士の資格をもつ。SEOライターを経て、現在は主に取材記事を執筆。文章を通して、魅力あふれる企業・人・お店・自然・食べ物・イベントを紹介。旅先で植物園、美術館、博物館を訪れるのが好き。 感情が伝わる文章を目指しています。ぜひ、PRのお手伝いをさせてください!

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