2024年9月、愛媛県松山市の玄関口であるJR松山駅が高架化され、新たな駅舎として生まれ変わりました。西側への移転により動線が整理され、利便性が大きく向上。さらに高架下には商業施設「だんだん通り」が誕生し、観光と日常利用の両方に対応した空間へと進化しています。
駅舎デザインには道後温泉本館の意匠が取り入れられ、松山らしさも感じられるのが特徴です。本記事では、新しくなったJR松山駅の特徴や設備、周辺開発について詳しく紹介します。
JR松山駅の高架化とは?リニューアルの全体像

2024年9月の高架化により、JR松山駅はこれまでの地上駅から大きく進化しました。駅舎は西側へ移転され、交通動線が整理されたことで、よりスムーズに移動できるようになりました。
また、単なる駅機能の刷新にとどまらず、商業施設や再開発と一体となった“まちづくり”が進められている点も大きな特徴です。
新駅舎の特徴|利便性とデザイン性の融合

新しくなったJR松山駅は、機能性とデザイン性を兼ね備えた駅舎へと進化しました。
■ 先進的な改札システム
JR四国初となる「ウォークイン改札」を導入。有人改札をガラスで囲うことで視認性が向上し、よりスムーズな通行が可能になりました。また、QRコード対応の自動改札機も設置され、JR四国のチケットアプリ「しこくスマートえきちゃん」にも対応しています。
■ スムーズな乗換

特急「しおかぜ・いしづち」と「宇和海」が同一ホームで乗換できる“対面乗換方式”を採用。移動のストレスを大きく軽減しています。
■ 道後温泉をイメージした駅デザイン

駅舎の天井には、道後温泉本館の唐破風(からはふ)屋根をイメージしたデザインを採用。観光都市・松山らしい空間演出が施されています。
商業施設「だんだん通り」|駅ナカで楽しめる愛媛の魅力

高架下には商業施設がオープンし、地元グルメや今治タオルのお土産店、コンビニ、飲食店などがコンコースを中心に並んでいます。
■飲食店・カフェ
- えひめしや:定食
- 鮨 酒 肴 杉玉:寿司
- うなぎ小椋:うなぎ
- 55CHINA:ラーメン
- THREE FISH COFFEE:コーヒー
- さかい珈琲 Express:カフェ
■テイクアウト・軽食
- オイシイオト:お弁当
- おにぎり鼓:おにぎり

■お土産・スイーツ・特産品
- 極々果実ちゅうちゅうSHOP:ギフトショップ
- 安岡蒲鉾:蒲鉾・じゃこ天
- Graceful Gift Shop byハレノヒヤ:総合お土産店
- 山田屋まんじゅう:まんじゅう
- with salt 伯方の塩:お菓子・オリジナルグッズ
- Story of cheesecake.:チーズケーキ

■コンビニ・サービス
- セブン-イレブン Kiosk:コンビニエンスストア
- P・SPO STUDY ROOM:会員制自習室
- 伊予銀行:ATM
観光客も地元の人も楽しめる「駅の中の商店街」として機能しています。
みかんジュースの蛇口も体験可能

愛媛の都市伝説として知られる“みかんジュースの蛇口”は、「極々果実 ちゅうちゅうSHOP」で体験可能です。都市伝説のように語られてきましたが、現在では実際に体験できるスポットも増えており、観光客に人気のコンテンツとなっています。
蛇口をひねるとみかんジュースが出てくるユニークな体験は、観光客にも人気。フレッシュな柑橘ジュースを気軽に楽しむことができ、旅の思い出づくりにもぴったりです。

愛媛ならではの“遊び心あるおもてなし”を象徴する存在として、多くの人に親しまれています。SNS映えスポットとしても注目を集めています。
バリアフリー設備|誰でも使いやすい駅へ

新しいJR松山駅では、すべての利用者に配慮した設備が整っています。
- エレベーター:2基
- エスカレーター:計6基
- バリアフリートイレ:4か所
- 授乳室:2室
- 点字案内・誘導チャイム完備
高齢者や障がいのある方、小さなお子様連れでも安心して利用できるよう、バリアフリー設備が充実しています。駅構内にはエレベーターやエスカレーターが複数設置されており、各ホームへの移動もスムーズです。
多目的トイレや授乳室も整備され、幅広い利用者に配慮された設計となっています。さらに、点字案内や誘導チャイムなど視覚・聴覚へのサポートも備わっており、誰もが安心して利用できる環境づくりが進められています。
利便性だけでなく“やさしさ”を感じられる駅へと進化しているのが特徴です。
今後の再開発|進化し続ける松山駅周辺

JR松山駅周辺では高架化にあわせて、以下の通り大規模な再開発が進められています。
- 路面電車の引き込み工事
- 駅前広場の整備(東口・西口)
- 土地区画整理事業(約16.7ha)
- 旧駅施設の撤去
現在は旧駅施設の撤去や整地が進行中で、あわせて約16.7ヘクタールに及ぶ土地区画整理事業が進められています。駅前広場の整備も進み、バスやタクシー、駐輪場などの交通結節機能が強化される予定です。

さらに、路面電車の駅乗り入れに向けた工事も進行しており、公共交通の利便性は今後さらに向上していきます。これらの整備により、JR松山駅は単なる交通拠点から、観光・生活・ビジネスを支える“都市の中心”へと進化していくことが期待されています。
今後はさらに交通利便性が向上し、松山市の新たな中心拠点としての役割が強化される見込みです。
まとめ|JR松山駅は“まちの玄関口”から“観光拠点”へ

JR松山駅は、高架化によって利便性と快適性を大きく向上させただけでなく、商業施設や再開発と一体となることで、新たな都市拠点へと進化しています。「だんだん通り」による賑わいや観光機能の強化により、駅そのものが楽しめる場所へと変化しました。
今後も再開発が進むことで、さらに利便性や魅力は高まっていく見込みです。その結果、駅そのものが目的地になると考えられます。松山を訪れる際には、ぜひ新しくなった駅空間にも注目してみてはいかがでしょうか。
住所・周辺施設・基本情報
■ 基本情報
- 名称:JR松山駅
- 住所:愛媛県松山市南江戸1丁目
- 運営:四国旅客鉄道株式会社
■ 周辺施設
- だんだん通り
- 道後温泉
- 松山市中心市街地
観光・交通・商業が一体化したエリアとして発展中




