松山市から車で約30分の距離に位置する伊予市。
自動車リサイクルを通して、社会の発展に貢献し続けているのが、今回紹介する株式会社ヤツヅカです。
資源の再利用・再資源化を促し、株式会社ヤツヅカは循環型社会の構築に向けた活動を進めてきました。
自動車の寿命が尽きた時や事故で損傷した車両は、廃車として処分されます。
自動車の部品や材料を再利用することで、資源の有効活用と環境負荷の軽減を図ることができるため、今後ますます必要とされる仕事です。
持続可能な社会をクリエイトするうえで、株式会社ヤツヅカを始めとするリサイクル業の会社が果たす役割は大きいと言えます。
ここから、株式会社ヤツヅカの特徴や、現場を見学させてもらった様子について紹介します。
自動車リサイクルの専門・株式会社ヤツヅカとは

株式会社ヤツヅカは昭和54年に創業しました。
自動車リサイクルを通じて地球環境保全に貢献し、社会と共存共栄できる100年企業を目指している会社です。
2代目の社長は八束和志さん。
使用済み自動車から使用可能な40点の部品を回収。
在庫管理をデータベース化し、全国の同業社との在庫共有により、リサイクルパーツを販売しています。

社長の八束さんは「全従業員の幸せの追求」を大切にしており、従業員の方が働きやすい職場づくりに取り組んできました。
令和3年7月には移転・統合を果たし、右肩上がりの成長を続けています。
平成20年に愛媛県の「子育て応援企業」に認定されており、男性・女性問わず、子育てしながら働きやすい環境も整っているのが特徴です。
現場を取材させてもらいました!

会社を訪問した時、専務の井上佳二さんに現場を案内してもらいました。

特に印象的だったのは、作業している社員さんの明るい「挨拶」と、徹底した「整理整頓」です。
Google Mapsの口コミで「職員の皆さまがとっても明るくてステキ」「従業員の皆さんも感じよく挨拶してくださりよかった」と書かれてある通りでした。

現場で作業していると、無愛想で黙々と作業しやすくなるものかもしれません。
しかし、株式会社ヤツヅカには「挨拶をする社風が根付いている」と専務の井上さんは話します。会社を訪問したときに感動する方も多いでしょう。

現場は以下の5つで構成されていました。
- 引き取った車の保管
- 車の部品を外す解体
- 検品・写真撮影
- 部品の保管
- 梱包・出荷
保険会社や車の修理会社・個人のお客さんなどから引き取った車が、会社の入口付近に設けられているスペースに保管されていました。

株式会社ヤツヅカでは、毎月約200台もの車を引き取るとのことです。
引き取った車を解体する現場では工具などを使い、従業員の方が丁寧に部品を外していました。

20歳の期待の新人さんからベテランの方まで、持ち場に分かれて作業をしているのが印象的です。
続いて、部品などの状態をチェックしたうえでタブレットにて撮影し、Webサイトへ登録をする流れでした。
「何センチの傷がある」など詳細を記載し、部品の状態がわかるように何枚も写真を撮影していきます。

撮影した部品は、会社内にある膨大な倉庫スペースで保管されています。
会社の面積の約3分の2は倉庫として利用されているとのことで、部品の量の多さに圧倒されました。

一方で、エリアごとに保管する部品を分けたり、システム上で管理したりすることで、効率的に作業を進められるように工夫されています。
業績をあげている企業は、5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)が徹底されているのだと学びました。

最後に、売れた部品を梱包し発送する流れです。
女性が担当しており、丁寧に梱包された商品が並べられていました。

男性がメインではあるものの、現場では女性も楽しそうに働いているのが印象的でした。

株式会社ヤツヅカの基本情報

乗らなくなった車(事故車・過走行車・放置車両等)や買換え・処分等で不要になったパーツを、株式会社ヤツヅカで買い取ってもらえます。
四国4県の方は、無料で見積が可能です。
LINEで車の情報を送るだけでよいため、査定において時間や労力がかかりません。
住所 | 〒799-3111 愛媛県伊予市下吾川1874−5 |
電話番号 | 089-982-0808 |
営業時間 | 8時30分から17時30分 |
休日 | 日曜・祝日 |
公式サイト | 株式会社ヤツヅカ |
自動車のリサイクルに関する相談は株式会社ヤツヅカへ

前編では、株式会社ヤツヅカの特徴や現場見学させてもらった内容について紹介しました。
中古のパーツを取り扱っているため、現場に足を運ぶまでは、大変失礼ながら乱雑にモノが置かれているのではないかと先入観を抱いていました。
実際には整理整頓が徹底されており、作業効率アップのほか、商品としての部品を大切に扱っていることが感じられます。
後編では、専務の井上佳二さんにインタビューさせてもらった内容を紹介します。
組織で出世するために必要なマインドや、パフォーマンスをあげるための習慣など、ビジネスパーソンは特に必見の内容です。
お楽しみに。