地域創生メディア  Mediall(メディアール)

オンリーワン・ナンバーワンがそこにある 応援の循環を作る 地域創生メディア

人  |    2026.03.17

松山・鹿鳴館の宮谷圭一さんとは?人と人をつなぐ場所づくりへの挑戦

愛媛県松山市の中心部にある「鹿鳴館」。

この場所は、バーであるだけでなく、人と人が出会い、新しいビジネスや文化が生まれる交流拠点として、多くの人が集まっています。

その中心にいるのが、有限会社キーホール代表の宮谷圭一さん(以下、宮谷さん)です。

バー経営をはじめ、ビジネスサロンの運営、コンサルティング、イベント企画、アーティスト支援など、活動は多岐にわたります。

宮谷さんが掲げるテーマは「点と線を結ぶ」。

人脈、発想、経営。それぞれの点をつなぐことで新しい価値を生み出すという考えのもと、松山を拠点にさまざまな挑戦を続けています。

この記事では、鹿鳴館を拠点に活動する宮谷さんの歩みと、そのビジネスの考え方について紹介します。

事故から始まった人生の転機

笑顔が本当にステキです

宮谷さんの人生は、決して順風満帆なものではありませんでした。高校卒業直後、ひき逃げ事故に遭い、10か月半にわたる入院生活を経験します。

事故の影響で指が10本とも動かなくなり、医師からは福祉施設での生活を考えるようにいわれるほどの重傷でした。寝たきりの生活の中で、「自分は何のために生きているのか」を考え続けたといいます。

しかし長いリハビリを続ける中で、少しずつ指が動くようになり、社会復帰を果たしました。その後、広島で会員制バーのアルバイトを始めました。

強い信念と柔軟性を併せ持つ宮谷さん

当初はバーテンダーになるつもりはなかったそうですが、ある常連客の言葉が人生の方向を大きく変えたといいます。

私はこの店に来るのは会社でも上司でもない。宮谷くんがカウンターにいるから来ているんだよ」。この言葉を聞いたとき、自分という存在が誰かに必要とされていることを実感しました。そして、人が会いに来てくれる場所をつくりたいと考えるようになったといいます。

21歳で店長、そして独立へ

サービスで提供していただいた紅茶に感動

その後、宮谷さんは21歳で別の会社のバーの店長を任されます。当時は経営的にも厳しい状況でしたが、店舗の体制を見直し、売上を大きく伸ばすことに成功しました。やがて独立を決意し、自分の店をオープンします。

しかし、資金は決して十分ではありませんでした。店のカウンターや床、壁、トイレに至るまでをベニヤ板でつくり、模索しながらお店をスタートさせたといいます。

それでも、人と人がつながる場所を大切にしながら店を続けることで、少しずつ人が集まる場所へと成長していきました。現在では、松山の鹿鳴館を中心に、さまざまな活動が生まれる拠点となっています。

人と人をつなぐビジネスサロン

貴重なコレクション

宮谷さんの活動の特徴は、「人と人をつなぐこと」です。鹿鳴館ではビジネスサロンを運営し、さまざまな業種の人が集まり交流する場を作っています。

税理士、行政書士、飲食店経営者など、異なる分野の人が集まることで、新しいビジネスのアイデアやプロジェクトが生まれるといいます。

「人脈・発想・経営。その点と線をつなぐことで、新しい価値が生まれる」この考え方をもとに、ビジネスの出口、つまり実際の事業化やマネタイズまで見据えた支援を行っています。また、アーティスト支援にも力を入れています。

音楽家や画家など、表現活動を続けながら生活に悩む人も少なくありません。そこで企業や地域とのマッチングを行い、活動の場を広げる取り組みを進めています。

地域のヒーローを生み出す取り組み

紅茶ファンにもおすすめのお店です

宮谷さんは、地域活性化にも積極的に関わっています。松山の飲食店や若い料理人を応援するプロジェクトを進め、「地域のヒーロー」を生み出すことを目標にしています。

地域の人材が活躍することで、街の魅力が生まれ、経済も活性化していくと宮谷さんは考えています。そのような循環をつくることが、自分の役割だと考えているといいます。

また、イベント企画や文化活動にも関わり、地域の人材を応援しています。こうした取り組みの根底にあるのは、宮谷さんが大切にしている言葉です。

「本気ですれば大抵のことができる。本気ですれば何でも面白い。本気ですれば誰かが助けてくれる」。この言葉を、独立当初から毎日読み続けてきたといいます。

全国へ広がるこれからの挑戦

レトロな時計が空間にマッチ

これまでの人生の中で、経営トラブルや困難も経験してきました。それでも支えてくれた人たちへの恩返しとして、今は地域の人材育成や事業支援に力を注いでいます。

自分が挫折したら悲しむ人がいる。その人たちの顔を思い浮かべると、簡単には諦められないんです」。

現在の目標は、松山だけでなく全国へ活動を広げることです。講演やビジネスサロン、イベントなどを通じて各地の人とつながり、新しい挑戦を生み出していきたいと語ります。

「松山は大好きな場所ですが、全国がふるさとになったらいいと思っています。呼んでくれる場所があれば、どこへでも行きたいですね」。

鹿鳴館から始まった人と人のつながりは、これからも新しい挑戦を生み出していきます

宮谷の別荘へようこそ

雰囲気のある廊下

現在の拠点「鹿鳴館宮谷圭一」は、フランスの社交文化であるサロンや、明治期の鹿鳴館をイメージした空間です。テーマは、「宮谷の別荘へようこそ」。

ここでは、贅沢なフルーツカクテルなどを楽しみながら、経営者、アーティスト、クリエイターたちが自然と交流します。掲げる言葉は、“グラス一杯の幸せ”。

一杯のドリンクから始まる会話が、新たな企画やコラボレーションへと発展します。鹿鳴館は、単なる飲食店ではなく、アイデアと人脈が交差する「現代の社交場」として機能しています。

お酒だけではない、カルチャーの発信拠点

マイケル・ジャクソンをリスペクト

鹿鳴館宮谷圭一の特徴は、サロンBARでありながらカルチャー発信の場として機能している点です。音楽イベントの開催や、ラジオ出演など、店外への発信も積極的に行っています。

常連客との関係性や空気感を大切にしており、単なる接客を超えた“顔の見える関係”があります。地域に根ざす店舗だからこそ、常連と初来店のお客様が自然に交わります。

一緒に過ごす時間を共有することで、街のコミュニティが静かに広がっていくのです。サロンBARという枠にとどまらず、「人が出会い、会話が生まれる場所」として機能していることが、鹿鳴館宮谷圭一の価値といえるでしょう。

地域とともに育つ“居場所”

美しいグラス

鹿鳴館宮谷圭一は、松山市に欠かせない存在の一つです。派手さよりも継続、流行よりも信頼。そうした価値観が、地域に愛される理由なのかもしれません。

「今日もあそこに行けば誰かいる」そんな安心感があるからこそ、人は集まり続けます。

日中から夕方にかけての時間帯では、「KeiTea」として営業しています。宮谷さんの妻・恵子さんは、日本紅茶協会認定ティーインストラクターと、UK TEA ACADEMYティーソムリエの資格を有する、紅茶のエキスパートです。

バーベキューもできます

世界各国の茶葉が用意されており、好きな味を探したり、おいしい紅茶の淹れ方を聞いたりできる点も魅力です。

会社名有限会社キーホール(鹿鳴館宮谷圭一内)
住所愛媛県松山市三番町1丁目16番地8相原ビル3階
電話番号089-948-9133
営業時間鹿鳴館宮谷圭一:18時~4時
鹿鳴館KeiTea :13時~18時
定休日鹿鳴館宮谷圭一:不定休
KeiTea:日曜から火曜
BASE鹿鳴館みやたに商店
公式サイト有限会社キーホール
Instagram宮谷圭一KeiTea・ミヤタニケイコ

まとめ

会員さんが利用できるスペース

松山・鹿鳴館を拠点に活動する宮谷さんは、バー経営だけでなく、人と人をつなぐビジネスや文化活動を続けています。

事故からの復帰、独立、地域との関わりなど、多くの経験を重ねながら、「人脈・発想・経営」をつなぐ活動を広げてきました。鹿鳴館は単なる店舗ではなく、人が集まり、新しい可能性が生まれる場所となっています。

これからも宮谷さんの挑戦は、松山だけでなく全国へと広がっていくことでしょう。

記事をシェアする

この記事を書いた人

世界のわたなべけん

地域に眠る人・場所・想いを取材し、 文章✕映像✕出版✕AIで編集、 世界に向けて発信しています。 神社仏閣、地域活動、仕事など、 現場に足を運び、空気感を伝えることを大切にしています。 地域の価値を最大化し、世界に届けるのがテーマです。

関連記事