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スポット  |    2024.10.23

家族で楽しめる!「板橋こども動物園」の地域交流とエコな取り組み【後編】

板橋こども動物園の入り口

前編に続き、後編では板橋こども動物園 場長代行を務める水野さんへのインタビューを、取材当日に知ったエピソードを交えてお届けします。利用者のみなさんへのメッセージもいただきました!

前編はこちら

家族で楽しめる!「板橋こども動物園」の地域交流とエコな取り組み【前編】

【インタビュー】皆様の笑顔や温かい言葉が、動物や私達職員のパワーになっている

インタビューをさせていただいた場長代行 水野さん

大橋「みなさんベテランの飼育員さんに見えました。飼育員の方々は、どういった経歴をお持ちの方で構成されているのですか?」

水野さん「動物の専門学校を卒業している職員や動物看護を学んだ職員、動物とは関係ない分野(福祉や自然、語学、社会教育など)を学んだ職員が在籍しています。こども動物クラブを経て、大人になってからアルバイトに来てくれる子もいますよ」

大橋「(アルバイトの飼育員さんが)プロの飼育員さんに見えたのは、小さいときから動物のお世話を板橋こども動物園で体験していたからというのもあるんですね!」

『こども動物クラブ』に参加していた飼育員さん「板橋こども動物園で働いている人たちの人柄が好きで、ここで働きたいと思いました」と飼育員になったきっかけを教えてくれました。

大橋「作業を拝見していて、みなさんがとても楽しそうに作業をしている様子が印象的だったのですが、動物たちを飼育する上で大変なことはなにかありますか?」

水野さん「現在、モルモットを約80匹飼育しているのですが、全ての子に名前がついています。色が同じ子や模様が似ている子もいるので、まずは些細な違いを観察し、お世話をしながら名前を覚えていきます。覚えるコツは特徴を見逃さないことです!」

子ども達が初めて動物に触れる瞬間をお手伝いできることも嬉しい

ポニーと馬とを分ける「キ甲」の位置を教えてくれている水野さん

大橋「板橋こども動物園で働いていてよかったなと思う瞬間はありますか?」

水野さん「ベタになってしまうのですが、たくさんの来園者の皆様の笑顔が見れる瞬間はいつでも嬉しいです。また、『動物たちのこと、かわいがっている、大切にしていることがわかります』と声をかけてもらうことが度々あるのですが、伝わって嬉しい気持ちになります。

子ども達に関しては、初めて動物にふれあうお子さんやポニー乗馬を初めて体験するお子さんも多いので、貴重な初めての瞬間に立ち会えることも働いていてよかったと思える瞬間です」

ポニー乗馬は子どもたちに大人気!飼育員さんが横でしっかりとサポートしてくれます。

大橋「動物とのふれあいを通じて、子どもたちにどのようなことを学んでほしいと考えていますか?」

水野さん「動物はしゃべることが出来ません。そのため、相手の気持ちを想像して関わらないと逃げられてしまいます。これは動物だけでなく、人間関係でも大切なことです。人は言葉を使えますが、相手の気持ちを考えることが出来なければ、良好な人間関係を築けません。

動物を通して、相手の気持ちを考えること、自分の気持ちばかり押し付けてしまうと逃げられてしまうことを学んでほしいと思います」

動物の行動展示に力を入れている

板橋こども動物園が環境活動の一環としてはじめた「ヤギの草屋根のぼり」

大橋「2020年のリニューアルによって、環境への取り組みの一環として『ヤギの草屋根のぼり』をはじめとするユニークな試みがはじまりました。改めて、リニューアルのポイントを教えていただけますか?」

水野さん「草屋根の設置や壁面緑化は環境負荷軽減策として導入されました。草屋根や橋はヤギ、トンネルはリスなど、動物園のいたるところで動物の行動展示に力を入れています。また、キッズスペースが設置されたことで、『赤ちゃんの駅』としての機能も認定されました」

リニューアルによって赤ちゃんを連れての来園もしやすくなりました。
キッズスペースには自動販売機が設置されています。

水野さん「アレルギーのある方でも比較的さわりやすい『ケヅメリクガメ』の導入(※カメとのふれあいは夏に不定期開催)や『中型ポニー』の常設により、親子乗馬等のプログラム拡大やミニチュアホースの展示もリニューアルから始まったことになります」

地域の動物園として気軽にご利用下さい

大橋「2025年に設立50周年を迎えますが、計画していることはありますか?」

水野さん「現在は特にありませんが、今年の12月1日(日)に年に一度のお祭りZOOパークフェスタを行います。公園、動物園全体を使った楽しいお祭りになりますので、ぜひ遊びに来てください。皆様のご来園を心よりお待ちしております」

大橋「最後に、来園者の方に向けてのメッセージをお願いします」

水野さん「いつも板橋こども動物園を利用していただきありがとうございます。皆様の笑顔や温かい言葉が、動物や私達職員のパワーとなっております。これからも地域の動物園として気軽にご利用下さい。皆様のお越しを心よりお待ちしております」

親子で遊べる板橋こども動物園に行こう!

板橋こども動物園は、東板橋公園内にあります。入園料は無料です。モルモットを抱っこしたり、ポニー乗馬をしたりと、無料なのが信じられないほど充実した体験ができます。飼育員さんにも話しかけやすく、動物のことを学ぶ場としてもおすすめです。

大人は童心に帰り、子どもは成長できる板橋こども動物園に、ぜひ足を運んでみてください。

板橋こども動物園 詳細

  • 住所|東京都板橋区板橋3-50-1 東板橋公園内
  • 開園時間|3月~11月:10時~16時30分、12月~2月:10時~16時
  • 電話番号|03-3963-8003
  • 休園日|月曜(祝日の場合は翌平日)・12月29日~1月3日・2月の第3火曜日
  • 駐車場|なし
  • 最寄り駅|都営三田線 板橋区役所前駅  徒歩8分
  • リンク|公式サイトX(旧Twitter)

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この記事を書いた人

大橋とおる

東京都出身。関西出身の両親の影響でたまに出てしまう方言が玉に瑕。旅行と音楽が大好きなWEBライターです。Mediallを通じて、「久しぶりに地元に帰ってみよう」「週末に出かけてみよう」など、読者の皆さまの行動に繋がる地域の魅力を発信します!

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