愛用しているバッグを修理に出す場合、最後の砦となるのが「バッグ修理Reterra(リテラ)」です。「なんとかします!」をモットーに、バッグや革製品の修理・修復などを通し、多くの人から喜ばれています。
「大切な人からもらった」「10年使い続けている」など、バッグ1つとっても、背景にはさまざまなストーリーがあるものです。状態の悪くなったバッグを修理し、新たな息吹を吹き込み続けるReterra。
今回は、大切なバッグを安心して預けられるReterraの特徴や人気の理由を紹介します。
バッグ修理Reterra(リテラ)ってどんなお店?
愛媛県松山市にあり、かつて海の玄関口として栄えた「三津」にお店を構えているのが「バッグ修理Reterra」です。
バッグ修理職人として、10年以上の経験を持つ寺阪司さんが2016年にオープンしたお店です。受付からお渡しまで一人で完結するバッグ修理店として、愛媛県でオンリーワンのお店となっています。
開業当初から全国テレビや地元の新聞などのメディアで移住者として取り上げられることが多く、すぐに人気店としての地位を確立します。口コミでもお店の評判は広がり、今まで全国各地から依頼を受けてきました。
一人ですべて対応していることから、タイミングによっては1ヵ月半ほど待つケースもあります。「待ってでもお願いしたい」と考えるお客さんは多く、常に注文の途切れない状況が続いています。
店主の寺阪司さんって?
もともとものづくりが好きな子どもだったものの、司さんは人材派遣会社の営業マンとして働いていました。30代を前に東日本大震災が発生し、人生観が激変します。本当にやりたいことで生きると決意し、子どものときから好きだったものづくりの世界へ司さんは飛び込みました。
バッグ修理の仕事との掛け持ちにより、週7日働く時期があるなど、司さんは仕事にのめり込みます。持ち前の器用さと才能、圧倒的な作業量によりメキメキと頭角を現した司さんは、3年で独立を果たします。
バッグ修理の女神にも愛されるであろう「誠実な人柄」、チャンスを掴む「行動力と努力量」で絶大な支持を得てきました。
地方にお店を構えるバッグ修理Reterra(リテラ)が全国的な人気を誇る理由とは
立地的に不利なReterraが、多くの信頼や支持を獲得できた背景には明確な理由がありました。
ここから詳しく見ていきましょう。
他店舗で断られるようなものでもなんとかするスキルとマインド
「なんとかします!」をモットーに、他店舗で断られる製品でも対応してきた結果、Reterraは人気を集めています。他店では、古い製品だったり部品の在庫がなかったりすると、バッグ修理を受け付けてもらえないケースがあるのです。
店主の司さん曰く「経年劣化したものでなければ、直せないものって基本的にない」のだとか。実際に、未経験ながらも車のセレクトレバーの表皮部分の張り替えに対応した経験があります。
※写真参照
駆け出しの頃、仕事を教えてもらった方のお陰で、「なんとかする」マインドとスキルを身に着けたのだそうです。
一人で受付から修理までやっているからこその柔軟な対応
受付から修理、納品まで一人で対応していることから、お客さんに合わせた対応をしてもらえるのがReterraの人気の秘密です。
大手会社の場合、修理の金額や納期などの目安は決まっており、融通が効きにくいといえます。受付と修理担当者が異なることから、一定の基準を決める必要があるためです。
一方でReterraの場合、予算に合わせて修理方法を提案してもらえたり納期を調整してもらえたりします。お金や期限などが限られている場合でも、まずは気軽に相談するとよいでしょう。
お客さんのことを考え抜く店主の人柄
Reterraが人気を集める理由の一つは、お客さんの立場になりきって仕事をする司さんの姿勢です。サービス業において、お客さんの立場になるのは当たり前かもしれませんが、Reterraの場合は徹底しています。
取材中の印象的なエピソードとして、エナメル素材のバッグ修理を目的に来店したお客さんと、司さんとのやりとりがあげられます。Reterraではエナメル素材の染め直し修理に対応しておらず、やむを得ず注文を断る状況になりました。
残念そうなお客さんに対し、司さんは「福岡のお店で対応してもらえると思いますよ」と競合のお店の情報を提供します。直接売上につながらないことでも、お客さんの悩みに対して親身になっているからこそ、解決方法を提案できるのだなと感動しました。
バッグ修理Reterra(リテラ)の修理実績
Instagramをチェックすると、修理・製作してきた製品の一部がわかります。ビフォーアフターの写真を見るとわかる通り、もはや同じ製品だと思えないものもありました。
修理してもらったルイ・ヴィトンのバッグを受け取ったとき、新品になったのかと一瞬目を疑いました…
>>>>リメイク動画はコチラ
バッグ修理Reterra(リテラ)のアクセス方法
Reterraは三津浜商店街の中にあり、車でのアクセス方法と駐車場の位置はYouTube動画を見るとわかりやすいでしょう。Reterraには1台分の駐車場があるため、車で行く方も安心です。
電車でアクセスする場合、伊予鉄「三津駅」で下車し、徒歩約5分で到着します。
風情がある場所で、非日常感を味わえたり食事や買物を楽しんだりできるのもメリットです。
バッグ修理Reterra(リテラ)の基本情報
店名 | バッグ修理Reterra(リテラ) |
住所 | 〒791-8062 愛媛県松山市住吉1-3-28 |
営業時間 | ・土・日: 10時から17時 ・月:10時から16時 |
SNS | ・Instagram ・YouTube |
電話番号 | 089−916−3889 |
メール | ・info@reterra-bag.com ・reterrabag@gmail.com |
修理依頼方法 | ・電話 ・メール |
まとめ
松山市にお店を構える「バッグ修理Reterra(リテラ)」の特徴や人気の理由などを解説してきました。一人で営業しているからこそできる柔軟な対応や、「なんとかする」マインド、経験によって得たスキルなどがあり、安心してバッグの修理を任せられるでしょう。
以前、「どうしてもこの人に修理して欲しい」と考え、筆者は大切なバッグを預けさせてもらった経験があります。郵送する手間や時間がかかってでも「Reterraにお願いしたい」と考えるお客さんが全国にいるのもうなづけます。
後編では、繁盛店を作り上げたReterra店主・司さんに実施させてもらったインタビューの模様をお伝えします。自分らしく、好きな仕事で生きるうえでのヒントが得られるでしょう。お楽しみに♪