南道後温泉ていれぎの湯は、第18回ニフティ温泉年間ランキング四国中国エリア第2位に選ばれ、地下1,200mから自噴する源泉を利用した、茶褐色の金泉露天風呂が特徴の日帰り温泉施設です。

源泉をそのまま使用した療養泉の金泉露天風呂は、鉄を含んでいるので想像通りの茶褐色。
湯の温度はぬるく、長湯ができるので温泉の恩恵を受けられるのも魅力の1つです。

金泉露天風呂の他、銀泉露天風呂、源泉を使用したかけ湯、片道10ｍの露天歩行湯、打たせ湯、サウナ、潜れる水風呂（男湯のみ）、桶風呂など数多くのお風呂があり、最初から最後まで温泉を堪能できる温泉施設です。

今回は、南道後温泉「ていれぎの湯」を紹介しますのでぜひ最後までお読み下さい。

茶褐色の湯、金泉露天風呂の温泉分析表から読み取れる特徴

地下1,200mから自噴する茶褐色をした金泉露天風呂の泉質は療養泉で、ナトリウム-塩化物泉です。

茶褐色になっているのは鉄を含んでいるからで、含有量は鉄（Ⅱ）が2.7mg/kg入っています。
含鉄泉になる規定値20mg/kgには届きませんが、鉄を含んだ数少ない温泉です。

茶褐色に変化するためには鉄（Ⅱ）の成分ではなく、鉄（Ⅲ）の成分が必要ですが温泉分析表を見ると入っていません。
では、なぜ色が変化するのかと言えば、鉄（Ⅱ）が時間の経過とともに酸化し鉄（Ⅲ）になるので鉄（Ⅱ）が主成分であっても茶褐色になるからです。塩化ナトリウムが多い塩化物泉だと酸化を早めるので、ていれぎの湯（金泉露天風呂）は茶褐色になることがわかります。

鉄の恩恵を受けられる必須条件は循環ろ過しないこと。
金泉露天風呂は、循環ろ過していませんし、加温も加水も消毒処理もしていません。
源泉を使用した正真正銘の温泉で、鉄の恩恵がきちんと受けられます。

溶存物質9.418g/kg（9418mg/kg）は等張性の温泉になり、濃い温泉なので湯あたりに注意が必要です。人体の細胞液の濃度を基準にした分類で、温泉分析表には必ず低張性、等張性、高張性が書いてあり簡単に書くと以下の通りです。

• 低張性：体液より濃度が低く水分が肌に浸透しやすい（ふやけやすい）
• 等張性：体液と濃度が同じ
• 高張性：体液より濃度が高く温泉の成分が体に浸透しやすい（脱水症状になりやすい）

理論上の話になりますので、低張性の温泉は優しい、等張性と高張性の温泉は濃い（湯あたりしやすい）と、覚えていると入浴の参考になります。

金泉露天風呂の特徴をまとめると以下の通りです。

• 茶褐色した湯は鉄+塩化物泉の影響
• 循環ろ過していないので、鉄の恩恵が受けられる+加水・加温・消毒処理していない源泉
• 等張性の温泉なので湯あたりに注意
• 湯の温度がぬるいので長湯ができ、温泉の恩恵を受けられる

*金泉露天風呂以外は、別の温泉分析表があり特徴は以下の通りです。

• 泉質は、療養泉でナトリウム-塩化物泉
• pH7.6の弱アルカリ性温泉
• 加水はしていないが、加温・循環ろ過（打たせ湯・かけ湯は除く）・消毒処理をしている
• 溶存物質6.065g/kg（6065mg/kg）の等張性の温泉

南道後温泉ていれぎの湯館内の様子

入口です。
ここまで来るとどんな温泉なのか非常に楽しみですね。

館内の様子です。
休憩スペースには本やマッサージ機、子供が入れる2階建ての休憩スペースがありリラックスできる空間でした。

他にもお土産コーナーや子供が喜びそうな駄菓子コーナー、湯上がり後の各種ドリンクなどが置いてありました。

まとめ

南道後温泉ていれぎの湯の茶褐色した金泉露天風呂は、源泉かけ流しで鉄分を含み「温泉にきた！」という気分にしてくれます。
お風呂の数も多く、バリエーション豊富な温泉施設です。近くにきたときはぜひ訪問してみてください。

店舗詳細

●住所：愛媛県松山市中野町甲853番地

●電話番号： 089-963-3535

●営業時間 ： 6:00 ～ 24:00 (最終受付23:00）

●定休日：年中無休

●入浴料金
△平日
・大人：660円
・小人(3歳～小学生)：300円
△土・日・祝日
・大人：790円
・小人(3歳～小学生)：300円

●シャンプー・ボディーソープ：有

●駐車場：有（無料150台）

●公式サイト：南道後温泉　ていれぎの湯

●ニフティ温泉サイト：【入館料割引クーポン】南道後温泉 ていれぎの湯 – 松山｜ニフティ温泉（ていれぎの湯の公式サイトとは別サイトです）