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スポット  |    2023.10.23

モアイ像があるのはなぜ?明るい聖地【真駒内滝野霊園】の魅力とは

札幌のとある場所にモアイ像が並んでいるのをご存じですか。

「え?なぜ日本にモアイ像が?」

そう思われるのも無理はありません。

しかし、真駒内滝野霊園にはモアイ像やストーンヘンジ、そしてラベンダーが咲き誇る丘の上から頭が見える「頭大仏」まで存在します。

今回はお盆時期には15万人もの人が来場するという、四季折々の景色が美しい真駒内滝野霊園をご紹介します。

美しい自然をバックに立つモアイ像の謎

広大な空の下、美しい自然の中に佇む壮大なモアイ像たち。果たしてここは有名なイースター島でしょうか。いいえ、ここは日本の北海道札幌市南区にある「真駒内滝野霊園」(以下滝野霊園)です。

霊園でありながら、多くの人が憩うことのできる公園でもあります。しかし霊園とは本来お墓のある場所のはず。それなのになぜモアイ像があるのでしょうか。

宗派を問わずにご先祖様をお祭りする場所として

モアイ像にはご先祖様をお祭りしている墓といういわれがあるそうです。そのため滝野霊園では、宗旨・宗派を問わず多くの方がお参りできる場所のシンボルとしてモアイ像を設置したとのこと。

はるか彼方を見つめているモアイ像を眺めていると、不思議と心が落ち着くような気がします。参拝客だけではなく、訪れる観光客にもモアイ像はたいへん人気があり、札幌の有名観光スポットのひとつになりました。

モアイ像だけではなくストーンヘンジも?

なんとモアイ像以外にストーンヘンジまで!ストーンヘンジもかつては墓として使用されていたといういわれがあるそう。レプリカとはいえ、その迫力に思わず目を見張りますね。

全敷地は札幌ドーム32個が入る広大さ

滝野霊園の総面積はなんと180万㎡!札幌ドーム32個が入ってしまう大きさ。広大な敷地にはモアイ像だけではなく、四季折々の美しい花々や庭園があったり、多くのお地蔵さまや観音像も設置されていたりするので、お参りはもちろん、じっくり散策して景観を楽しむこともできます。

丘の上に見える頭大仏の荘厳さ

山並みのほうを眺めるとなにやら大きな頭のようなものが見えます。好奇心と共に広大な丘に近づきました。果たしてあれは…?

世界的な建築家が設計した頭大仏殿

実はこちらは、世界的建築家安藤忠雄氏がデザインしたという頭大仏殿になります。頭大仏の名称は、ドーム状の丘の穴から頭だけが見えていることから名づけられたそう。まるで巨大な遺跡のような佇まいに圧倒されながら、頭大仏殿の中へと向かいました。

通路の最初のほうには、見事な花手水が置かれておりアートな空間が演出されています。※花手水はお盆・彼岸など期間限定の実施です。

こちらの頭大仏殿はラベンダーの丘でもあるため、見ごろの時期には多くのラベンダーが彩りを添えています。

入り口を抜けると通路いっぱいのウォーターガーデンが。静かにたたえられた水面は厳かな雰囲気に満ち溢れており、思わず息をのみました。※11月~4月下旬は水は張られていません。

トンネルを進み内部に入ると、巨大な頭大仏が鎮座していました。ドームの穴から頭だけ突き出した姿は、天空から降り注ぐ光を受け止めているようにも見えます。その荘厳な佇まいには、ただただ圧倒され感動しました。

近づかなければすべてを見ることができない頭大仏は、神秘的であると同時に人々の想像力を喚起する芸術的な存在です。まさにここでしか見られないランドスケープと言えます。

頭大仏に圧倒された後は、頭大仏殿内のコーヒーやスイーツを楽しめる「Rotunda Cafe & Store」で、ひと息ついてはいかがでしょうか。

売店やレストランも充実!

管理事務所内の売店には、お線香とローソクのセットやお供物セットが販売されているので、手ぶらでお参りにいっても安心。他にも滝野霊園マスコットキャラクターのモイくんのお菓子など、ここでしか手に入れられないお土産がたくさんあります。

レストランモアイのオリジナルメニュー「モイくんカレー」

多くの人が訪れる場所なだけあり、カフェやレストランも充実。「レストランモアイ」には、オリジナル「モイくんカレー」や、人気の「彩野菜のカポナータ」など多彩なメニューが揃っています。

モイくんカレーはライスのキャラクター再現度の高さに驚きつつ、ピリッとした程よい辛さが後をひく美味しさ。野菜いっぱいのカポナータも満足感たっぷり。

他にもコーヒーやソフトクリームも販売されています。販売されているのは、北海道の厳選された素材でつくられたミッシュハウスのソフトクリーム!お参りがてらたくさんの美味しいものを堪能できるなんて最高ですね。

いつでも気軽にお参りに来れる場所として

滝野霊園は、安らぎとともに明るく自然に溢れた場所として、時期を問わず何度でも訪れることのできる「明るい聖地」を目指しています。

それは、多くの人が普段から気軽に訪ねて楽しんでくれるほうが、故人の方やご先祖様はより喜ばれるだろうという思いから。

心静かにお参りするもよし。美味しいものを食べて楽しむもよし。モアイ像と写真を撮るもよし。頭大仏に感動するもよし。

まさに地域の「心のふる里」滝野霊園。多くの魅力を体験しに、ぜひ訪ねてみてくださいね。

写真撮影:文

【真駒内滝野霊園情報】
住所:〒005-0862 北海道札幌市南区滝野2番地
TEL:011-592-1223
公式サイト:https://www.takinoreien.com/

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この記事を書いた人

小糸 あき

夫婦で50代からフリーランスになり北海道札幌で文工房という記事作成事務所を営んでます。ママンライター&パピーカメラマン。北海道という地域に根ざしながら、住む人や暮らしを応援したいと考えています。好奇心を持ち、常に挑戦する姿勢を忘れず、自然や人に寄り添った仕事をすることが目標。趣味は道の駅めぐりと図書館めぐり。

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