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建物  |    2023.12.02

明智光秀ゆかりの福知山城は市民に愛され続ける城だった

福知山城を訪れたのは、とある秋晴れの日。見上げた天守閣が青空に映え印象的でした。

福知山城は明智光秀がつくったとされる城で、現在の姿になるまでには、市民の熱い活動があったといいます。
実際に行ってみた福知山城の魅力をお伝えします。

福知山城ってどんな城?

福知山城は、明智光秀が天正7年(1579年)ごろに築城した城といわれています。

城は、由良川に対して伸びる丘陵を中心に築城された、標高約40mの台地に立つ平山城で、城郭と城下町を堀で囲んだ総構え。

天正3年(1575年)に、明智光秀が織田信長から丹波国攻略を任された際に落城させた、横山城を改修したもので、天守閣のある近世的な城郭であったといいます。

福知山城を建てた後、明智光秀はここを拠点として、娘婿の明智秀満を城代として迎え、福知山の統治を任せました。

本能寺の変後は羽柴秀長などを城主として改修と増築がなされ、江戸時代の有馬豊氏の時代にはほぼ完成します。

江戸時代に入り、城主が頻繁に変わったのち、寛文9年(1669年)朽木植昌が入城して以来、明治維新に至るまで、朽木氏が13代にわたって城主を務めました。

明治6年(1873年)の廃城令によって、天守周辺の石垣や銅門(あかがねもん)を残し、大半が失われていましたが、市民の働きにより昭和61年に再建され、今の姿に至っています。

福知山城に登城!

駐車場に車を停めると、高台の城がすぐ見えます。

おお。これを登るのか…と思うような橋と坂道を登ると、右手にそびえたつ石垣。思わず石垣に見入り、そのまま天守閣を見上げてしまいます。

もう少し登り、開けたところに出ると、天守閣や転用石置き場、銅門番所がありました。

銅門(あかがねもん)番所

銅門番所は、廃城令で取り壊しを逃れた貴重な建物です。
かつては福知山城の銅門の脇にあった番所で、大正時代に天守台に移され、さらに天守閣再建の際に現在の場所に移されました。

顔はめパネルもあり、記念撮影ができましたよ。

転用石が多用された石垣

銅門番所の横には転用石が展示されていました。

転用石とは、石垣の石材として利用されている、五輪塔や宝篋印塔(ほうきょういんとう)、石仏、石臼、灯籠などの石造物のことをいいます。

福知山城の石垣はこの転用石が多く使われており、再建時の発掘調査で500個以上が確認されています。とくに寺社の石塔など多くの転用石を用いた珍しいタイプの石垣なのです。

また、明治時代の廃城令では石垣の一部が残りましたが、その残った石垣からかつての姿をうかがい知ることができます。

一部は野面積(のづら積み)といって、自然石を加工せずに積み上げる手法で造られています。
ひとつひとつの石の大きさに統一感がないので、一見不安定にもみえますが、実は耐久性、排水性ともに優れて頑丈な積み方なのです。

日本一深い井戸「豊磐井」

天守閣の入り口には、城郭本丸のなかにある井戸で日本一深い「豊磐井(とよいわのい)」があります。

まわりの石からしてかなり大きいことがわかり、深さは50mもあります。
もちろん蓋はしてありますが、覗き込むとあまりの大きさに足がすくみました。

福知山市街が見渡せる、天守閣からの眺め

天守閣は展示室になっていて、1階では明智光秀ゆかりの品や文書、肖像画などが展示されています。

「明智光秀家中軍法」など、信長の配下で光秀が活躍した様がわかる書状も見ることができるほか、明智光秀の生涯や本能寺の変後の足跡を追う映像が放映されており、子どもも真剣に見入っていました。
上の階にいくと、江戸時代の城主・朽木氏についての展示があり、甲冑や書状などから江戸時代の様子を知ることができます。

そして最上階へ上がると、福知山の街が一望できました。街との距離が近く、福知山の人々と共に城があったのだなと感じました。

福知山の人々と明智光秀

一般的には悪役のイメージがある明智光秀ですが、福知山では城下町を開拓し、免税や楽市楽座、たびたび氾濫する由良川の治水事業を行うなど、町の発展に尽力した領主として慕われています。

それがわかるのが、城下町にある御霊神社です。この神社は18世紀に光秀の善政を讃えて創建された神社で、主祭神である宇賀御霊大神(うがのみたまのおおかみ)と共に明智光秀が祀られています。

また、福知山城再建の際には「瓦一枚運動」といって、瓦一枚分=3000円を一口として約8500人が寄付をしました。
福知山城の瓦の裏には、寄付者ひとりひとりの名前が墨でしたためたられているそうです。

福知山城周辺の情報

福知山城周辺も楽しめるスポットが多くあります。

福知山城の目の前にある無料駐車場の奥にあるのが「ゆらのガーデン」。
カフェや焼肉、魚料理、揚げパン専門店、芝生広場などが集まった場所で、イベントが開かれることもあります。
訪れた時はちょうどハロウィンのディスプレイが飾られてあり、素敵でした。

他にも近くに、佐藤太清記念美術館や福知山市丹波生活衣館、福知山鉄道館フクレルがあり、1日楽しめるエリアです。

福知山にお立ち寄りの際は、ぜひ福知山城へ行ってみてくださいね。

福知山城の情報

住所:京都府福知山市字内記5番地

電話番号:0773-23-9564

営業時間:9:00〜17:00

休館日: 毎週火曜日(祝日の場合は翌日)、12/28〜12/31、1/4〜1/6

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この記事を書いた人

くるみ

京都府在住、歴史が得意な5児子育て中ライター。Webライティング・ブログ・Kindle執筆を中心に活動しています。得意ジャンルは、歴史とWeb3。歴史の勉強、読書、神社仏閣や遺跡、博物館巡りが好き。秋田県に生まれ育ち、大学進学を機に関西へ。京都といえども雅な古都ではない、一味違う京都府の魅力&ふるさと東北の魅力をお伝えします。

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