Mediall(メディアール)

オンリーワン・ナンバーワンをキュレーションする地方創生メディア

スポット  |    2023.12.21

なんだか可愛い?!北陸では前例のない大量のハニワを見られる小松市埋蔵文化財センター

先日伺った加賀国府ものがたり館の学芸員の方に、小松市埋蔵文化財センターをおすすめして頂きました。

そこで今回は遺跡から出土したハニワなどを見学できる小松市埋蔵文化財センターをリポートします!

お子さんも楽しめるイベントもあるので、親子で歴史に触れられますよ。

小松市埋蔵文化財センターとは?

小松市の中心部から能美市方面へ約20分車を走らせると、豊かな自然に囲まれた小松市埋蔵文化財センターがあります。

土器やハニワなどの出土品を見学可能です。中には矢田野(やたの)エジリ古墳から出土されたハニワや八日市地方(ようかいちじかた)遺跡で出土された国重要文化財も。

貴重な品々をゆっくりと見学できます。

石川県には小松市埋蔵文化財センターの他に金沢市埋蔵文化財センターや石川県埋蔵文化財センターがあるので、マップで検索して行くときには間違えないように注意が必要です。

小松市埋蔵文化財センターを訪れるときには「小松市」を付けて検索してくださいね。

ミニ企画展がお出迎え

館内に入るとすぐにミニ企画展がありました。

土器の数々が並び、加賀や小松、北陸の歴史について解説されています。

貴重な品々が並んでいるので、基本的にほとんどのものは触ることができません。しかし中には触れてもよいものも!

土器の破片を手に取ってみると、質感の違いを感じられます。

土器に触れる機会はなかなかないので、貴重な体験ですね!

お子さんにもよい経験になりそうです。

展示室にはひときわ目を引くハニワの数々

次に展示室に入ると、土器やハニワが展示されていました。

特に気になるのは人物ハニワ…!

左側の土器からハニワに向かって順に見学しました。

八日市地方遺跡は、その昔、さまざまな地域から人々が集まる場所だったようです。

土器や木器などの出土品のうち、1,020点が国の重要文化財となっています。

気になるのは赤い魚のようなもの。

解説を見ると、赤と黒で色づけられた魚の形の木でした。

このような木は全国でも前例がないそうです。

はるか昔に作られたものがこれほど綺麗な赤色をしていることに驚きました。

保存状態がよかったこともあるかもしれませんが、今も色鮮やかで不思議ですね。

素人目では色や形の違いしか分からないハニワの数々。

しかしハケ目と呼ばれるスジを見ると、作るときに使われた工具の違いが分かるそうです。

工具の違いから作った人の違いまで解き明かせるとは…!

そして私が楽しみにしていた人物ハニワ。

種類豊かなハニワは合計で61個確認され、北陸では前例のない大量出土でした。

一つ一つを見ていくと、個体によってポーズや表情が異なり、なんとなく愛らしさを感じます。

出土したときは細かな破片となっていたとあり、このように綺麗につなぎ合わせた人たちの努力を感じました。

いくつあるのかも分からない状態から始まるパズルなんてどれほど難しいでしょうか!

昔の作った人達、そして現代のつなぎ合わせた人の必要とした時間や気持ちに思いをはせました。

子どもが楽しめるイベントも!

小松市埋蔵文化財センターでは、小学生以上が楽しめる古代体験イベントを行っています。

3種類の古代体験

古代体験は時期によって異なりますが、10月~12月は勾玉づくり、組み紐づくり、かごづくりを行っています。

作ったものを見ると、完成度の高さにびっくり。

少し難易度が高い気がしますが、高学年なら大丈夫な難易度です!

小学校4年生以下は保護者と一緒に作るので、親子で楽しめますよ。

勾玉づくりは90分、組み紐づくりは45分、かごづくりは60分とそれぞれたっぷりと体験できます。

予約が必要なので、気になる方はぜひ電話で申し込んでみてくださいね。(0761-47-5713)

加賀立国1200年なぞときQRラリー

加賀立国1200年の節目でさまざまなイベントを開催しています。

その一つがなぞときQRラリーです。

能美ふるさとミュージアム、秋常山古墳群、加賀国府ものがたり館、そして小松市埋蔵文化財センターの4カ所に問題文と答えのQRコードがあります。

4つのなぞの答えを集めると巾着袋がもらえるので、ぜひ親子でチャレンジしてみてくださいね!

目にする機会が少ないさまざまな種類のハニワを見るチャンス

なかなか見る機会の少ないハニワを間近で見ることができました。

貴重な出土品の数々を見ると、その当時の技術力の高さを感じます。

大人向けの博物館なのかなと思っていましたが、子どもも一緒に楽しめる施設でした。

館内は広すぎないので、子どもでも飽きずに最後まで回ることができ、体験も充実しています。

ホール・展示室の内容は定期的に変更されるので、取材時とは異なっている可能性があります。

ぜひその時々の展示を楽しんでみてくださいね。

親子で歴史に触れられる小松市埋蔵文化財センターを訪れてみてはいかがでしょうか。

施設の情報

小松市埋蔵文化財センター

住所:〒923-0075 石川県小松市原町ト77-8(詳しくはこちら

開館時間:9時~17時(入館は16時30分まで)

休館日:毎週水曜日(祝日を除く)、祝日の翌日、年末年始(12月29日~1月3日)

※開発協議は休館にかかわらず対応(土日祝日・年末年始を除く)

入館料:無料

※ホール・展示室の内容は、定期的に変わります。ホームページ等でご確認ください。

記事をシェアする

この記事を書いた人

平尾 夏紀

福井県永平寺町出身、就職は富山県、現在は石川県在住。WEBライター歴6年の30代。ポケモンGO、ポケカを好むポケモン好き。2年前からはSnowManの虜に。生粋の北陸人がまだ知られていない北陸の食や行きたくなるような場所をたっぷりご紹介します!

関連記事