こんにちは!Mediallライターのぞみです。今日も私が大好きなスポットを紹介します。
今回紹介するのは福岡県の大牟田市動物園です。
これは入園ゲート前にどーんと立っている看板です。
初めて訪れた人には「?」と首をかしげてしまうはず。
しかしこれには、ちゃんと理由があります。
大牟田市動物園は全国でも数少ない「動物福祉を伝える」動物園です。
園内に入ると、あなたも「この動物園、ひと味違うな…」と感じられるハズ。
この記事では動物だけじゃなく、人までも幸せになってしまう大牟田市動物園について
そしてなぜゾウがいないのか!?前編・後編でご紹介します。
大牟田市ってどこにある?どんな場所?
大牟田市は福岡県最南端にあり、博多からも熊本市からも車で1時間ほど。
ちょうど福岡と熊本の県ざかいにあたります。
大牟田市といえば三池炭鉱!
かつては日本最大級の出炭量を誇り、九州を代表する炭坑でした。
閉山後は国の重要文化財や世界遺産にも文化遺産として登録されており
観光スポットにもなっています。
大牟田市動物園の魅力とは?
大牟田市動物園は動物の数がとてつもなく多いわけでもなければ、パンダなど超レアな動物が
いるわけでもありません。
雰囲気的には、地元の家族がのんびり過ごしているようなこじんまりとした動物園です。
ところが
入園ゲートをくぐると、最初に目にするのはたくさんの手作り看板。
看板がたくさんありすぎて、とても全て紹介しきれません。
動物園の取り組みが「これでもか!!」と紹介されています。
しかも看板にはQRコードがついていて、動物たちの動画をYouTubeで見ることもできます。
さすが「動物福祉を伝える」ことをテーマにした動物園。
職員さんの手作り看板からは、動物たちへの溢れるほどの愛が伝わってきますね。
そもそも「動物福祉」って何なの?
動物福祉とは「動物が環境と調和して、健康・幸せであること」
大牟田市動物園では、2つの取り組みを中心に行っています。
1つめが「環境エンリッチメント」
動物たちが心身ともによりよく生活できるように、環境を豊かにする工夫のことです。
たとえば、レッサーパンダにはこんな工夫がしてあります。
つたっていけるように木が配置してあって、たくさん動き回れそうです。
取り組みの2つめが「ハズバンダリートレーニング」
これは体重測定や採血など、動物の健康管理のために飼育で必要な行動を
動物に協力してもらいながら行うトレーニングのことです。
麻酔をしなくてよくなるなど、動物たちの苦痛を減らすことができます。
ツキノワグマのツッキーはハズバンダリートレーニングで
体重計にのったり、口を開けたり、採血の機械に腕を入れられるようになったそうです。
すごいですね!
確かに動物たちが処置に協力してくれるようになれば、動物にも飼育員さんも負担がかなり減りそうです。
大牟田市動物園にゾウがいない理由
ここで種明かし。
大牟田市動物園には、なぜゾウがいないのか?
ゾウは群れで生きる動物なのだそうです。
群れで飼える場所がない大牟田市動物園では、あえてゾウを飼わないという選択をしています。
その選択も素敵だと思いますが
入園前に教えてくれる心意気も、また優しい。
後編では、実際に園内の様子をくわしくレポートします!
施設情報
大牟田市動物園
住所:福岡県大牟田市昭和町163番地
駐車場:普通自動車335台。普通自動車は20分以上24時まで¥200。
電話:0944-56-4526
営業時間:9:30~17:00(12月~2月の冬季は9:30~16:30)※入園は閉園1時間前まで。
休園日:毎月 第2・第4月曜日(祝日および振替休日の場合はその翌日)
年末年始(12月29日~ 1月 1日)
入園料:大人(高校生以上)¥500/小・中学生¥100/未就学児 無料
高校生の土・日・祝日の料金は100円。
各種割引あり。詳しくは公式HPでご確認ください。