こんにちは!Mediallライターののぞみです。
「ゾウはいません」動物福祉にこだわる、福岡県大牟田市動物園(前編)では
大牟田市動物園の動物福祉への取り組みについて、ご紹介しました。
ここからは実際に園内の様子をくわしくリポートします。
園内ルートは一本道
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大牟田市動物園は入り口と出口が同じ。行きと同じ道を折り返して帰ってきます。
途中に小山や橋がありますが、スロープも設置されていてバリアフリー。
ゆっくり歩いても1時間ほどの道のりです。
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まず、最初に感じるのは園内に緑が多いこと。
高台ということもあり、歩いていると心地よい風を感じます。
動物への配慮なのかBGMもかかっていません。
そのため風で葉っぱがそよぐ音や鳥のさえずりなど、自然の音がやさしく聞こえてきます。
そこにいるだけでヒトも心地よくなってしまう空間です。
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バードケージ内で自由にすごすクジャク
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巨大なバードケージ(鳥かご)に入ってみましょう。
バードケージは「鳥の楽園」としてたくさんの鳥がのびのびと暮らしています。
来園者はこの中に入って、鳥たちを直接見ることができます。
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バードケージに入ると、目の前にとつぜんクジャクが。
クジャクとの距離は3mほど。
周りが森ということもあり、ジャングルで偶然遭遇してしまったかのような気分です。
あまりの美しさに、時間を忘れて見入ってしまいました。
ロープで自由に移動できるナマケモノやリスザル
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お次はナマケモノやリスザルのケージに入ってみましょう
このケージの特徴は、木々などを伝って移動する習性に配慮して
飼育室や木々の間がすべてロープや木の枝でつながっていること。
ルートをつなげることで、動物たちが自由に動き回れるように工夫されています。
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と言っている間にリスザルが、私の頭の上を通り過ぎて行きました。
森にたたずむライオン…カッコいい!
私は昔から、動物園のライオンを見るのが少し苦手でした。
小さいころ近隣の動物園で、コンクリの檻の中を行ったり来たりするライオンを見ていたからです。
けれど大牟田市動物園のライオンの姿を見て、ハッとした気持ちになりました。
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さすが「百獣の王…!」カッコいい。野生の美しさを感じます。
ちなみにオスとメスは別々に飼育されています。
オスはケージの中にいますが、ケージの中でも少しでも運動できるように木の枝があるなど
工夫されていました。
ハズバンダリ―トレーニングも見ることができる
平日午後の時間には、ハズバンダリ―トレーニングを実際に見ることができます。
ハズバンドトレーニングとは「体重測定や採血など、動物の健康管理のために飼育で
必要な行動を動物に協力してもらいながら行うトレーニング」のこと。
ハズバンダリ―トレーニングガイドのスケジュールは次のとおり。
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私は残念ながら訪れた日に見ることができなかったのですが、
ハズバンダリ―トレーニングを間近で見られる貴重な機会ですね。
大牟田市動物園にはキリンやアムールヒョウ・レッサーパンダなど、その他にも
たくさんの動物がいて、それぞれの動物に対する工夫を学ぶことができますよ!
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園内には休憩所もあり、のんびり過ごせます。
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小さい子連れには嬉しい、ベビーカーの貸し出し。
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なんと園内には無料で入れる絵本図書館もあります。
子どもと一緒にゆっくり丸1日過ごせそう。
この絵本図書館もとっても素敵なので、今後ご紹介したいと思います!
おわりに
動物園は自然そのものではないので、動物たちがそこで野生と同じように過ごすのは
難しいことかもしれません。
だからこそ、さまざまな工夫をして動物福祉を伝え続ける大牟田市動物園の姿に
心が温かくなりました。
施設情報
大牟田市動物園
住所:福岡県大牟田市昭和町163番地 駐車場:普通自動車335台。普通自動車は20分以上24時まで¥200。 電話:0944-56-4526 営業時間:9:30~17:00(12月~2月の冬季は9:30~16:30)※入園は閉園1時間前まで。 休園日:毎月 第2・第4月曜日(祝日および振替休日の場合はその翌日) 年末年始(12月29日~ 1月 1日) 入園料:大人(高校生以上)¥500/小・中学生¥100/未就学児 無料 高校生の土・日・祝日の料金は100円。 各種割引あり。詳しくは公式HPでご確認ください。