古来から日本人は想いを木に結んできました。
平安時代では、今で言うラブレターを木の小枝に結んで届けるのが一般的だったそう。
今回はさくらんぼを木に結ぶことでも知られる【赤坂氷川神社】の魅力をご紹介します。
赤坂・六本木の氏神である赤坂氷川神社
赤坂氷川神社は赤坂駅と六本木駅の間にあり、赤坂・六本木地域の氏神様でもあります。
赤坂6番出口、六本木7番出口からそれぞれ歩くこと8分ほどで到着。
都心の中に、緑豊かな神社が見えてきました。
いざ、鳥居をくぐって神社の中に入りましょう!
赤坂氷川神社とは?
赤坂氷川神社の歴史は一千年を超えていますが、現在の社殿は三百年前に徳川吉宗の命で建てられました。
都内では珍しく自然豊かな、江戸の情景が残る神社です。
そんな赤坂氷川神社は「縁結び」のご利益がすごいと、話題になっている神社でもあります!
縁結び三柱の神様を祀っているそう。
鳥居をくぐると右手に見える公園と大きな木。
写真左右の大きな木はイチョウの木です。
なんと、推定樹齢は400年!災害や戦争などを乗り越えた強い生命力を感じます。
こちらは毎月変わる花手水。
赤坂氷川神社社務所で開催されている花活け教室「はなのみち」が奉納しています。
この日は春らしく桜や梅などで彩られていました。
こちらが本殿。
豊かな緑の中に本殿の赤が映えます。
たくさんの木々に囲まれた空間にある本殿を前にすると、いつも穏やかな気持ちになれます。
日によっては神前結婚式が行われていることもありますよ。
お守り、絵馬、おみくじ
良縁祈願のおみくじには、恋愛に特化した内容が書かれています。
中にはおみくじと一緒に、ちりめんで制作された、可愛らしいさくらんぼが!
実は、このさくらんぼ、一体ずつ巫女さんが赤い糸を結びつけてくれているんです。
古来から「縁結び木」として知られている梛(なぎ)の木に、さくらんぼを結んで願掛けします。
おみくじのさくらんぼには、赤や紫などいくつか種類があり、可愛くて思わず持ち帰りたくなるほど!
おみくじには良縁祈願以外にも、開運のおみくじやちょっと変わった干支おみくじもあります。
自分の干支や今年の干支、好きな干支など選び方は自由!
職人さんが一体ずつ丁寧に奉製をされているので、ぜひお気に入りの一体を見つけてくださいね!
縁結びはもちろん、学業成就や健康など、お守りも数多くの種類があります。
ほかにも毎月、花の柄が変わる花福鈴や、ご神木のイチョウの木を表した、いちょう守りまでさまざま。
縁結ひ、江戸千代紙
こちらは本殿手前にある縁結ひ。
日本は昔から願いを書いた紙を神社やお寺の格子に結んで、縁結びを願う風習があったそう。
当時と同じように願いを書いた紙を格子に結び、縁結びをお願いしましょう。
紙は季節に合わせ都度変わり、今回は「春の色」の3色が用意されていました。
「桃色」「若苗色」「藤色」で春を表しています。
縁結ひの窓ガラスに貼られている江戸千代紙。
江戸千代紙とは華やかな色彩の和紙を木版手刷りしたもの。
江戸を感じられる和紙。窓から光が透けて色彩の美しさを表現しています。
いろんな色の和紙が貼られていて、微妙な色の違い、はっきりとした模様、つい見とれてしまいます!
本殿以外にも!
境内に展示されている山車。かつて江戸でのお祭りは山車が使用されていました。
「山車」は車輪がついており、人の力で引いて移動し、人形がカラクリで上下するのが特徴です。
赤坂氷川神社では赤坂氷川山車保存会を設立し、保存や修復を行い、山車文化復活・発展に尽力しています。
境内の中には公園「氷川神社境内遊び場」があり、休みの日にはお子さんの遊ぶ姿も見えます。
建立当時とほぼ変わらない、赤坂氷川神社。
当時は公園はありませんが、江戸の子どもたちも自然豊かな境内で遊んでいたのかな?と思わず想像してしまいます!
由緒ある赤坂で江戸を感じよう!
赤坂と六本木という都心ど真ん中にある自然豊かな赤坂氷川神社。
ビル群の中にある神社は、日常に疲れたとき、一息つけるようなスポットでもあります。
時代は違えど、それはきっと江戸の人々も感じていたことでしょう。
縁結びを望む皆さんも、都心の中で癒されたい皆さんも、赤坂氷川神社で江戸を感じながら参拝してみませんか?
赤坂氷川神社
住所:東京都港区赤坂6-10-12
電話番号:03-3583-1935
社務所受付:9:00~17:00