札幌市西区で「サーモン行ってくる」といえば「湯屋・サーモン」。
ちょっぴりわかりにくい場所にある隠れた名店、地元民が足しげく通う銭湯です。
今回は、地域に愛され続ける魅力たっぷりのサーモンを【前編】【後編】にわけて紹介します。
湯屋・サーモンはピンクの建物が目印
サーモンへたどり着くには、メイン道路のところどころに設置された看板を見ながら行くとスムーズです。大きな看板に書かれた「湯屋・サーモン」が見つかりました。
そこで気になるのが銭湯の名前です。
銭湯ならではの「○○湯」や「○○の湯」ではなく「湯屋・サーモン」。
サーモンという人物がいるワケでもない、サーモンが泳いでいるわけでもありません。
「北海道の秋鮭(サーモン)は川で生まれ、太平洋を回遊後、成長した姿でまた同じ川に戻ってくる。1度来てくださったお客様に、また戻ってきてほしいという想いから『湯屋・サーモン』となった」そうです。
2002年の開業から地元民に愛される銭湯として日々営業しており、平日でも営業時間前から大行列です。
オープン時の様子を見せてもらうと、開店と同時に30人ほどが一気に来店するほどの盛況ぶり。
食品メーカー勤務から銭湯の道へ
今回取材に応じていただいたのは、ラグビーが趣味のサーモン取締役・武政さんです。
実は、東京でバリバリのサラリーマン経験があります。東京出身の武政さんは、某食品メーカーで営業やマーケティングのお仕事をしていました。
公私ともに充実した日々を過ごしていたようですが、今後の人生プランとして北海道への移住を決意。
会社を辞めたあとは、奥様のご実家が経営していたサーモンの営業を任されることとなりました。
サーモンには幅広い層のお客さんが訪れますが、なかでも60代以上が多いといいます。
地域密着型の銭湯だからこそ、地元の方々とのコミュニケーションを大切に。
武政さんは気さくでありながらも、お客さんを気にかけながら会話をしている印象を受けました。
くつろぎ処に新たなスペース「こどものゆ」誕生
2023年、サーモンに「こどものゆ」がオープンしました。
シャワーや桶も完備しており、子ども納得のお風呂気分が味わえるスペースとなっています。
子連れで来店するお客さんの「ほっと一息」が叶う場所ですよ。
以前は施設内に喫煙所が設置されていましたが、子どもたちを大切にしたいという想いから喫煙スペースを撤去。
完全禁煙となったサーモンは、0歳の赤ちゃんでも訪れやすい場所となりました。
奥に畳のくつろぎ処があるので、親は子どもを見守りながらゆっくりと過ごせるのが嬉しいです。
ここはスーパー?野菜に果物、焼き鳥まで
サーモンでは食品の購入が可能です。
創業当初から続いている習慣で、新鮮な野菜や果物は古い付き合いの農家さんから仕入れています。
今ではお客さんからのリクエストが多く、武政さん自ら市場へ出向くことも。
野菜だけを買いに来る方もいるほど人気のコーナーとなっているため、お風呂あがりにチェックすると、欲しかったものが売り切れ!も珍しくありません。
スーパーよりも安く売られているものもあるので、気になる食品があればお風呂に入る前に買っておくことをオススメします。
イベント開催やグッズ販売も
サーモンで恒例イベントとなった、お正月の「獅子舞い」。
毎年盛況で、ゆったりとした時間が流れるお正月を盛り上げてくれるそうですよ。
サウナを求めて来店されるお客さんも多く、サーモングッズが欲しい方向けの品揃え豊富なグッズも人気です。
サーモンは札幌市でも珍しいオートロウリュサウナが体感できるため、サ活をしている方々でうっかり「サウナハット」を忘れても売店で購入可能です。
ほかにも、オリジナルTシャツやトートバッグ、ステッカーなど気になる商品も多くあります。
サーモンスタッフ作成のファンタジー感あふれるポストカードも人気です。絵の世界観が好きで、わたしも購入しちゃいました!!
最後に
今回は「湯屋・サーモン」の取締役・武政さんのエピソードとともに、サーモンのくつろぎ処、人気の野菜やグッズなどを紹介しました。
【後編】では、いよいよ銭湯ののれんをくぐって浴場へと足を踏み入れます。
コロナ禍で銭湯にどのような変化があったのか、札幌市内初のオートロウリュ導入についても聞いてきましたよ!
施設情報
「湯屋・サーモン」
住所:北海道札幌市西区発寒7条14丁目16番15号
電話番号: 011-669-1004
営業時間:平日12:00-23:00/土日祝9:30-23:00
(最終受付22:30)
定休日:毎月第2・第4木曜日(祝日除く)
駐車場:あり
料金:大人490円(サウナ利用+100円)
小学生150円/小人80円
※お得な回数券/お誕生日割引/ネットクーポンあり