こんにちは、Mediallライターの森崎遼平です。
温泉と言えば草津温泉や別府温泉が有名ですよね!
実は福島市も飯坂温泉・土湯温泉・高湯温泉を有する温泉の宝庫なんです。 3つの温泉郷は「福島三名湯」と呼ばれ、たくさんの温泉好きを魅了しています。
中でも土湯温泉郷は福島市の西部に位置し、吾妻連峰から湧き出る清流「荒川」の渓谷にある大自然に囲まれた温泉地です。
福島城下町から会津方面へと向かう会津街道(土湯街道)の宿場としての役割を兼ね備えた温泉郷として、1400年の歴史を古湯として知られ、近年では県外のみならず外国からの旅行者も訪れ賑わいをみせています。
今回は、そんな土湯温泉郷をご紹介します。
福島市街からアクセス抜群|日帰り旅行にもおすすめ
吾妻山の山麓に、ひっそりと佇む土湯温泉郷。
福島駅からバスで約40分、福島西インターチェンジから車で約20分と、アクセスが非常に良いのも土湯温泉の魅力の一つです。電車やバスを利用すれば、気軽に訪れることができ、温泉好きにはたまらないスポットとなっています。
温泉街の散策や様々な温泉施設を楽しむことができ、心身ともにリフレッシュできる場所です。温泉街を流れる荒川は、まるで自然の絵画のように美しく、渓谷沿いに点在する宿は、どこか懐かしさを感じさせる佇まい。
思わず「こんな場所で過ごしたい!」と思わせる風景が広がっています。
川のせせらぎを聞きながら、ほっと一息つくのもいいですし、宿の温泉に浸かって日々の疲れを癒すのも最高の贅沢ですよね。
また、温泉宿では旬の食材を使った料理が味わえ、特に新鮮な川魚や山菜料理は絶品です。 夕食後には、温泉街を散策して提灯の灯りが揺れる風景を楽しむのもおすすめです。
温泉街のシンボル巨大こけし像がお出迎え
土湯温泉街の入り口に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのが、高さ3メートル、重さ500kgの巨大なこけし像!
このビッグなこけしが、温泉街を訪れる人々を優しくお出迎えしてくれます。その堂々たる姿に、思わず「でっかい!」と声が出てしまうこと間違いなしです。
このこけし像は、土湯温泉の伝統工芸「こけし」をモチーフにしたもので、温泉街のシンボルとして長年親しまれてきました。頭頂部の蛇の目模様が特徴で、まるで「ようこそ!」と言わんばかりの素朴で可愛らしい表情が、見る人の心を和ませます。
実は土湯温泉は「東北三大こけし」の発祥地のひとつとして知られていて、こけし作りがとても盛んな地域なんです。
職人たちが一つ一つ手作業で作り上げるこけしは、温泉街のいたるところで出会うことができ、見るたびにその愛らしさに思わず心がほっこり。
土湯温泉を歩いていると、温泉の湯けむりだけじゃなく、あちらこちらで「こけし」に出会えます! まるでこけしたちが温泉街を見守るかのように、道のあちこちにこけしの像やパネルが設置されています。
いたるところで出会うその姿は、まるで温泉街の案内人。道行く人に笑顔を届け、記念写真のシャッターチャンスを演出してくれますよ。
旅の記念に、友人や家族と記念撮影もしてみてはいかがでしょうか。
まずは観光案所に行ってみよう!
土湯温泉を訪れた際に、まず立ち寄りたいのが温泉街の中心にある観光案内所。
観光案内所では、土湯温泉の豊かな歴史や文化、自然に関する魅力的な情報がたくさん提供されています。また、温泉街の詳細なマップやパンフレットも配布されているため、初めて訪れる方でも迷うことなく観光を楽しむことができます。
季節ごとに開催されるイベント情報や、観光客向けのレンタサイクル、荷物の預かりサービスなど、便利なサポートも充実しているので、安心して散策が楽しめます。
さらに、宿泊施設や飲食店の情報も詳しく案内しており、おすすめの温泉宿や地元のグルメを見つける際にも非常に役立ちます。観光の際にはぜひ立ち寄って、情報を収集してみてください。
こけし工房では絵付け体験もできる
温泉街には、いくつかのこけし工房が点在しており、そこで実際に「絵付け体験」を楽しむことができます。完成したこけしは、世界にひとつだけの手作りのお土産として持ち帰ることができ、旅の思い出をいつまでも形として残すことができます。
土湯温泉を訪れた際には、ぜひこけし工房での絵付け体験にも挑戦して、伝統工芸の魅力に触れてみてください。
熊野神社|歴史と信仰が息づく、土湯温泉の鎮守
土湯温泉街を見守るように静かに鎮座する熊野神社。
この神社は、江戸時代から土湯温泉の鎮守として信仰されてきました。温泉街の守り神として、長い歴史の中で多くの人々の崇敬を集め続けています。
毎年10月15日には、この熊野神社で例祭が行われます。例祭では、華やかな神輿が温泉街を練り歩き、地元住民や観光客も共に五穀豊穣や無病息災を祈願します。この日ばかりは、温泉街全体が活気に満ち溢れ、神聖な雰囲気とお祭りの賑わいが入り混じる特別な一日となります。
神社の境内には、風格ある本殿、拝殿、そして社務所が並びます。
本殿は安永3年(1774年)に建てられた歴史的建造物で、国の登録有形文化財にも指定されています。
時を超えて保存されてきたその佇まいは、訪れる人々に荘厳な雰囲気を伝え、地域の歴史と文化に触れる貴重な場となっています。
土湯温泉のシンボル|聖徳太子像
温泉街を見下ろす高台に鎮座する聖徳太子像は、土湯温泉を代表するシンボル。 聖徳太子像は、1932年に建立されました。土湯温泉の開湯伝説にゆかりのある聖徳太子を祀り、温泉街の繁栄と人々の幸福を願って建立されました。
聖徳太子像は土湯温泉街の中心地から徒歩約10分の場所にあるので、温泉街を散策しながら、聖徳太子像を訪れるのもおすすめです。
温泉街にはお土産どころも満載
土湯温泉を訪れたら、ぜひ立ち寄りたいのが温泉街に点在するお土産どころ。古き良き温泉街の風情を感じながら歩けば、素朴で温かみのあるお店が並んでいます。
温泉まんじゅうや地元で愛される銘菓、手作りの工芸品など、ここでしか手に入らない一品がたくさん揃っています。
また、地元の農産物やお酒も注目ポイント。
福島の豊かな自然で育まれた新鮮な野菜や果物、地酒など、旅の思い出とともに持ち帰りたくなる逸品がずらり。温泉街を歩きながら、ぶらっとお土産店をのぞいてみれば、きっとお気に入りが見つかるはずです。
土湯温泉でのひとときを締めくくるのにぴったりのお土産探し。旅の思い出を詰め込んで、心も体も満たされる贅沢な時間を楽しめます。
歩き疲れたら足湯で疲れを癒そう
土湯温泉を歩き回って、そろそろ足が重くなってきたら、ぜひ立ち寄ってほしいのが温泉街に点在する足湯です。
ここでは、足元からじんわりと体全体を温めてくれる温泉に浸かりながら、疲れた足をリフレッシュできます。
足湯に浸かりながらのんびりと温泉街の風景を楽しんでいると、まるで時間が止まったかのような不思議な感覚が訪れます。
歩き疲れた体も、気がつけばすっかり軽くなり、また街を散策する元気が湧いてきます。
足湯に入る際は足を拭くタオルを忘れずに持参しましょう。 施設によっては用意されている場合もありますが、念のため持参しておくと安心です。
足湯 かじかの湯
「かじかの湯」は、そのユニークなオブジェと熱々の湯が魅力の足湯です。
かじかの湯のシンボルは、高さ1.8メートルの巨大なこけしのオブジェです。浴槽の中央に立っているこのこけしは、どこかユーモラスでありながら、土湯温泉の象徴として人々の心を掴んでいます。
このこけしとの記念撮影は、訪れた証としておすすめです。
かじかの湯のお湯は、キリッとした熱さが特徴。 冷え切った体を芯から温めたい方におすすめ。荒川大橋のたもとに位置しているので、雄大な自然を眺めながら、熱湯につかる贅沢な時間が過ごせます。
足湯 月のゆぶじぇ
「月のゆぶじぇ」は、その名が示すように、月をテーマにした幻想的な雰囲気を楽しめる足湯施設です。屋根が設けられているため、天候に関係なく快適に利用できるのが魅力です。
夜になるとライトアップが施され、まるで月夜に浮かぶような幻想的な空間が広がります。2つの浴槽は異なる温度に設定されており、利用者は好みに応じて温度を選ぶことができます。
月のゆぶじぇの周辺には、飲食店や宿泊施設などがあります。足湯を楽しんだ後に、周辺を散策してみるのもおすすめです。
足湯 土ゆっこ
「足湯 土ゆっこ」は川の流れを聞きながら、緑豊かな自然の中で足湯を楽しめるように設計されています。まるで自然の中に溶け込んでいるかのような開放感が魅力です。親水公園内に位置しているため、足湯だけでなく、川遊びや散策など、様々なアクティビティを楽しむことができます。
夏には子供たちが水遊びを楽しむ姿もよく見られ、家族連れにも人気のスポットです。また、周辺には遊歩道が整備されており、森林浴を楽しみながら散策することもできます。
まとめ
福島県にある土湯温泉郷は、都会の喧騒を忘れさせてくれる、心身ともにリフレッシュできる場所です。静かに流れる荒川沿いに佇む温泉街は、まるで絵本の世界のような、どこか懐かしい風景が広がっています。
湯煙が立ち込める中、自然の音だけが心地よく響き、心が安らぐひとときを過ごすことができます。日常の疲れを癒し、心身をリフレッシュしたい方におすすめです。
日帰りでも十分に楽しめるので、ぜひ訪れてみてください!
アクセス
- 電車: JR福島駅からバスで約40分 ※福島駅東口7番バス乗り場から、土湯温泉行きのバスが出ています。
- 車: 東北自動車道福島西ICから約20分
土湯温泉観光交流センター
- 住所: 福島県福島市土湯温泉町字坂ノ上27番地の3
- 電話番号: 024-572-5503
- 営業時間: 午前9時から午後6時(駐車場は午後9時まで)
- 定休日: 年中無休