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スポット  |    2025.05.09

3つの日本一を保有する丸亀城を散策してみよう

「日本一の〇〇」。

自分が住んでいる地域に日本一の〇〇があると、なんだか誇らしい気持ちになりますよね。

丸亀市にある丸亀城には、日本一高い石垣、日本一深い井戸、日本一小さい天守という3つの日本一があります。

築城400年の歴史あり全国に現存する木造天守十二城の1つで、場内の展望エリアからは瀬戸大橋や飯野山(讃岐富士)が一望できる観光スポットです。

今回は地元住民の憩いの場所でもある丸亀城を紹介しますので、ぜひ最後までお読み下さい。

丸亀城と歴史について

丸亀城とは

丸亀市街地の南部に位置する亀山(標高約66m)に築かれた平山城で、別名「亀山城」または「蓬莱城」ともいい、本丸・二の丸・三の丸・帯曲輪・山下曲輪があり、南北約460m、東西約540mの広大な敷地です。

天守・大手一の門・大手二の門は重要文化財に指定されており、大手門と天守が両方とも現存するのは丸亀城、高知城、弘前城のみで歴史的にも非常に重要な文化財です。

「石垣の名城」として全国的に有名で、(公財)日本城郭協会が選定した「日本100名城」にも選ばれ、散歩や花見など丸亀市民の憩いの場所となっています。

丸亀城の歴史

室町時代初期、細川頼之重臣の奈良元安が亀山に砦を築くのが始まりです。

時は過ぎ豊臣政権時代の1597年(慶長2年)に生駒親正氏が讃岐17万石を与えられ、亀山に丸亀城を約6年の年月をかけて築きました。1615年(元和元年)一国一城令により破却の危機にさらされますが、立ち入りを厳しく制限することにより回避。廃城にはなりましたが、破却の危機から守りました。

1640年(寛永17年)生駒氏がお家騒動により現在の秋田県に転封(所領を別の場所に移すこと)。変わって山崎家治氏が領主となり、丸亀城を再築します。

1657年(明暦3年)山崎氏が絶家になり、大洲藩主加藤氏が無主になった丸亀城を守りました。翌年1658年(万治元年)京極高和氏が丸亀藩主になり、1660年(万治3年)丸亀城天守が完成。1869年(明治2年)まで京極氏の居城になっています。

近現代の歴史を見ると、天守が1943年(昭和18年)国宝、1950年(昭和25年)重要文化財に指定、1953年(昭和28年)丸亀城跡が国の史跡に指定、1957年(昭和32年)大手門が重要文化財に指定、2006年(平成18年)日本100城名城に選定さるという歴史があります。

3つの日本一を紹介

1、「石垣の名城」丸亀城の石垣は日本一高い

丸亀城は「石垣の名城」として有名で、山麓から山頂まで4重に重ねられて総高60mになり、総高として日本一となります。1番高い部分は三の丸石垣で高さ22mあり、実物を見ると迫力満点です。

石垣下部は傾斜が緩く、上にいくにつれて急な勾配となり「扇の勾配」と呼ばれています。

現在の「搦め手(からめて)」(裏門側)から登る道ですが、こちら側からも石垣を見ることができます。

丸亀城の中で「最も美しく丁寧に積み上げられた石垣」と言われ見る価値がありますので、丸亀城に来たときは裏側にもぜひ足を運んでみてください。

2、深さ約65m!日本一深い井戸

二の丸にある井戸は、絵図によると深さ約65mあり日本一深い井戸と言われ、現在も水を湛えられているようです。

伝説が残っており、石工名人の羽坂重三郎(石垣を作った人)は城主に「この石垣は見事。登れる人はいない」と褒められたそうです。羽坂重三郎は「私なら登れる」と言い、短い尺の鉄棒で軽々と登ってしまいました。それを見た城主は、敵と通じると危険な人物だと思い嘘の井戸調査を命じ、羽坂重三郎が中に入っているときに上から石を落とし埋め殺した、という話があります。

現在は、落ちないようにされています。なにも見えませんでした。

3、現存する天守の中では日本一小さい天守

本丸に登ると江戸時代に建てられた天守があります。現存する天守の中では最も規模が小さく、高さは15mです。

入るのに400円が必要です。

もし、入らない場合は絶景を楽しむ方法もあります。

北側の展望エリアからは、丸亀市街が一望でき、晴天なら瀬戸大橋まで見えます。

南側の展望エリアからは、飯野山(讃岐富士)が見えます。

丸亀城内のその他の見所

3つの日本一以外にも丸亀城には見所がありますので、紹介します。

息切れ必須!見返り坂

大手門を抜けると見えてくる見返り坂。傾斜が急でときどき見返りたくなるという理由から見返り坂といわれています。

丸亀福男選手権の会場でもあり、この急勾配の坂を100m走るようです。ちなみに一般の部(高校生以上)の1位のタイムは14.92秒だそうです。速いですね。

登り切って振り返ると、「よく登りきった」と自分を褒めたくなる程の急勾配です。

丸亀城の搦め手(からめて)側は四季を感じながら散歩ができる

名所や観光スポットではなく、個人的に好きな場所です。

訪れる季節によっていろいろな花をみることができますし、木陰に入って椅子に座って季節を感じるのにも最適の場所です。

歩いていると花を発見しました。平和ですね。

城泊の舞台「延寿閣別館」

2024年から城泊の舞台として整備された、京極家ゆかりの和風建築物です。

1泊あたり大人2名利用(朝・夕食付)で約120万円するらしいですよ。

貴重な城泊体験をしてみたい方は、下記の公式サイトをご利用くださいませ。

【公式】丸亀城キャッスルエクスペリエンス | 城泊 | 400年の歴史を持つ丸亀城を独占する旅

アクセス方法

住所:香川県丸亀市一番丁

・車

→無料駐車場

丸亀城内資料館南側:午前6時~午後7時(イベントにより変動あり)約50台。

→有料駐車場

・大手町第一駐車場:24時間 約170台。
入庫開始から1時間以内は無料。
資料館、天守、城内観光案内所のいずれかの認証機にて処理すると、さらに追加で1時間無料。
その後30分毎100円(午後10時~翌日午前7時まで上限400円)

・大手町西駐車場:137台 30分毎100円。
資料館、天守、城内観光案内所のいずれかの認証機にて処理すると、2時間無料。
その後30分毎100円(午前2時~午前7時まで上限400円)

・大手町第三駐車場:14台 30分毎100円

・駅前地下駐車場:263台
入庫開始から1時間以内無料。
資料館、天守、城内観光案内所のいずれかの認証機にて処理すると、さらに追加で1時間無料。
その後30分毎100円(入庫後24時間以内上限1,000円)

・鉄道

JR丸亀駅下車、徒歩約15分

・バス

丸亀市コミュニティバス、丸亀城駅前下車。

(令和6年10月1日改定分)丸亀コミュニティバス 路線図・時刻表・運賃表 – 丸亀市公式ホームページ

まとめ

3つの日本一、絶景スポット、四季を感じられる歩道、歴史的建造物、お土産コーナーなど丸亀城には見所が満載です。

丸亀市に来たときはぜひ丸亀城に足を運んでみてください。

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この記事を書いた人

きたさと さとし

”ゆでガエル”にならぬように気をつけている香川県丸亀市在住のライター/趣味は温泉巡り、散歩、瞑想/温泉が好きで勉強したく温泉ソムリエをget。只今温泉について勉強中/丸亀市で1番好きな場所は自宅/好きな季節は冬/しいたけが大好き(何個でも食べられます)/地域のまだ見ぬ世界を、わかりやすく発信できるよう心がけて記事を書いていきます。

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