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スポット  |    2023.09.18

みんなで作る新しい居場所。一箱本棚オーナー制度を取り入れた駅の図書室『FLAT』

港町として栄えた木更津。

昭和から平成にかけての時代には百貨店や映画館、ゲームセンターなどが駅前に集結していました。

しかし、郊外の住宅地開発や大型商業施設の登場によって市民のライフスタイルが変わり、かつて賑わっていた駅前はシャッター街になりつつあります。

そんな木更津を盛り上げようと、市民が主体となったまちづくりが進められています。

今回ご紹介する、駅の図書室『FLAT(フラット)』もその取り組みのひとつ。

本を通じて人と人とが出会い何かが生まれる、新しい居場所。

9月1日にグランドオープンした『FLAT』にお邪魔してきました!

市民の拠り所「みんなの図書室」

木更津駅東口

『FLAT』があるのは木更津駅東口(太田山口)の階段下。

以前コンビニがあった場所ですが、しばらくシャッターが閉まった状態が続いていました。

そこにオープンしたのが、市民の拠り所となる新しい居場所『FLAT』です。

みんなの図書室FLAT
ワークショップで完成した床と柱

『FLAT』は「一般社団法人まちづくり木更津」が主体となって、市内の高校生による「木更津市中心市街地活性化協議会・ユース部会」を設立し、何気なくふらっと立ち寄れる場所として立ち上げられました。

今年4月からプレオープンしていましたが、今回正式にグランドオープン!

外のエリアも一新し、木更津駅前の新しい居場所が完成しました。

少しずつみんなで作り上げる施設

以前のFLAT
プレオープン時はまだ殺伐とした雰囲気

7月には、グランドオープンに向けて床塗りワークショップが行われました。

クラウドファンディングの支援者のみんなで育色工房さん監修の元、寂しいイメージがあった床や柱、椅子などを色とりどりにペイントし、明るくかわいらしい印象に!

FLAT前の椅子

『FLAT』の前を通るだけでも明るい気分になれますね。

高校生やお年寄りも安心して立ち寄れる雰囲気になりました。

一箱本棚オーナー制度

FLATの本棚

『FLAT』の大きな特徴は、一箱本棚オーナー制度を取り入れているところ。

オーナーになると一箱分の本棚に自由に好きな本を置くことができます。

一箱本棚オーナー制度

啓発本や雑誌、小説、漫画などなんでもあり。

一箱の中にオーナーさんの個性や想いがぎゅっと詰まっています。

オーナーになると月額2,000円の支払いが発生しますが、好きな時間に店番ができたり、ワークショップなどのイベントを企画したり、マーケットを開催したりなど、やりたいことが実現できます。

グランドオープンはあくまでも『FLAT』のはじまり。

『FLAT』はこれからみんなで作り上げていく、みんなの図書室なんです。

どんどん進化する『FLAT』にワクワク♪

FLAT特製レモンスカッシュ

今回、9月1日のグランドオープンイベントに参加してきました。

この日は『FLAT』特製のレモンスカッシュの販売や、木更津市在住のシンガー・ソングライター松本佳奈さんによるお弁当販売もあり、たくさんの人が集まりました!

FLATの中の様子

みなさん、本を読んだり仕事をしたりなど思い思いの時間を過ごしています。

この日はオープン時間の11時に訪れたので大人の方の利用が多かったのですが、夏休み中や夕方の時間帯は学生さんの利用も多いそう。

ご飯を食べてもOKなので、勉強したりご飯を食べたりお話したりとさまざまな過ごし方ができます。

FLATのおくる本棚

こちらは、数ヶ月前に訪れた際にはなかった「おくる本棚」。

本を手放す人と本を受け取る人がつながる本棚です。

こちらも利用者さんの声から生まれたのだそう。

もう読まないけど捨てるのはもったいない本が、こうやって誰かに読んでもらえるなんて素敵ですよね!

まとめ

FLATの未来予想図

みんなで作る図書室『FLAT』は、まだまだはじまったばかり。

「本」をキーワードに人と人とがつながり、何かが生まれる、新しい居場所です。

オーナーになるには月額料金が必要ですが、利用はいつでも誰でも自由にできます。

本棚はオーナーさんが定期的に本を入れ替えているので、訪れるたびに新しい発見があるのも魅力。

木更津駅を訪れた際は、ぜひふらっと立ち寄ってみてくださいね!

施設の情報

駅の図書室FLAT
所在地:千葉県木更津市富士見1丁目1−1 木更津駅東口階段下
利用時間:平日・土曜11:00〜19:00
定休日:日曜・祝日
運営:FLAT図書委員会 一般社団法人まちづくり木更津
問い合わせ:flatkisarazu@gmail.com

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この記事を書いた人

endang

房総生まれ房総育ちのWEBライター。 ライター名の「endang(えんだん)」とは、大学で専攻していたインドネシア語クラスで名付けられたニックネーム。 国内外問わず旅行やお出かけするのが好きだったおかげで、地元の良さを再発見できました。 生まれ育った場所だからこそわかる、木更津市・君津市エリアの魅力や想いをお届けします!

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