この度の令和6年能登半島地震において、
被害に遭われた地域の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
早く日常が戻ってきてくれることを祈っております。
2024年1月1日能登半島地震が起きました。
被害に遭われた方、余震等で眠れない夜を過ごしている方も多いと思います。
今の現状をありのままお伝えしたくて、このような記事を書かせていただきました。
この記事では、富山県富山市に住む筆者の体験談を書かせていただきます。
実際に地震にあった時の話
実家、祖父母の家は富山県富山市にあり、私はそこから30分ほど離れた場所で一人暮らしをしています。
毎年年末年始は祖父母の家に集まるのですが、今年だけは家の片付けが終わっておらず1日の午後に行くことにして年末年始は一人で家にいました。
せっかく一人なので年始にはお雑煮を作ってみたり、神社に初詣に行ったりと楽しい日常を過ごしていました。
地震発生時
15時くらいに家に帰ったのち、暇潰しに映画を見てリラックスした時間を過ごしていました。
そんな中、突然グラグラっと揺れを感じました。
富山県は地震が少ない地域なので揺れに敏感な方が多く、震度2~3でも大きく揺れたと感じて驚くことが多いです。
最初はいつも通り震度3かな〜くらいの感覚だったのですが、だんだんガタガタと大きな音に変わっていきこれは危ないと身の危険を感じました。
すぐに机の下に潜りましたが、体感30秒以上のとても長い地震。
周りの家やスマホから地震速報のアラームが鳴り響くと同時に、スマホに大量の安否確認LINEが。
すぐにテレビをつけてニュースを見ると石川県で震度7と発表されており、富山では震度5の揺れが観測されていました。
地震発生後
自分は無事なのでとりあえずガスの元栓を閉めて、家を出ることに。
とにかく親の安否が心配だったので実家に電話をかけるものの、回線が混み合っていてつながりません。
LINE電話は無事につながり、何もないことを確認。
次は石川にいる従兄弟と祖父母の安否です。
たまたまお正月だったので、祖父母の家に集まっており全員無事を確認できました。
津波
そんな安否確認をしている間にも1度、大きな揺れを感じました。
とりあえず現状を把握しなくてはいけないと思い、一旦家に入りニュースを見ることに。
そこには大津波警報の文字が。覚悟はしていたものの実際に見ると、何をしていいのかわからず焦るだけ。
私の家は山側にありますが、川沿いなので津波の大きさによっては洪水に巻き込まれる可能性があります。
そして祖父母の家と実家は海から10分ほどにありました。
正直どこまでの範囲の人がどこまで逃げれば良いかわからず、みんな唖然としている状況だったと思います。
とりあえず家族には山に登るように伝え、自分の家で水を汲んだり必需品をまとめていつでも逃げられる準備を整えました。
津波警報が解除されるまでは本当に不安で夜も眠れなかったです。
津波に関しては私の住んでいる地域では被害はなく、家族も特に問題なく過ごせています。
地震発生から1日後
うつらうつらと寝ながら、余震で揺れを感じるたび飛び起きてニュースを確認する。
そんな不安な夜を過ごしました。
一応食料の確保をしようとコンビニやスーパーを回りましたが、日持ちのするものと水はすっからかんで何もなかったです。
常日頃からストックすることの大切さを学びました。
被害に関しては富山市はほとんど何もなかったのですが、隣の市である射水市や氷見市で停電や断水といった状況になっていました。
1週間後
余震はあいかわらず続いていますが、私は特に不自由ない生活を送っています。
ただ、いまだに急な地震が起こる可能性があるので、防災用の荷物は手の届く範囲に置き、食料も長持ちするものを買っています。
そんな中ですが、普通に仕事や学校も始まっています。
また大きな地震が来たらと不安になりながらも、通常の生活をしなくてはいけないので、きっと苦しい方がたくさんいると思います。
私自身夜の寝つきは悪くなりましたし、毎日のように悪夢を見るようになりました。
少しでも早く日常が戻ってくることを祈っています。
経験から学んだこと
いつ地震が来ても良いように備えておくことだけでなく、自分の家のハザードマップを確認したり避難する場所を決めておいたりする必要があると感じました。
また、固定電話だけでなくLINE電話やメールなど様々な連絡手段を持っておくべきであると思います。
安否確認について
そして安否確認をする側は、返信が来なくても無事を祈る気持ちが大事です。
スマホの充電や電波がいつ無くなるかわからない状況で、悠長に無事ですとは返せないことが多いです。
地域によっては停電や余震、断水の対応に追われているところもありました。
その方の住んでいる場所や付近の現状を把握してから連絡するのが良いかと思います。
被害について
ニュースで報道される被害以外にも、心に不安を抱えている方がたくさんいます。
普通に見えても辛い思いをしている方がいることを覚えておいてほしいです。
北陸のみなさんと一緒に周りの方の様子を気にかけて、みんなで日常生活を取り戻していきたいです。
ボランティアについて
今は被災地への寄付をお願いします。ボランティアは県や地域が発表してから行ってください。
緊急車両を必要としているところに大量の一般車が入ってしまうと、二次災害につながります。
助かる命を助けるためにも、みなさんが被害に遭わず安全な毎日を過ごすためにも、お手伝いをお願いしたタイミングで来ていただければと思います。
2024年能登半島地震 特設ページ:https://www.saigaivc.com/202401notojishin/tokusetsu/
石川県発表:令和6年(2024年)能登半島地震に係る災害義援金の受付について
令和6年(2024年)1月に発生した能登地方を震源とする地震により被災された方々への支援を強化するため、石川県は日本赤十字社石川県支部および石川県共同募金会との連携により、災害義援金の受付を開始しました。
義援金の窓口、振込先などの詳細につきましては、石川県公式ホームページをご確認ください。
石川県公式サイト:令和6年(2024年)能登半島地震に係る災害義援金の受付について:https://www.pref.ishikawa.lg.jp/suitou/gienkinr0601.html