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ライフ  |    2024.01.27

災害時のSNSの使い方は?地震発生時の情報について考える|令和6年能登半島地震

この度の令和6年能登半島地震において、
被害に遭われた地域の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
早く日常が戻ってきてくれることを祈っております。

2024年1月1日、石川県能登地方を震源とする地震が発生しました。
新潟市でも最大震度5強を観測し、強く大きな揺れを感じました。

この記事では、令和6年能登半島地震を通して「災害時の情報」という視点で私のとった行動や率直な気持ちを共有します。

このような人もいるということを知ってもらえたら幸いです。

地震発生時|情報はテレビから

筆者は当時、自宅でアニメを視聴していました。
地震が発生し、すぐにテレビをつけて状況を確認。

新潟にも津波警報が発令されています。
地震の影響でアクアリウムの水がこぼれ、床は水びたしです。

しかし、今はそれどころではありません。

「津波が来るかもしれない……」

荷物をまとめ、すぐに家族と近隣の小学校に避難することを決めました。

津波到達の予想時刻まであと数分。
情報はすべて報道や行政機関から得て、行動しました。

地震発生直後|避難経路の確認や安否確認にSNSを活用

筆者は地震発生直後にSNSを以下の用途で活用しています。

① 避難経路の確認

② 親戚・友人知人の安否確認

③ 無事であることを発信

① 避難経路の確認

近隣の小学校への避難を決めた筆者が気になるのは道路状況です。

「どこを通ったら安全なの?」

自宅から小学校までの道筋はいくつかあります。

・歩道橋は?崩落していない?
・川沿いは?津波に巻き込まれる?
・道路は?地割れや陥没状況は?人が通れるの?

X(旧Twitter)で情報収集しました。

すでに避難している人の投稿を見つけ、安全に避難できることを知りました。
SNSのおかげで、迅速かつ安全に避難でき、よかったと思います。

子どもも一緒にいたため、小学校に着くまでは生きた心地がしませんでした。

② 親戚・友人知人の安否確認

小学校に着き、親戚・友人知人に連絡をとりました。連絡手段はLINEです。
回線がパンクすることなく、身近な人の安全を知り、ホッと一安心しました。

③ 無事であることを発信

何度も余震が続いています。
小学校にいても不安ななか、自分や家族の無事をX(旧Twitter)で発信しました。

いつ停電になってもおかしくない災害時には、無事を伝える手段としてSNSでの発信は効果的です。

直接、連絡がとれなくても無事であることを知れるSNSは遠く離れた友人にも安心を届けられます。

災害時のSNSとの付き合い方

居住地の被災状況や安否確認を即時に知れるSNSは被災者にとって重要な情報源です。
令和6年能登半島地震ではSNS上で多くの情報が飛び交いました。

なかには、X(旧Twitter)をはじめとするLINEやInstagram、FacebookなどのSNSでデマ情報が流れたそうです。

ニセ住所の救助要請の投稿をしたり、今回の地震とは関係ない津波の画像が拡散されたり……。

どうしてこのような状況でひどいことができるのだろう。
悲しい報道に心を痛めました。

災害時には回線がパンクするおそれがあります。ウソの情報が出回ることで、本来救出されるはずだったいのちが助からないかもしれません。

緊急時には、あなたの投稿が人命を左右します。
決して大げさなことではありません。

デマ情報は不安や混乱をあおるだけでなく、本当に必要な支援や救助への対応が遅れてしまうおそれもあります。

拡散する前に、一度「正しい情報なのか」「発信源は公的なものか」を意識しましょう。

ひとりひとりが情報リテラシーを身につけ、デマに振り回されずに冷静な行動をして欲しいと願っています。

情報からくる「共感疲労」

地震発生から約3週間。
私は「共感疲労」に陥っていました。

「共感疲労」とは、つらい経験をした人の気持ちに共感し、自分が体験したことではないにもかかわらず、精神的に疲れてしまうことを意味します。

広義では、ニュースなどの報道を見て、つらさや苦しさを感じる現象も「共感疲労」と位置付けられます。

テレビでひっきりなしに流れてくる凄惨な状況。
SNSのタイムラインで飛び交う、目を背きたくなる現状。

胸をしめつけられるような情報に精神的にまいっていました。

苦しさを感じたら、無理せず情報をシャットアウトしましょう。
自分を守るためにも、取り入れる情報をセーブすることが大切だと学びました。

時間を要してしまいましたが、今は落ち着きを取り戻しています。
気持ちを切り替え、前を向いて進めるようになりました。同じように、落ち込んでいる人には「ゆっくり休んで」と声をかけてあげたいです。

「共感疲労」をはじめとする災害時の情報について、ひとりひとりの考えるきっかけになればと思い、新潟市在住ライターの現状をお伝えしました。

1日も早く、被災された方々が笑顔で暮らせる日常が戻ることを心よりお祈りしています。

石川県発表:令和6年(2024年)能登半島地震に係る災害義援金の受付について

令和6年(2024年)1月に発生した能登地方を震源とする地震により被災された方々への支援を強化するため、石川県は日本赤十字社石川県支部および石川県共同募金会との連携により、災害義援金の受付を開始しました。
義援金の窓口、振込先などの詳細につきましては、石川県公式ホームページをご確認ください。

石川県公式サイト:令和6年(2024年)能登半島地震に係る災害義援金の受付について:https://www.pref.ishikawa.lg.jp/suitou/gienkinr0601.html

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この記事を書いた人

ばしみく

新潟市在住ママライター|2022.4〜Webライターとして活動中|元大手旅行会社員|元教員|元幼稚園教諭|旅好き|グルメ・温泉・スキースノーボード・景勝地・サウナも好き|ワクワクすることに心ときめく|人と絡みたい|何気ない暮らしの中のささやかな幸せを|新潟を盛り上げたい ◇旅行情報ブログ → https://tabicierge.com/ ◇X → https://twitter.com/tabi_writer

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