Mediall(メディアール)

オンリーワン・ナンバーワンがそこにある 応援の循環を作る 地方創生メディア

地域応援ブランド  |    2024.05.17

家事育児仕事に疲れた、そんなあなたに家事代行のススメ。株式会社ベアーズにインタビュー

以下の理由から、家事代行に対して心理的ハードルを感じている筆者。

①値段が高い
②心理的ハードルが高い

前編では「①値段が高い」について、株式会社ベアーズのコミュニケーションデザイン室 室長の服部祥子さんにお話をうかがい、解決策を見出せました。

後編(本記事)では引き続き服部さんに「②心理的ハードルが高い」についてお話を聞いていきます。

家事代行がもたらすのは、家事をしなくてよいってことだけじゃないんです。家事代行の素晴らしさが伝われば幸いです。

株式会社ベアーズとは

1999年創業。家事代行サービスのパイオニアでありリーディングカンパニー。日本の新しい“暮らしのインフラ”となることを目指し、誰もが必要な時に必要な家事のサポートを気軽に頼める世の中にする、「暮らしの困った」を解決することに尽力している。「新しい暮らし方の創造」はもちろん、「新しい雇用」を創出し、「家事」の価値・「家事代行」の職業的地位を高める活動も行っている。

服部祥子さんプロフィール

コミュニケーションデザイン室室長。子どもをもっても幸せに働き続けられる世の中をつくりたいと思い、企業理念に賛同。子どもが1歳のタイミングで株式会社ベアーズに入社。企業ブランディングや広報、地域振興・地域貢献を担当する。「社会に風を吹かせる」というチームミッションで、誰もが自分らしく生きられる世の中をつくることに注力している。

ー続いて、家事代行を依頼する心理的ハードルの高さについてお話を聞いていきたいと思います。産後に1度だけ、家事代行の利用を本気で検討したことがあります。育児が辛い、家事代行して欲しいって思ったんですね。でも使えませんでした。なぜかというと、家事を人に頼んでよいのかわからなかったし、辛いからこそ、人を頼る余裕がなかったんです。

そうですよね。まだまだ日本においては、家事代行に対する心理的ハードルが高いんです。ただ、家事は誰かに任せてもよいですし、家族で頑張らなくてもよいというのはお伝えしたいですね。

ー家事は家族で頑張らなくてもよいことなんですか…?

そうですよ。今って、家庭内人手不足の時代なんです。子育て世代の共働きは6割を超えています。仕事して・お迎えして・育児して・料理作って・掃除してって、当然本当に大変ですよね。最近は家事を分担しているご家庭も多いですし、便利家電も増えました。ただ、1日は24時間しかないんですよ。全部やろうと思ったら心の余裕がなくなるし、お互い余裕がないから夫婦喧嘩になるじゃないですか。

ーおっしゃる通りです…!

家庭内で人手を補うのは難しいんですよ。だから、実家にお手伝いをお願いするでも、高い家電を買うでも、家事代行を頼むでもよいので、家事を少しでも手放す。それって間違ってないんだよっていう風潮を作りたいですね。頑張ってもいいんですけど、頑張りすぎなくていいんですよ。

家事は頑張らなくて良いんです

ー優しい言葉が心に沁みます…!そうですね、もう皆さん十分頑張ってますもんね。手を抜けるところは手を抜く。人に任せられることは任せる方がよいですね。

そうなんです。この考え方をもっと伝えていきたいです。国や企業が旗振りをして、家事は他の方にお願いしてもよいことなんだよってメッセージを伝え続けることで、少しずつ浸透していくと思っています。

日本では、家事は無償労働だという考え方が根強いんですね。だからこそ、お金を払うのはもったいないという感覚になるんです。でも、そもそも自分の大切な時間を大量に使っているわけだから無償ではないんですよね。

ー時は金なりですもんね。

だからこそ、自分の限られた時間とリソースをどこにどう使うかを考えて、場合によってはアウトソースするという選択肢があってよいと思います。

ー家事代行を通して、自分がどのように生きるかを考えるきっかけになりそうですね。

そうなんです。家事代行の利用は、自分自身を労わり・大切にして・自分の時間の価値を考え・自分が何をしている時が幸せなのかを考え直すことにつながるんですね。心の平安が得られるようになるんです。

ー家事代行は家事の負担が減ることがメリット、という認識だったんですが、表面的な理解だったなと反省しました。自分が元気に明るく生きるために必要なことなんですね。ましてや、私はお掃除が苦手なタイプなので、プロに任せた方が綺麗になるのは間違いなくて。家事代行は値段以上に価値のある、人生の根幹をポジティブに影響するものなんですね。

我々も、家事を提供しているんではなくて、心のゆとりを提供しているんだと話しています。単なる掃除、料理、と捉える方もいるとは思うのですが、家族の時間が長くなったり、やりたい仕事にコミットできたり、夢に向かって使える時間が増えたりするわけです。

笑顔で家事をしてくださいます

ー本当にやりたいこと・やるべきことに集中して、自分らしい人生を歩むために必要なことなんですね。家事代行を早くお願いしたくなってきました。ただ、もう1点、よろしいですか?

はい、なんでも聞いてください笑

ーあのですね……どうしても、知らない方に家に来てもらうということに、心理的ハードルがあるんです。家を綺麗にしてもらうために来てもらっているはずなのに、”見せても恥ずかしくないレベル”まで事前に掃除してしまうと思うんですよね。家事代行をお願いするために家を綺麗にする、という本末転倒な事態が起きてしまいそうなんです。そのあたり、皆さんどうしているのかな、と。

同じような感覚をもたれる方は非常に多いです。我々としてはもちろん、どんな状況にも慣れていますから、ありのままで大丈夫ですってお伝えするのですが、最初は掃除してお待ちになっている方もいらっしゃいます。

ーそうですよね。スタッフさんはプロだし慣れてることは想像できても、日々のありのままの姿をお見せするのは抵抗があります。

そうですよね。ただ、何度か呼んでいただくと、だんだんとありのままの姿をお見せくださるご家庭が多いですね。例えば、洗濯をご依頼いただいている場合、それまでは入っていなかった下着が洗濯物に入るようになった瞬間に、あ、信頼していただけたのかなって思えるんですね。受け入れていただいたのかな、と嬉しくなりますね。

ー利用を繰り返すうちに、だんだんと心理的ハードルが下がっていくということですね。

生活してておうちが汚れるのは当たり前なんです。そして、それを綺麗にするのが我々の仕事です。遠慮しないでください。スタッフも頼ってもらうことにやりがいを感じていますから。

ー甘えていいんですね…!

もちろんです!今まで家事育児をしていた経験を活かして若い世代を助けたいとか、自分が今までやってきたことが喜ばれたら嬉しいって考えの方が多いんですよ。

ーわかりました、積極的に甘えようと思います。ただ、まだ懸念事項があります。

どうぞ笑

国の事業でフィリピンから受け入れている家事のプロスタッフも。お子様のいらっしゃるご家庭で特に人気です

ー例えば、我が家は息子のおもちゃが多すぎて溢れかえっているんですが、来ていただいて片付けていただいた後で、何がどこにあるかわかんなくなっちゃった!ってことは起きないんですか?

大丈夫です!最初に、何をどこにどうしたいのかをヒアリングしてから作業しますので、ご安心ください。例えば、書類は絶対に触らないでくれというお客様もいらっしゃいますし、整えてくれる分にはよいけど、基本的な置き場はそのままにして欲しい、という方もいます。

定期サービスでは最初にカルテを全部作るので、それに基づいて作業します。食器洗いはこのスポンジで、シンク洗いはこっち使ってくださいね、などもご指示いただきますね。

事前打ち合わせでカルテを作成

ーあ〜そこまで細かくやってくださるのか〜!

そうですね。なので、生活の一部に入れていただいて、お手伝いをするイメージです。お子さんがいらっしゃるご家庭だと、お子さんの成長と共に、徐々に部屋の様子が変わって作業内容も変化していきますね。「あんなに甘えん坊だった少年が思春期に入って…でも変わらず挨拶はしてくれるんですよね」なんて嬉しそうに話すスタッフもいます。第3の家族になれたら理想的だな、という気持ちで取り組んでます。

ーありがとうございます。家事代行の魅力がとてもよく伝わりました。早速一度利用してみようと思います。最後に読んでいる方へメッセージをお願いします。

ベアーズのコーポレートスローガンは「今ここを生きるあなたへ」です。誰にとっても今はほんの一瞬で、そんな貴重な今を自分らしく生きて欲しいと思っています。もっと自分らしく生きられる世の中をつくれるよう、頑張っていきます。

会社情報

会社名:株式会社ベアーズ
本社住所:東京都中央区日本橋浜町2-1-1 田辺浜町ビル5~7F(受付6F)
HP:https://www.happy-bears.com/

記事をシェアする

この記事の地域応援ブランド企業

株式会社ベアーズ

株式会社ベアーズは、1999年に家事代行サービスの草分けとして誕生しました。「誰もが自分らしく輝ける社会づくり」を理念に、働く女性が気軽に家事の手伝いを求められる環境づくりに尽力しています。家事の価値を高め、新しい雇用の場としても家事代行を位置づけています。ベアーズは、家事代行の普及を通じて、女性が家庭と仕事を両立しやすい社会を実現すると共に、新しいライフスタイルを後押ししています。多様性を尊重する思想のもと、一人ひとりが生き生きと輝けるよう、暮らしに寄り添うサポートを提供しています。

この記事を書いた人

ゆう

6歳男児を育てる農学博士ライター。東京にいます。寺社仏閣・史跡めぐりが趣味。取材を通して、いろいろな人と出会えることに幸せを感じます。生まれ育った商店街が年々さびれていくのを目の当たりにし、地方創生に興味を持ちました。日本のよいものを日本中に届けたいと思い、Mediallで活動させていただいています。

関連記事