地元で働きたいから選んだ就職先は、東京の企業だった!北海道北見市との連携企業、株式会社Zooops Japanの『サケモデル』第1号が誕生
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東京を拠点とする『株式会社Zooops Japan(ズープス ジャパン)』は、IT技術を駆使して関係人口創出と地域に対しての雇用創出に力を入れている企業。 活動の一環として、北海道北見市と地元居住者を採用する連携協定を結んでいます。そのミニマムモデルである『サケモデル』の第1号が2024年度に誕生したと聞き、その様子や北見市のことなどについて、サケモデル第1号、真崎(まさき)るかさんに伺いました。
北見市が行う『サケモデル』とは
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北海道の東に位置する北見市が行う『サケモデル』は、市内に構える北見工業大学の学生が卒業後、就職のため市外へ流出していることを課題として立ち上げた雇用モデル。
その内容は、北見市への進出を考える首都圏の企業が、「地元で就職したい」と考える北見工業大学卒業生を首都圏の本社などで育て、その後ICT環境を活用しながら、進出に向けてのスタートアップ人材として地元に戻す。そんな“人材回帰”モデルを『サケ(鮭)モデル』と呼んでいます。
株式会社Zooops Japanでの『サケモデル』第1号の R・Mさん
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北見市に生まれ育ったR・Mさんは、地元にある北見工業大学を卒業後、株式会社Zooops Japanに就職。
東京で4ヶ月間の研修期間を経て、顧客情報管理や営業支援のクラウドサービスZohoCRM(ゾーホーCRM)を、顧客の要望に合わせてカスタマイズするエンジニアとして勤務しています。 今回、Zooops Japanでの『サケモデル』第1号として、地元北見市で就業する真崎さんにお仕事についてや北見市の魅力、今後への想いなどを伺いました。
北見市はどんなところ
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生まれも育ちも北見市の真崎さんに、北見市の魅力を聞くと
「何もない田舎ですが、生活には困らないほどのお店があり、住みやすい場所です」
と言います。
自宅から市内にあるサテライトオフィスまでの通勤はバスを使うそうですが、帰宅時は終業時間に合うバスがないため、ウインドショッピングをするなどしてから、帰宅することが多いとのこと。
立ち寄るお店などには困らないと言います。
そんな北見市周辺のおすすめスポットを聞くと、
「隣の市網走市ですが、『博物館 網走監獄』は大人になって行って、面白いと感じました」
「小学校の社会科見学で行ったことがあり、そのときは何も興味が湧かなかったのですが、大人になって見てみると、展示内容など興味を惹く内容が多く、オススメのスポットになりました」
と、とても意外な場所をオススメくださいました。
また、「自然豊かな知床半島は、車で2時間半ほどのところにあります」と、自然豊かなスポットが多数あることも教えてくださいました。
真崎さんの現在の働き方
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顧客情報や営業支援のクラウドサービスZohoCRMを顧客のニーズに合わせてカスタマイズするエンジニアの真崎さん。
北見市での働き方は、週2日市内にあるサテライトオフィスで勤務し、それ以外は自宅で働いています。
この勤務スタイルについては、北見に戻る際に本社と話して決めたそうです。
全てサテライト勤務にしなかったのは、本社が週2日出勤でそれ以外をテレワークにしているからなのだとか。
ミーティングはもちろんオンラインで行われます。真崎さんの他に、東京にいる先輩エンジニア、福島にいるサポートエンジニア、そしてクライアントの方と、全国どこにいても打ち合わせができる働き方は、IT業界ならではでしょうか。
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同じ仕事をするメンバーと離れて働くテレワークで、不便さを感じたことはないかと聞いたところ、
「テレワークを前提とした仕事内容なので、特に不便と感じたことはありません」と真崎さん。
離れた土地での仕事に不安を感じないのは、しっかりとした体制が整っていることも大きいようです。
なぜ、Zooops Japanへの就職を希望したのか
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北見工業大学在学中、就職活動をするにあたって真崎さんには「地元で働く」が条件となっていました。
その理由は、
「地元が好きなのはもちろんなのですが、家庭の事情もあって、北見を離れるのが難しいのもありました」
地元企業を探していた真崎さんでしたが、勉強してきたものとは違う業種のものばかりでした。
「そんな中見つけた“Zooops Japan”は、東京に本社がありながらも、研修を終えたら北見市に戻れること、さらに“北見支部第1号なので、北見支部長になれます!”という言葉に惹かれエントリーを決めました!」と、笑顔で語ります。
入社後の東京研修はどうでしたか
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大学でITに関する勉強をされ、Zooops Japanに入社した真崎さん。
東京での研修は、さぞ高度な研修だったのでは?と聞くと
「実はIT業界未経験の方もいらしていて、その方々と同じ研修を受けました」
との答えが。
テレワークが可能な仕事の研修に、未経験の方もいらっしゃるのには驚きました。
「なので、未経験の方でも研修さえしっかり取り組めば、私のように地元で働くことが可能であるということです」と、真崎さん。
家庭の事情で地元を離れることができないが、テレワークできるような技術も持ち合わせていないという方にも、希望の持てる職場として、これから注目を浴びそうです。
ちなみに、4ヶ月の東京生活で印象に残ったことは?との質問に
「とにかく人の多さに驚きました!初めての通勤電車では、降りられるのかドキドキでした」
と言う真崎さんでしたが、「一週間もしたら、タックルしながら降りる術を身につけていました」とニッコリ。
「でも、そんな術を身につけても、東京で働かなくてはいけないと言われたら、ちょっと考えてしまいますね」
やはり真崎さんには、地元のペースが合うようです。
真崎さんが今後やっていきたいこととは
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北見市に戻った真崎さんは、後輩の発掘のため、母校『北見工業大学』での就職説明会で自身の体験を話す機会が何度かあったそうです。
今後後輩である『サケモデル』第2号、第3号と増やし、『北見支部』を大きくしていきたいと言います。
そのためにも、北見工業大学以外の学校での説明会にも参加したいと、意気込む真崎さん。
さらには「このような働き方のできる場所を全国に増やしていきたいです」とも語ってくださいました。
今回のオンラインインタビューは2025年1月の午前中。その時の北見市の気温はマイナス6度でしたが、「今日は暖かい方です」と真崎さん。
近くにスキー場がいくつかあるそうなので、ウインタースポーツ好きにはたまらない環境。夏は車で2時間ほど移動すれば、周辺の国立公園の自然を満喫できる北見市。そんな土地で働くのも贅沢なのではと感じながらインタビューを終えました。
株式会社Zooops Japanが目指す地方創生ビジョン
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今回、北海道北見市と連携して行っている『サケモデル』の第1号が誕生した株式会社Zooops Japanですが、真崎さんの他にもサケモデルとは違いますが、東京本社勤務からテレワーク勤務にシフトし、ご家族で思い出のある石巻に移住された方もいると聞きました。
そんなZooops Japanの今後目指す地方創生へのビジョンとは。
コーポレート本部・ビジネスソリューション事業部 統括部長の内山一生(うちやまかずお)さんに伺いました。
「東京に籍を置く企業ですが“地方創生”のビジョンとして、“それぞれの企業が、出来る範囲で地方創生を行うこと!”を継続実践していきたいと考えております」
とのこと。
Zooops Japanにとっての“出来る範囲での地方創生”。今回は北見市との『サケモデル』となりましたが、このモデルは他の地域でも実践できそうです。特に人口流出が課題となっている自治体は参考になるのではないでしょうか。
今回の取材を通して、テレワークにより首都圏の企業に就職しながら“地元に残る”、“地方移住する”という『働き方の多様性』を作り上げ、自治体の後押しで安心して働くことのできる姿を目の当たりにしました。
また、家庭の事情で、働きたくても働きに出られない人にとっても希望の光とも言うべきモデルではないでしょうか。
様々な理由により、希望の就職先が見つからない人は多いと思います。そんな方はぜひ、株式会社Zooops Japanの採用(RECRUIT)ページをチェックしてみてください。
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株式会社Zooops Japan
https://www.zooops-japan.co.jp/
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