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もの・こと  |    2025.09.18

【東京都港区】「なんで展」潜入レポート~普段考えない“なんで?”を楽しむ展示を体験!~

東京・青山 にて「なんで展(入場料無料)」が開催中です。

「なんで展」は、“わからないって、ワクワク。”をコンセプトにした展示会。会場いっぱいに広がるさまざまなコーナーや体験型ブースが、日常でふと浮かぶ“なんで?”を思い出させ、考えるきっかけをくれます。

この記事では、「なんで展」の各展示の内容と見どころをまとめました。

「なんで展」は“なんで?”を楽しむ展示会

「なんで展」の入口

「なんで展」が開催されているのは、青山一丁目駅のすぐ近くにあるITOCHU SDGs STUDIO GALLERY。建物全体がSDGsをテーマにした施設になっており、サスティナブルやSDGsをより身近に感じることができます。

今回ご紹介する「なんで展」は、SDGs目標4「質の高い教育をみんなに」につながる取り組みです。会場内の展示はすべて無料。子どもから大人まで年齢を問わず楽しめます。

話しかけると答えてくれる「なんでちゃん」が大人気!

なんで展の人気者「なんでちゃん」

なんで展で人気を集めているのが「なんでちゃん」です。なんでちゃんは、“なんで星”からやってきた、なんでが大好物の“なんで星人”。専用のマイクを通して会話ができます。

なんでちゃんに話しかけている様子

会話をしていておもしろいのが、なんでちゃんは必ずしも疑問に対する答えを教えてくれるわけではないということ。疑問を投げかけると、「僕は〇〇と思っているんだけど、君はどう思う?」と問い返し、正解や自分なりの答えを見つけるきっかけをくれます。

スタッフさん曰く、「なんでちゃんは、とくに好奇心・探求心の強い子どもに人気が高い」とのこと。友達のようになんでちゃんに接する子どもが多いそうです。

「なんで展」には、好奇心を刺激する展示がたくさん!

子どもが「なんでちゃんの虫めがね」で画像を覗いている様子

「なんで展」の目玉となるのが、会場内に5つある展示コーナーです。展示に触れながら、“しぜん”・“もしも”・“よのなか”・“そもそも”・“こころ”の疑問を楽しく深掘りできます。

【しぜんのなんで】あえて考えることはなかった日常に潜む疑問

「しぜんのなんで」コーナー

「しぜんのなんで」は、“なんで梅干しを見るとつばが出てくるの?” や “なんで歯は何回も生えないの?”など、あらためて聞かれると「そういえば…なんでだろう?」となる素朴な疑問を集めたコーナーです。パネルをくるっと回したり、専用の虫めがねで画像を覗いたりすると、疑問に対する答えが見えてきます。

当たり前のように「そういうもの」と捉えているものの多さに気付かされ、思わずハッとなりました。

【もしものなんで】なんで?から生まれるクリエイティブな発想

親子で「触れる絵本」を楽しむ親子

「もしものなんで」には、“なんで?”から“もしも”を想像するクリエイティブな楽しさが詰まっています。

コーナーのなかで、ひときわ賑わいを見せていたのが、“なんで本の世界はさわれないの?”というかわいらしい疑問から生まれた「触れる絵本」です。

例えば、桃に触れながら桃太郎を読んでいるように、専用機器で絵本のイラストをなぞると、その「もの」に触れている感覚が機器を通して伝わってきます。まるで物語の世界に入り込んだような不思議な体験に、多くの来場者が夢中になっていました。

【よのなかのなんで】「当たり前」を一歩引いて考える

カード型の展示を手に持っている様子

「よのなかのなんで」には、経済や生活、歴史など、さまざまなカテゴリーの“なんで?”が紹介されています。興味深いのが、“日本での当たり前も、国・文化が違えば当たり前じゃなくなる”ということを、あらためて思い出させてくれるところ。 

日本で食べ残しはよくないけれど、中国ではマナー違反にならないなど、具体的な例と解説を読みながら、自分の中にある当たり前を一歩引いて見ることができます。

【そもそものなんで】たくさんの価値観に触れて自分の答えを見つける

「そもそものなんで」コーナーに設置されているパネル

「なんで展」にあるコーナーのなかで異彩を放つのが「そもそものなんで」です。ほかの4つのブースが分からないを楽しむ展示なのに対し、「そもそものなんで」は抽象的な疑問と来場者の回答が展示されています。

価値観は十人十色。展示された回答を読むと「そうそう!」と共感できたり、「自分とは違うな」と気づいたり。言語化された他人の価値観に触れることで、より明確に自分なりの答えが見えてきます。

【こころのなんで】共感を呼ぶ疑問がしまわれているロッカー

「こころのなんで」コーナーに設置されているロッカー

嬉しいのに涙が出たり、回転寿司が楽しかったりと、人の心には答えが出ない疑問がたくさんありますよね。「こころのなんで」コーナーに設置されたロッカーの中には、そんな心の疑問がしまってあります。

疑問に対して、家族や友人と話してみたり、ひとりで向き合ってみたりすることで、自分のこと、相手のことがちょっとわかるきっかけになるかもしれません。

思い出作りにぴったりな体験ブース

「My なんでちゃんお守り」を作っている来場者の様子

体験ブースもなんで展の魅力のひとつ。

なんでちゃんと写真が撮れる「なんでちゃんフォトスポット」やお守りが作れる「My なんでちゃんお守り」など、ひとりでもグループでも楽しめる体験ブースが充実しています。

分からないを楽しむ「なんで展」で身近な疑問と向き合おう

子どものころに抱いた“なんで?”を思い出したり、大人になった今だからこそ感じる“なんで?”に気づいたり。「なんで展」の展示に触れることで、普段考えないような素朴な疑問に、あらゆる角度から向き合うことができます。

開催期間・場所・アクセス情報

・イベント名|なんで展
・開催期間|~2025年11月29日
・会場|ITOCHU SDGs STUDIO GALLERY
・住所|東京都港区北青山2-3-1 Itochu Garden B1F
・入場料|無料
・営業時間|11:00~18:00
・休館日|月曜日
※月曜日が休日の場合、翌営業日が休館
※臨時休館あり
・リンク|公式サイトInstagram

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この記事を書いた人

大橋とおる

【神奈川県公認Mediallライター】 東京都出身。関西出身の両親の影響でたまに出てしまう方言が玉に瑕。旅行と音楽が大好きなWEBライターです。Mediallを通じて、「久しぶりに地元に帰ってみよう」「週末に出かけてみよう」など、読者の皆さまの行動に繋がる地域の魅力を発信します!

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