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もの・こと  |    2023.12.11

自動運転バスの実地試験が岐阜県中津川市でも「付知bin」として秋に運用。早速乗ってきました。

全国各地で自動運転バスの実証実験が始まっています。
「付知峡」や最近では栗カフェでもバズってる岐阜県中津川市の付知でも行われたので早速行ってきました。

・自動運転バスとは

ざっくり言うと「電気で動くバスが自動で巡回するバス」
実用化に向け、段階的に試験運用が行われています。
段階はレベルがゼロから5までに分かれており、完全自動運転がレベル5。
今回はその手前のレベル4。
最高速度は19km。
「限定的な条件なら自動運転がOK」というものになります。

・早速乗ってみた!

乗車にはWEBからの予約が前提です。
が、空きがあれば予約無しでも大丈夫。
とはいえ大きな街だと予約した方が安心かもしれません。

今回は付知にある花街道道の駅にて乗車しました。
時間通りの到着。
なかなか近未来的なデザイン。

内部と外観。
中は前に2人、後ろに3人。
側面の補助座席で2人の合計7人が乗れるようでした。

屋根にはカメラやセンサーがたくさん。
これで周囲を認識し、AIが操作していくのが目標のようです。
後述しますがこのセンサー、近くにいるのが「人か自転車か、普通車か」まで判定してくる。
ネコくらいの動物だと認識できないので子どもはどうかなどの課題はまだあるようですが、なかなかの高感度。

実際の画面。
こんな感じでの表示です。
中央の黄色いラインが走行ルート。
思ってた以上に周りの建物まで分かる。
今回はあくまで試験運用なため、スタッフの方が同上して逐一説明していただけます。
質問もOK。
気になりすぎて僕もバンバン質問してしまいました。

・乗ってみての感想

まずは実際に運用された(理想的に運用できた)場合のメリット。
「完全自動で安全な運転」が前提とはいえ、中津川市の付知のようにバスが1時間に1本のような地域は便利。
独り暮らしのお年寄りも多いため、足が増えるのはとてもいい。

ただ、現段階では予約システムはお年寄り向けではない。
あと動力が電力オンリーなので、バッテリーがまだまだ弱い。
バッテリーがバスの運転でほとんど持っていかれるため、エアコンは付いてるけど点かない。
だから夏も冬もエアコンは付かなくて、ミニ扇風機が設置されていました。
付知の冬は路面が凍結するため、そういう意味でもまだまだ弱点があるようで。
あと季節によっては街中にもイノシシが出る。
運が悪いと車にもぶつかってくる地域。
流石にそういうのを咄嗟に対処するのは難しい。

熊谷守一つけちつけち記念館のように、狭い場所や車道の白線をまたいで路駐してる車はまだレベル4では自動で運行できないようで、その都度手動に切り替えていました。

今回はあくまで実験のため、協力費用として乗車するとアンケートとともに付知で使える500円の商品券もいただけました。

・どこでも運行デマンドバス

無料でどこでもタクシーのように乗れるバスも期間限定で動いていました。
こちらは普通にガソリン車。
とりあえず写真だけ。
今回は自動運転が注目されがちでした。
が、地方は車社会なのに運転が難しくなる世帯も多くなってきています。
今のところ自動運転バスは高齢者には分かりにくい予約システムですが、こちらは電話1本でかけつけていただけます。
で、好きな所で降りられる。
(介護タクシー系も徐々に広まってはいますが、正直個人が利用するにはまだまだお高い…)

最後に

自動運転の体験レポでした。
今のところ田舎ではまだ難しいかな?
でも岐阜なら例えば岐阜市みたいな場所で専用レーンがあればできるかな?
と、課題と可能性の両方が垣間見える実験でした。

将来性はめちゃくちゃあると思うので、今度も注目していきたい流れです。

付知自動bin 公式pdf

https://www.city.nakatsugawa.lg.jp/material/files/group/1/kouhou_202310_P24.pdf

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この記事を書いた人

しもじま

岐阜県中津川市にて介護職のかたわら、おへマガというサイトにてたまにライター活動を行っています。 mediall様でも書かせていただく事になりました。 得意分野は歴史、文化、アウトドア、音楽です。 よろしくお願いします。

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